開幕前夜 一軍登録公示から見えるもの
いよいよ明日(3月28日)2025年シーズンが開幕する。
例年のことだが、4ヶ月以上プロ野球の真剣勝負の試合から遠ざかっていると「待ち遠しい」という気持ちが強い。
そして、新たな戦力やブレイクスルーを予想する若手選手たちへの期待、主力選手たちが故障なく万全の状態でいつものプレーを見せてくれるのかという不安など色々と考えることも多い。
さて、今日の午後、開幕時の一軍登録選手が公示された。
通常は3戦目以降の先発投手を未登録にして数名分の枠を残した状態にすると思うが、今年は31名の登録枠いっぱいに使ってきた。
まず、先発投手枠は東、石田(裕)、平良、バウアーの4名。
恐らく4月1日からの阪神戦のカードでアンドレ・ジャクソンとアンソニー・ケイが登板することになると思うので、これで先発ローテーションの6名が揃うことになる。
従って、その時点でリリーフあるいは野手から2名が抹消されてファームに回ることとなる。
6番目の枠は大貫晋一か石田裕太郎かという話だったが、現時点では石田投手の方が評価が高かったということだろう。
今日の13時開始の平塚での西武戦(イースタンリーグ)で先発した大貫晋一が3回、50球、被安打5、奪三振1、失点2という結果で、ストレートの球速も130キロ台が混じるなどややピリッとしない内容だったことも15時の公示にギリギリ反映されたかも知れない(球団からNPBへの連絡はもっと前の時点になされていた可能性はあるが)。
しかし、今季はバウアー投手が中4日で回ることを三浦さんも明言しており、また、ジャクソン投手も必ずしも中6日には拘らないとのことなので、先発ローテーションは6名で固定ということではないのだろう。
恐らく、東、バウアー、ジャクソン、ケイを軸にローテーションを回し、間隔を適宜あけながら平良、石田裕太郎、大貫といったところを状態を見ながら使っていくことになるのではないだろうか。
続いて、中継ぎは、伊勢、山﨑、入江、篠木、佐々木、颯、中川、宮城、堀岡の9名が登録された。
クローザーの本命である森原康平は未だオープン戦で一回しか投げていないので、もう少し時間をかけて4月中に合流するという感じになるだろうか。
ローワン・ウィックも上半身の故障から復帰して先日のイースタン戦で登板し150キロ台半ばのストレートを投げ込んでいたので、その後問題がなければ状態は上がってくるだろう。
こちらはもう少し早く一軍で姿が見られるかも知れない。
上記の9投手で開幕時ブルペンを構成するということになると、当面のクローザー候補は経験と実績を評価して山崎康晃が本命なのだろう。
オープン戦では打ち込まれることもなくはなかったが、代名詞でもあったアウトローの速球とツーシームのコンビネーションを見直してインコースの速いボールで勝負するという意欲が感じられた。
私としては、久しぶりに彼の抑えとしての活躍を期待したい。
その他、勝ちパターンに入るのは伊勢、入江というところだろうが、新人の篠木やオープン戦で安定していた宮城なども可能性がある。
現時点で最も整備されていないのは中継ぎ投手であり、本格的な陣容となるのは、調整中の坂本裕哉、ウィック、森原が復帰してからということになる。
それまではなんとか現在のメンバーで乗り切るしかないが、日本シリーズでも見せてくれたベンチワークに期待しよう。
捕手は山本祐大、松尾、戸柱に加えて東妻純平の4名が登録された。
とは言っても、東妻選手はこのところ外野を守ることが多いので、捕手登録とは言え、期待値としては外野手の方にあると思う。
ベイスターズの外野手枠は激戦区だが、桑原将志の骨折による離脱があり、4番目の捕手としてもカウントできる東妻を登録したということは十分に考えられる。
捕手としての実力という意味では山本選手と戸柱選手で回していけば良いのだろうが、松尾選手は今後のためにも1軍での経験を積ませていきたいところなので、一定の頻度でスタメンマスクの機会が守られるのではないかと思う。
内野手は林、牧、オースティン、森、京田、三森、柴田、宮﨑、井上の9名と大所帯だ。
このうち三森選手は外野手も兼ねているので、その意味でも外野手の登録が少なくなっている。
レギュラーと呼べるのはオースティン(1B)、牧秀悟(2B)、宮﨑敏郎(3B)の3人だが、宮﨑選手については恐らく1週間に一回お休みを入れると思うので、その際のサードとして打力が極端に下がらないようにするために三森、井上の二人がしばらくは並行して試されると思う。
ショートのレギュラーは林琢真と森敬斗の争いとなるが、森選手がオープン戦で打撃不調であり、打撃が改善した林選手が開幕戦はスタメンとして起用されると予想する。
オープン戦での内容を見ると京田選手は積極的に起用したいところだが、首脳陣の判断はどうだろうか。
外野手は佐野、神里、筒香、梶原、蝦名の5名であり、激戦区と言われる割には上述した理由で人数が少ない。
このうち、走攻守のバランスで見て、蝦名達夫、梶原昴希の二人はセンターとライトで起用されるのだろうと考える。
レフトは佐野恵太と筒香嘉智の争いだと思うが、オープン戦の内容を見る限りは正直言って二人とも物足りない。
実績のある二人なので、公式戦が始まれば調子を上げてくるだろうが、当面、どちらを選ぶのか。
年俸が高いという単純な理由で筒香選手になるような気もするのだが、どうなるだろうか?
また、開幕カードでもオープン戦のように火力が不足しているということであれば、両翼に筒香と佐野を配したファイヤーフォーメーションという可能性もゼロではない。
てなことを書いているだけで、何となくワクワクしてくる。
ああ、やっぱり、開幕っていいなあ。
街には桜が咲き誇り、球春はまさにたけなわになろうとしている。








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