mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

佐野よ今夜も有難う





各地に強い雨を降らせた雨雲は日本列島を横断し、今日の午後に仙台にさしかかった。


1時から森林どり泉で行われたファームの楽天-DeNA戦は降雨のためノーゲームとなり、18時開始の1軍の交流戦もこの雨雲が通過するのを待ち、19時になってやっと開始された。


プレイボールが1時間遅れ、マウンドの状態が悪い中で、両チームの先発は我慢の投球となった。


初回のベイスターズの攻撃は、一死から楽天先発のヤフーレ投手を攻め、オースティン、佐野、牧の三連打で満塁とした。


続く宮﨑敏郎は2-1からの4球目を打ちサードゴロ。


完全な併殺コースだと思ったが、セカンドの小深田選手が完全捕球した後、ボールを握る際に手もとが滑ってファーストには送球できず。


この間にサードランナーが生還して幸先よくベイスターズが1点を先制した。


雨のおかげで先制に成功した形だったが、天候は平等主義者だった。


ベイスターズ先発の東克樹は生命線の右打者のインローへのストレートのコントロールミスが目立つ。


2回裏一死から森敬斗のエラーで出塁を許すと、懐かしの伊藤裕季也選手を追い込みながら、決めるつもりのクロスファイアが逆球となり外角のベルトあたりの高さへ。


東投手にしては珍しい失投だったが、これをライト線に運ばれ、一死二、三塁のピンチ。


続くドラフト一位の新人、宗山選手に犠牲フライを打たれて1-1の同点に追いつかれた。


4回には宮﨑敏郎の内野安打と遊撃の宗山選手の悪送球で無死二塁となったところで、今日から1軍に合流しDHスタメンで出場した筒香嘉智が左方向へ引っ叩くような独特のバッティングで一、三塁とチャンス拡大。




ファームでの調整のおかげで、調子はかなり戻ってきているように見えた。


ここで、続く度会隆輝がセンターへの大きな犠牲フライを放って2-1と勝ち越し。


しかし、その後も東投手は制球がもう一つピリッとしない。


その裏、二死一、三塁で再び宗山選手に甘く入ったストレートをライト前に痛打されて2-2の同点に追いつかれる。


やはり、雨によるコンディション悪化の影響は大きかったのだろう。


しかし、くどいようだが天候は平等だった。


5回表、先頭の桑原将志の打球は完全な当たり損ねだったが、ヤフーレ投手の横を通り抜け、足元が緩いせいか彼は捕球することができなかった。


その後、佐野と宮﨑の四球があって二死満塁となったところで、ヤフーレ投手のボールが高めに抜け始めた。


悪条件の中で投げ続けていたが、限界に近かったのかも知れない。


それにしても、ここで筒香嘉智が顔と威圧感で勝ちとった押し出しのフォアボールはさすがだった。


筒香選手もこういう中田翔選手のような打席でチームに貢献するようになったのね。


ここで楽天ベンチはヤフーレに代わって今野投手をマウンドに送ったが、準備が十分ではなかったかも知れない。


彼も度会隆輝に連続となる押し出しのフォアボールを与え、ベイスターズが4-2とこの試合初めて2点のリードを奪った。


続く6回にも、二死からオースティン選手が右中間へのツーベースで出塁し、続く佐野恵太が3-1とカウント勝ちしたところで今野投手の真ん中付近に甘いボールを完璧に捉えてライトスタンド上段付近まで届くツーランホームラン。



佐野選手の3試合連続デスターシャでベイスターズのリードは6-2とひろがる。


しかし、まだ東克樹投球は本来の姿ではなく、7回裏二死から三連打を浴びて1点を返され、6-3とリードを縮められた。


それでも、この回はなんとか最小失点で切り抜けたのは流石にエースのプライドとそれを支える投球技術だ。


この日のコンディションを考えれば、7回、102球、被安打7、奪三振5、与四球1、自責点2(失点3)のHQSに我々は感謝すべきだと思う。



その後、8回はローワン・ウィック、9回は入江大生のゴリゴリストレート勢が問題なく抑えてゲームセット。


9年連続で交流戦の最初の試合に勝利し、貯金を今季最多の6とした。


阪神と広島が勝ち、ロッテ-巨人戦は雨天中止だったため、セリーグの順位に変動はないが、今はともかく貯金を増やしていくことに専心すべきだ。


明日はアンドレ・ジャクソンが先発する。


連勝を6に伸ばしてこのカードの勝ち越しを決めよう。