東克樹は今年もやってくれるのか
前回登板で炎上した東克樹は、試合後、三浦監督から先発ローテーション入りについては大きな後退と言われ、次で結果を出さないと後がないぞ、とハッパをかけられていたらしい。
そのせいかどうかは分からないが、序盤は慎重に入りすぎて四球を連発するなど、ああ、やっぱりダメか、と言うようなピッチングだった。
しかし、2回裏の一死満塁の大ピンチで開き直ることができたのか、三振、サードファールフライと言う最高の形で切り抜けることができた。
ここから、覚悟を決めてストレートを投げ込むようになったのが結果的には良かった。
3回はまだフラつくところもあったが、4〜6回はクリンアップも含めてパーフェクトに抑えた。
試合後の本人のコメントは、初回から慎重になりすぎて3回までに四球を3つも出したのは首脳陣の印象が悪い、と言う悲観的なものだったが、三浦監督の談話は、良く持ち直して後半はしっかり抑えた、と言うもの。
先発ローテーションについても、候補の位置に戻ってきたと語っていた。
次の登板は恐らく3月26日ベルーナドームでの西武戦になるだろう。
ライオンズ打線は強力だが、ビビったら逆効果だ。そのことは東投手自身が前回そして今日の登板で身に染みたことと思う。
本人のコメント
“ゾーン内で勝負しないとバッターは振ってこない。
自分がどういうピッチングをしていくべきか理解できた”
読まれた方は違和感があったと思うが、実はこれは2023年3月20日に書いた記事である。
あの時も、東投手は開幕直前まで炎上することが続いたのだが、リリースポイントを下げて身体の回転を縦振りから横振りに変えることで制球が劇的に改善し、開幕ローテーションの地位を確保した。
あれから2年。
昨日の試合で先発した東投手の内容は2回0/3で63球を要して4安打4失点だった。
球数がかさみ、予定の3回を投げ切らずに交代。
被安打4に加えて2四球と制球がばらつき、本人も
“メカニックの部分でかなりエラーを起こしていた。残りの期間で修正する必要がある”
とコメントしていた。
今オフの課題として球速の向上を求め、投球フォームを試行錯誤した結果、昨年と比べてリリースポイントが約10センチ高くなったとの由。
“間に合わせてシーズンをやり抜かなければならない。
一日一日の練習を大事にしていけたら”
2年前にも通った道だ。
きっと今回もきっちり仕上げて来てくれるだろう。
次回の登板は恐らく3月14日の楽天戦(横浜スタジアム)だが、ここでの出来が非常に重要な意味を持つことになる。
三浦監督は「原因がはっきり分かっている。大丈夫。次の登板ぐらいから変わってくると思う」
と言っているので、その言葉を信じよう。いや、信じるだけの実績があるのだ。
今日の試合では、2月20日のロッテ戦で2回7失点と炎上した大貫晋一がしっかりと修正して各球種をしっかりコントロールし、
4回、被安打4、奪三振1、与四球1、失点1(自責0)
とまずまずの好投を見せた。
東克樹、アンドレ・ジャクソン、アンソニー・ケイ、トレバー・バウアーに続く先発ローテーション5番手の位置にかなり近づいたと思う。
ファームの春季教育リーグでは、平良拳太郎が久しぶりの実戦で好投を見せ、石田祐太郎、吉野光樹と言った若手も台頭している。
さあ、明日は2年ぶりのトレバー・バウアーの復帰登板だ。
京セラドームなので、気温の問題もないだろう。
ああ、楽しみだ!
球春に三日晴れなし
という言葉があるが(ないか?)、我々ファンもあまり一喜一憂せずにじっくりと応援して行こう。




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