mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

連敗脱出に必要なものはチームプレイと少しの幸運だった





昨日はライオンズの今井投手に17三振でしたっけ?


3-0の完封負けで5連敗。


今井選手はともかく凄い投手になりましたね。


こういう方には早めにMLBに入っていただいて、日本の野球ファンとしてみんなで応援したいと思います。



さて、日付変わって今日の第二戦はアンドレ・ジャクソン投手と隅田知一郎投手のマッチアップ。


隅田投手はここまで6勝を挙げてパリーグのハーラーダービー首位タイ、防御率も2位という難敵だ。


昨日の試合の後だとなんだか勝てる気がしないなあ、と言いつつも、ジャクソン投手だって6勝を挙げて防御率1点台の素晴らしい投手なんだから悲観する必要はないと思い直す。



今日のベイスターズ打線は必死の集中力があったように思う。


隅田投手の少し甘いカウント球を積極的に狙っていく。


これがチームオーダーでもあったのだろう。


初回一死から2番に入った蝦名達夫と佐野恵太の連打で一、二塁とチャンスメイクすると、4番牧秀悟が1-1から真ん中付近に入ってくるスライダーを捉えてレフト前ヒット。



レフトの守備位置が深かったことを察知した河田コーチが腕を回し、蝦名選手が滑り込んで幸先良くベイスターズが先制。


しかし、ジャクソン投手も立ち上がりから制球に苦労していた。


高めに浮くチェンジアップをライオンズのバッター達に狙われていたように思う。


味方が先制した直後の2回表、先頭のネビン選手をヒットで出塁させると続く山村選手の初球、真ん中に入ったチェンジアップを狙いすましたようにすくい上げられてライトスタンドへの逆転ツーランホームラン。


連敗中のチームにとっては出鼻をくじかれるような逆転劇だった。


しかし、勿論、これで諦める選手はなく、むしろここから必死の攻撃は加速した。


ジャクソン投手が3回から5回までヒット一本と一死球のみで無失点に抑える一方、ベイスターズ打線は隅田投手に攻めかかった。


3回にはデッドボール、内野安打、エラーで二死満塁のチャンスを作ったが度会隆輝がセカンドゴロに倒れた。


4回は先頭の山本祐大がライトオーバーのツーベースで出塁したが、森敬斗はバント失敗、ジャクソン選手は送りバントを成功させて二死三塁としたが桑原将志が三振して無得点。


それにしても、無死二塁で8番の森敬斗に送りバントさせる意図はなんなのだろうか?


一死三塁でジャクソン投手にセーフティスクイズでもさせるつもりだったか。


いや、ジャクソン選手の送りバントは確かに森敬斗より数段うまかったので本当にそういう策だったのかも知れない。



この攻撃は得点につながらなかったが、やはり波状攻撃というものは徐々にダメージを与えるものだ。


続く5回には、一死から佐野恵太のヒットと既にヒット2本の牧秀悟への四球で一、二塁となり、ここで5番宮崎敏郎が久しぶりにチャンスで本領を発揮してくれた。


2球で追い込まれた宮崎選手だったが、3球目の外から入ってくるスライダーに上手くタメを作って右方向に打ち返す。



速い打球が右中間に転がり、佐野恵太がまず生還。


ライトの長谷川選手がなんとか追いついたが送球しようとしてよろけてしまい、それを見た河田コーチが一走の牧秀悟までホームに突っ込ませて一挙に2点を挙げて3-2と逆転に成功した。


長谷川選手は滑ったわけでもなく、足首を捻ったわけでもないようだったが、何故あれほど大きくよろけてしまったのだろう?


サードに送球しようとしたところ、牧選手が思いのほか先まで進んでおり、急遽、送球先をホームに変えようとしてバランスを崩した、といったところか。



逆転はしたものの、1点差では全く安心できない。


その直後の6回表はジャクソン投手が二死としたものの、そこから二つのフォアボールとヒットで満塁のピンチを迎える。


打順は1番に返って西川選手。


痺れる場面だったが、変化球二つで追い込むと、内角に外れるストレートの後、インコースのスライダーでなんとかファーストゴロに打ちとって切り抜けた。


ジャクソン選手はこの回まで。


6回、110球、被安打5、奪三振3、与四球4、与死球1、失点2でQSは達成したが、決して彼本来の圧倒的なピッチングではなかった。



スライダーの制球がままならず、思ったところに投げられたのは最後の西川選手への一球だけだったかも知れない。


そして、ストレートは抜けるか引っかけるかで明らかなボールになることが多かった。


来週は交流戦明けの休みがあり、少なくとも中8日以上は登板間隔が開くので、リフレッシュしてリーグ戦に戻ってきて欲しい。



その後、継投に入ったベイスターズは7回を伊勢大夢、8回はウィックが危なげなく無失点で乗り切った。


伊勢投手はこんなに制球が良かったかと思うほどコマンドが素晴らしかった。


特に外角一杯のストレートは山本祐大の構えたミットにビタッと決まることが続いた。


一方、ウィック投手の最速158キロのストレートは打者を力でねじ伏せることができる。


この2人は最高レベルのセットアッパーと言って良いと思う。


大切にしようね。



そして、この2人の好投から8回裏の攻撃のリズムが生まれる。


先頭の宮崎敏郎が回またぎの田村投手の5球目を捉えたが、強いゴロはサードの正面へ。


しかし、アンツーカーの境目で軽くイレギュラーバウンドした打球は山村選手のグラブの少し上を通り、股間を抜けていった。


かなり速い打球だったが記録はエラー。


そして、ベイスターズベンチは宮崎選手の代走として三森大貴を送り、厳重な警戒の中、盗塁を決める。


これは凄いことですよ。


勇気と研ぎ澄まされた集中力なしには決してできることではない。


そして、打席の度会隆輝は9球粘って進塁打となるファーストゴロをものにした。


一死三塁で山本祐大がしっかりと役割を果たし、ライトへの犠牲フライを放って三森選手をホームに迎え入れた。


三森選手のタッチアップからのこの走塁も見事だった。


4-2とリードを2点に広げたことは、6月8日以来となる久しぶりの登板でチームの連敗脱出を託された入江大生のプレッシャーを随分と軽減してくれたことだろう。


四球を一つ出しはしたが、内野ゴロ二つとレフトフライで三つのアウトをとって試合終了。


先週の水曜日、同じくジャクソン投手の先発したオリックス戦以来となる勝ち星は、8回の攻撃に象徴されるように、各選手がそれぞれの役目を果たすチームプレイに徹したこと、そして、長谷川選手の体勢の崩れや山村選手のトンネルなどのちょっとした幸運によってもたらされた。


振り返って見ると、連敗脱出の試合というのはいつもこうした献身的なプレイと少しの幸運が鍵になっていたように思う。


そして、これを連勝につなげるためには、先発投手の相手打線を牛耳る働きと力強くつながる打線の圧力が必要だ。


明日の先発はエース東克樹、そして打線の核となる牧秀悟と佐野恵太はマルチヒットで状態を上げつつある。


久しぶりのカード勝ち越しを決めよう。


Go, BaySyars!


東、負けんなよ!