必要なのは大勝ではない 連勝だ
昨夜の試合では、蝦名達夫の逆転ツーランに始まり、試合を決定づけることとなった代打筒香嘉智のスリーラン、そしてプロ入り後初となった林琢真のツーラン、さらには佐野恵太のソロも飛び出してホームランだけでも8得点、トータルでは10-2とスワローズを圧倒して勝利をおさめた。
先週末の対ジャイアンツ2連敗、その後スワローズにも連敗して4連敗を重ねた後の大勝で溜飲を下げた、というベイスターズファンも多かったことと思う。
かく言う私も連敗中の鬱々とした気分をスカッとさせてくれるベイスターズ打線の爆発を大いに喜んだ。
しかし、一夜明けてみると、8月に入ってからの成績は5勝6敗であり、2カード続けての負け越しという現実がある。
時々ある大勝で日頃の鬱憤を晴らす、というモードになってしまうと、あの長く続いた暗黒時代に逆戻りだ。
やはり、時々気持ちの良い勝ち方をするのではダメなのだ。
勝負は時の運と言われる通り、ずっと勝ち続けることは難しいわけだが、“運”の要素は別にして他のどのチームに対しても互角以上の戦いができるだけのレベルにチームを引き上げなくては今季も来季以降もリーグ優勝という目標に近づくことはできない。
幸い、先発投手陣については、エース東克樹に加えてアンドレ・ジャクソンとアンソニー・ケイという強力な外人投手を擁しており、三本柱は確立されていると言って良い。
これに加えて、石田裕太郎の安定感が増してきており、大貫晋一とトレバー・バウアーが故障から復帰すれば先発ローテーションは球団史上最高の布陣になる。
プラスマイナスどちらの方向にも不確実性が大きい藤浪晋太郎もうまくはまれば相当な戦力になる。
やはり、課題は主力がベテラン頼みとなりがちな打線とブルペンだろう。
打線については、一時の好調というよりは一皮剥けた感のある蝦名達夫を打線の一つの軸として、これに加えてレベルアップしてきた林琢真、昨年の好調時に戻りつつある梶原昴希の3人をレギュラーとして固定して行くことが必要だと思う。
確かな打撃技術があり体力も十分な佐野恵太も3番で使い続けたい。
そして、常時出場は難しいが頼りになる時は頼りになるタイラー・オースティンと宮﨑敏郎をどのように起用するかがもう一つの大きな問題だ。
親指靱帯の手術を受けた牧秀悟の復帰時期が不透明な中、この2人や筒香嘉智といった大駒の中で好調な選手をタイムリーに起用する首脳陣の眼力が問われるところなのだが、今の打撃コーチ陣で誰がこの役目を担っているのか、そして誰が本来適任なのか。
個人的には田代コーチ辺りに期待しているのだが、いかんせんコーチの指導力というのは部外者には把握しづらい。
アレックス・ラミレスが監督だった頃には、バッティング練習を見て好調の選手を抜擢することが得意だったように見えたものだが。
ファームで調子を取り戻した松尾汐恩と度会隆輝の一軍再合流も間近なように思えるが、この2人はどう起用するのだろうか?
将来のことを考えると、この2人には覚悟を決めて打席を与え続けるべきだと私は考えている。
ということで、若手の有望株を軸として固定し、調子が良ければ頼りになるベテラン勢をうまく入れ替えながら回して行くというのが持続可能な打線の組み方だというのが私のご提案です。
1番 蝦名達夫(CFまたはRF)
2番 林琢真(SSまたは2B)
3番 佐野恵太(LFまたは1B)
4番 タイラー・オースティン(1B)または宮﨑敏郎(3B)
5番 宮﨑敏郎(3B)または筒香嘉智(LF)
6番 山本祐大または松尾汐恩(C)
7番 梶原昴希(CFまたはRF)または度会隆輝(LF)
8番 京田陽太(SSまたは3B)
こうしてみると、やはり宮﨑敏郎の後継者となる強打の三塁手を育てられていないことが大きな弱点として浮かび上がる。
本人の希望もあるとは思うのだが、牧秀悟の離脱中にサードへのコンバートを準備するか、あるいは入団時に囁かれていた度会隆輝のサード再挑戦といった思い切った策が必要なのではないだろうか。
続いてブルペン。
こちらは入江大生が復帰し、森原康平がストレートの出力を取り戻しつつあることが心強い。
伊勢大夢は使い過ぎに注意すれば安定して役目を果たしてくれることだろう。
そして、一昨日は手痛いサヨナラ本塁打を被弾したが、中川虎大が厳しい場面で使えるようになり、昨年ブレイクした坂本裕哉と宮城滝汰も勝ちパターンに準ずる立ち位置にいる。
ベイスターズのブルペンがストロングポイントに変わることがあるとすれば、それは上半身のコンディション不良で離脱中のローワン・ウィックが復帰する時だが、こちらは全く情報が入ってこない。
昨年後半と同様、シーズン中の本格復帰は難しいのかも知れないが、その場合はトレバー・バウアーをセットアッパーとして起用するなど大胆な策も考えてみて欲しい(契約上難しいのかも知れないが)。
明日から相性の良い中日との3連戦が始まる。
しかし、このところドラゴンズは打線が活発であり、元々強力な投手陣と相まって決して楽に勝てる相手ではない。
それでも、明日の試合を勝つことを考える以上に、上述した「勝ち続けることのできるレベル」のチーム力を確立することを最優先してオーダーを組み、采配をふるってくれることを願っている。
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