mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

東克樹はもう大丈夫・・・・・だよね?





今回のシーズンオフには色々あった東投手だが、本業の方でも球速アップを目指した投球フォームの変更が災いしてオープン戦では炎上することが続いていた。


左脚の着地を変えたことによって身体全体が縦振りになり、リリースポイントの位置が10cmも高くなっていたとのこと。


球速がそれほど増していないにも関わらず、生命線のコントロールがかなり怪しくなっていたことが炎上の要因だった。


3月7日の前回登板後に三浦監督は「原因が明確なのでやるべきことはわかっている」とコメントしていたが、それが強がりではないことを祈っていた。


今日の試合(楽天戦)も立ち上がりは東らしくない投球で先頭の小郷選手に対してもボールがばらついている感じだったが、2-2からインハイに抜けたスライダーを空振りしてくれ三振が取れたのが幸いだった。


しかし、続く小深田選手への投球でも制球が定まらず、3-1とカウントを悪くしてから苦し紛れに投げ込んだストレートをライト前に運ばれた。


オヤっと思ったが、3番辰巳選手、4番浅村選手が内野フライを打ち上げてくれて無失点で切り抜けた。



流石の東投手も前回登板の嫌な記憶がある中で立ち上がりは緊張していたのだろうか?


2回からは彼らしくコースにズバッと決まるストレートやキレの良いスライダーをバックドア、フロントドアに投げてカウントを稼ぐなど、徐々に見慣れた東克樹の投球に落ち着いて行った。


東投手の過去二年間の活躍を考えれば、対戦相手のチームはかなり分析に時間をかけ、対策を採ってくると予想されるので、投球フォームのアップデートを試みたのは良いことだったと思う。


しかし、自らのストロングポイントを活かすために本来の投球フォームをさらに熟成するという方向性もあり、結局はそちらを選択したということなのだろう。


曲がりの大きいスライダー(スイーパー)は新たな球種として使えそうなので、それを有効に使って各チームの好打者たちと渡り合っていって欲しい。



次回の登板は来週の金曜日(3月21日 対西武ライオンズ於ベルーナドーム)で、これが開幕前の最後の実戦ということになるだろう。


今日は4回60球(被安打3、奪三振1、与死球1)だったので、次回は100球程度にまで球数を増やすのだろう。


その後わずか1週間で開幕戦ということになる。いよいよ近づいてきた。


その後、3番手で小園健太投手が登板し、3回を被安打0無失点で抑えた(奪三振2、与四球1)。


ストレートの最速は149キロ。



解説の谷繁さんはスナフキンのように皮肉混じりで誉めていたが、私はこれまでの彼の登板の中では一番良かったのではないかと感じた。


低めのストレートのキレが良かったし、緩急をつけるスローカーブも有効だったと思う。


今日の球審はまだ若い笹さんだったが、小園投手の低めギリギリのストレートをストライクにとってくれていた。


しかし、審判によってはボールと言われることもある高さだった。


これがボール判定となった時に対応する引き出しがあるか否か、その辺りが懸念点だろう。


そして、3イニング目に入るとストレートの球速が少し落ち、高めに抜けるようなボールもやや増えた印象だった。


先発投手としてプロ初勝利を上げるためには、持久力をつけることも必要になるだろう。


いずれにしても、今シーズンの小園投手は今までで一番期待できる状態なのは間違いない。


打線は相変わらず湿り気味で、4安打にとどまったが、初回の牧秀悟選手のソロホームランを守り切って1-0で勝利した。


楽天先発の早川投手のアウトコース高めのストレートを弾丸ライナーでレフトスタンドに運んだが、コースがやや甘かったとは言え状態の良さを感じさせる打撃だった。


今日の牧選手は4打数2安打でオープン戦を通じて好調を維持している。



むしろ、オープン戦でもすでに何度か見ている守備のミスが懸念材料だ。


今日もセカンドへの内野安打の走者を送球ミスで二塁まで進めてしまう場面があった。


バッティングで取り返せば良いというものではないのは本人もわかっていると思うので、メンタル面も含めてレベルアップして欲しい。


9回を締めたのは一昨日の試合で本塁打を含め2失点と課題を残した新人(ドラフト2位)の篠木健太郎投手。


今日は楽天のクリーンアップと対戦して、3番辰巳選手、4番浅村選手から三振を奪うなど好投が光った。


伸びのあるストレートは勿論のこと、スライダーの切れ味の良さが際立っていた。


特に、浅村選手に対してはアウトコースのスライダーを連投しても見送られていたが、フルカウントから投じた真ん中付近からボールになる縦のスライダーが素晴らしく、百戦錬磨の浅村選手も思わず手が出て空振りしていた。



代打のフランコ選手にはインハイのストレートで詰まらせながらも力でセンター前に持っていかれたが、その後の村林選手はライトフライに打ち取りゲームセット。


開幕一軍の椅子になんとかしがみつくことができたのではないだろうか?


明日の先発は大貫晋一投手の予定らしい。


前回に続いて好投を見せることができれば、先発ローテーションの5番目のポジションを掴むことができるだろう。