mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

モイネロに完敗 今年の交流戦はホームチームが強いと割り切ろう





ソフトバンクの先発モイネロ投手はストレートが速く、高低を投げ分け、そして変化球は鋭く曲がる。


追い込んでからのカーブは打者からすると消えるような感覚ではないだろうか?


前回の登板ではヤクルト打線から18三振を奪うという歴史的な快投だったが、まだ好調を維持していたと思う。



対する我が社のアンソニー・ケイも負けずに良いボールを投げていたが、あいにく、投手の勝敗はどちらが良いボールを投げられるかではなく、どちらが失投や明らかなボールが少ないか、と言った減点法で決まるものだ。



投手は1球で地獄に行き、打者は1球で天国に登れる、という名言の通りだ。


そして、今日の勝負はソフトバンク打線がケイ投手のやや苦手とする左打者を8人並べ、かつ、バントや走塁でかき回すことで大きく傾いた。


両投手とも3回までは完璧なピッチングだったが、4回裏、先頭の川瀬選手に真ん中高めの甘い速球(球速は160キロ近かったが)をセンター返しのヒットにされ、続く柳町選手にストレートのフォアボールを出したところで、アウトコースに大きく流れるボールに天を仰いだ。


ケイ投手がマウンド上でイラつく感じを出すのは久しぶりだったが、この辺りがソフトバンクベンチの狙い目だったのだろう。


その後、怖い近藤選手は三振に打ちとったが、中村選手には進塁打となるファーストゴロを打たれた。


これは意外に痛かった。


そして、秋広選手にレフトへのタイムリーを打たれ、走者2人が生還した。


モイネロ投手の出来を見れば、この2点が非常に重いものであることは明らかだった。


ケイ投手は5回にも先頭の栗原選手を歩かせると、そこから送りバント、タイムリーツーベース、セーフティバント、スクイズとホークス得意の攻撃にさらされ、0-4と差が開いた。


この時点で勝敗はほぼ決まっていたと言っても良いだろう。


ケイ投手は6回、91球を投げ、被安打8、奪三振5、与四球2、失点4で今シーズン初めてQSを逃した。



打線の方はモイネロ投手に全く手が出ず、7回に佐野恵太のソロホームランで完封負けを逃れるのが精一杯だった。



今日もマルチヒットの佐野選手がこのところ安定して結果を出しているのは有難いが、チーム全体で3安打、四球0、13三振では如何ともし難い。


むしろ、今日は清々しく負けた、という感じだった。


少し気になるのは、今日のソフトバンクのように左打者を並べてスモールベースボールでかき回す戦術がケイ投手攻略法として他のチームにも広まりはしないかという点だ。


今日の試合でも、左打者のインコースに150キロを超えるツーシームを投げ込んで詰まらせていたので、このボールをさらに磨くことが抑止力になってくれれば良いのだが。


来週の横浜スタジアムでのロッテ戦までにこのボールの精度をさらに高めてもらいたい。


プロ野球はやられたらやり返す、の連続なのだ。



ベイスターズは2カードとも勝ち越した先週とはうって変わって、今週に入ってからここまでのところ1勝3敗と苦しんでいる。


しかし、なんだか今年の交流戦は、やけにホームチームばかり勝つと思いませんか?


ということで調べてみると、ここまで雨天中止の1試合と引き分けの1試合を除く合計58試合の戦績は


ホームチーム 42勝


ビジター   16勝


とホームチームが大きく勝ち越しており、勝率はなんと.724に達する。


さらに言うと、セリーグのホームゲームはここまで18試合に過ぎないが、15勝3敗で勝率.833となっている。


ということはどういうことかと言うと、来週の横浜スタジアムでの6連戦は、このままいけば、5勝1敗という予想になる訳だ。


従って、この週末の2試合を1勝1敗で乗り切ってくれれば、交流戦全体を通じて11勝7敗の貯金4ということになる。


それなら大成功じゃあないか。



明日の先発は大貫晋一か。


前回の登板では日本ハム打線につかまって4回途中5失点という散々な内容だったが、昨年の日本シリーズで第二戦に打ち込まれた後、修正して最終戦に勝ちをもたらしてくれたことをオジサンは覚えているよ。


頑張れ大貫!


このところ不完全燃焼気味だけれど、プロ野球人生を賭けるくらいの覚悟でホークス打線に立ち向かって行ってちょーだいね。