mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

トレバー・バウアーの復帰初戦はストレステストだったらしい





ストレステストとは、システムに通常以上の負荷をかけて正常に動作するか、つまり隠れた欠陥がないか調べるリスク管理手法のひとつである(Wikipedia)。


ああ、やっぱりそうだったのですね。


京セラドームでのオリックス戦で二年ぶりに日本のマウンドに立ったトレバー・バウアーの初回は、やや抑えた立ち上がりで、ストレートの球速も140キロ代後半あたりだった。


先頭の中川選手にはアンラッキーなヒットを許した。ボールが少し高かった分だけ嫌なコースに飛んでしまったという感じだった。


その後、フォアボールも一つ出したが、山本祐大が盗塁を刺すなどもあり無失点で終えた。


そして、問題の2回は先頭のディアス選手にレフト前ヒットを許し、続く太田選手のショートゴロでセカンドベースカバーに入った牧秀悟が痛恨のエラー(飄々としていたが、バウアーとの信頼関係の問題もあり、内心はヤバいと思ったことだろう)でオールセーフ。


しかし、前回来日時に学習していたバウアー投手はこれを一応冷静に受け止めていた。


最初のストレステストは何とかクリアーした。


と思ったが、続く来田選手は初球をいきなりサードの前にセーフティバント。


やや無理な姿勢でバウアー投手がこれを処理したがファーストはセーフで無死満塁。


体勢から言うとダッシュしてきたサードに任せた方が良かったように見えたが、まあ、性分なのでしょうね。


次打者の紅林選手はゲッツーに打ちとったが、その間にオリックスが1点を先制。


さて、ここで、続く西野選手に投じた初球ストレートがボーク判定。


ここでバウアー投手は両手を広げて


”WHY?”


と叫んだ(気持ちは良くわかります)。




投球動作の変更(セットアップからワインドアップへ)ということだったが、投球動作に入ってからの変更ではなかったように見えたので、あれでボークというのは少し謎だった。


ひょっとすると三塁塁審の福家さんが、走者三塁でもセットアップで投げるだろうと思い込んでいたために、投球途中でのワインドアップへの変更と判断してしまったのではないか?


と思った人も多かったと思う(私のことです。試合後の説明では、脚の位置がセットポジションだったためとのこと)。


その後はやはり激情を禁じ得なかったらしく、調整登板ということを忘れて152キロのストレートを投げ込むなどして後続を絶った。


3回、49球を投げて、被安打5(ただしほとんどはコースヒット)、奪三振2、与四球2、失点2(自責0)。


久しぶりの実戦ということもあり、球威、制球ともにもう一歩というところだったが、調整段階としては十分だろう。



味方のエラー、そして判定への不満という何だか懐かしい光景も含めて、これからもバウアー投手の登板日は大いに楽しませてもらえそうだ。


2番手として登板した吉野光樹投手は4回を無失点で抑え、先発ローテーション入りに向けてアピールした。


最初のイニングは150キロのストレートで打者を完全に押し込んでおり、カーブで緩急をつけることもできていた。これが継続できれば文句なしだと思う。


次のイニング以降はやや抜けるボールも増えたのが気がかりだが、開幕までに安定感を上げていってもらえれば良い。



3番手は最近贔屓にしている篠木健太郎投手が8回のマウンドへ。


やはりストレートのノビとスライダーのキレが素晴らしい。


森敬斗のエラーで一死から出塁を許し、そこからストレートのフォアボールでピンチを迎えて崩れるかと思ったが、戸柱捕手のベテランらしい間の取り方(一度は自らマウンドへ向かい、二度目はてで合図して内野陣を行かせた)で持ち直し、無失点に抑えた。


奪三振2と空振りがとれるところが大変宜しい。



攻撃陣は前半九里投手に抑え込まれていたが、7回に戸柱恭孝、井上絢登の連続ツーベースで1点、8回には先頭の東妻純平のツーベースヒットから内野ゴロ2つで2-2の同点に追いついた。


9回裏はこちらも新人の若松尚輝投手がヒットを打たれたものの無失点で終えて2-2の引き分け。


徐々に実戦モードに入って来ていることが感じられる試合だった。


今日のエラーは二つ。


森君、牧君、本番では宜しくお願いしますね。