藤浪晋太郎が I love Yokohama と叫んだ夜
昨夜は息子と2人で横浜スタジアムに出動し、筒香嘉智の3本のホームランを見て歓喜し、佐々木千隼の4失点を見届けて沈黙した。
11回表のドラゴンズの攻撃時間は長く、体感的には30分を超えていたのではないかというほどだった。
おかげで、帰宅してからもしばらくはレフトスタンドの中日応援団の合唱(かなり息が合っている)が頭の中で鳴り続けていた。
それにしても筒香嘉智の打撃は凄まじく、ホームランと打点の二冠に輝いた2016年シーズンの再来かと思った。
蛇足だが、もう直ぐ2歳になる私の孫娘は野球というスポーツのことを“ツツゴー”と言っているらしい。
そして、唐突に“ユーダイ”と言ったりもするらしい。
そうか、DeNAのDNAは次世代まで受け継がれているのか。是非、その方向性で成長して欲しい。
まあ、その話は置いといて、筒香嘉智の3本のホームランと蝦名達夫の同点ツーランで7点とっても、9点取られて負けるようではゲームプランなどあったものでは無い。
唯一の希望はローワン・ウィックの復帰だが、ファームで少し復調気配の徳山壮磨なども起用してブルペンが崩壊することなくこの酷暑を乗り切ってくれることを祈るばかりだ。
なんとかセリーグ3位を保持しているものの、カープに並ばれ、ドラゴンズに0.5ゲーム差まで詰め寄られたベイスターズは、今日負ければ5位転落の可能性もある。
この切羽詰まった状況で先発するのは色々と不確定要素のある藤浪晋太郎投手。
160キロ近いストレートとキレの良い多彩な変化球は文句なしにトップクラスだが、突然制球を乱すところや右打者に死球を連発するところなど懸念材料も多い。
前回登板の中日戦では5回、被安打5、与四球1、奪三振5、失点1という無難な結果でリリーフが打たれたために勝敗はつかなかった。
その後、ファームでの調整登板では5回1/3で失点4(自責点2)とやや不安な内容で、今日はどちらの面が出るかと試合前から気になって仕方がない。
その藤浪投手の立ち上がり、2番の樋口選手をスプリットで、3番好調の上林選手をカットボールで空振り三振に打ちとるなど三者凡退に抑えた。
その後も3回まで奪三振6でパーフェクトと素晴らしい出来で、試合前の私の心配を吹き飛ばしてくれた。
打線の方は初回先頭の蝦名達夫のツーベースヒットに続き、立ち上がり不安定だった松葉投手から2番度会、3番筒香の横浜高校コンビが四球を選んで無死満塁のチャンス。
しかし、ここで、今日はスタメン4番のタイラー・オースティンがショートゴロ併殺の間に挙げた1点だけにとどまったことで投手戦のスイッチが入ってしまった。
それでも2回の攻撃で先頭の松尾汐恩のレフト前ヒット、知野直人のレフト左へのツーベースで無死二、三塁のチャンスを作ったが、後続が倒れて無得点。
これで投手戦の流れは決定的となった。
ベイスターズ打線はその後リズムにのった松葉投手が6回を終えて降板するまでチャンスらしきものを全く作ることができなかった。
一方、前回と同様左打者を並べた中日打線は4回以降藤浪投手に揺さぶりをかける。
4回には内野安打と死球で一死一、二塁のピンチとなったが、続くボスラー選手と板山選手を打ちとり無失点。
三振の板山選手は全くタイミングがあってなかったね。
そして5回には懸念していた藤浪投手の乱調が顔を出し、2連続四球で無死一、二塁のピンチ。
しかし、ここでも宇佐美選手、松葉投手、岡林選手をいずれも内野ゴロに打ちとって切り抜ける。
6回にもボスラー選手のツーベースで二死二塁となったが、板山選手は三振。
7回、コースヒット2本と送りバントで一死二、三塁のピンチを迎えた時は嫌な予感が天井から降ってくるような気がしたが、ここも代打辻本選手のセカンドフライで救われ、岡林選手をサードゴロに抑えて事なきを得た。
結局、今日の藤浪投手は、7回、102球、被安打4、奪三振9、与四球2、与死球1、無失点という堂々のHQSで見事に先発投手の役割を果たしてくれた。
そして、7回裏の攻撃で、二死一塁の場面で藤浪投手の代打で登場した宮﨑敏郎が中日2番手の斉藤投手のフォークを技術点の高い柔らかなスイングで捉え、レフト線を破るツーベースヒット。
手首を返さないスイングのせいか、彼のレフト線の打球は切れずにフェアゾーンに残る。
今まで繰り返し見てきた軌道だが、これからもまだ何度でも見せて欲しい。
一走の知野直人が好走塁を見せて一気に生還して貴重な追加点を挙げた。
ベンチで無邪気に喜ぶ藤浪晋太郎の顔がとても印象的だった。
そして、今日は8回を伊勢大夢、9回を入江大生が無失点に抑え2-0のまま勝ち切ることができた。
何だか久しぶりに「勝ちパターン」という言葉の存在を思い出したような気がする。
伊勢大夢は髪をかなり短く切って帽子からはみ出た外巻きクルリンが無くなっていたが、前回登板時の悪夢の3失点から彼なりに気分転換して気合いを入れ直したのだろう。
今日のヒーローインタビューは殊勲打の宮﨑敏郎と入団後初勝利を挙げNPB1000投球回も達成した藤浪晋太郎。
何度かピンチもあったが、と聞かれた藤浪投手が
“ああ言うピンチを抑えてこそ、プロ野球の醍醐味。
お客さんも見ていて楽しいところだと思うので、しっかり粘ることができて良かった”
と答えていたが、やはり、日本のプロ野球の中心に長くいた選手らしい視点だなと思った。
そして、
“後半からの加入なので、どんな形でもチームに貢献できればと思っています。
何でもやりますし、どんな形でも一生懸命腕を振るので、これからも応援をよろしくお願いします”
と嬉しいことも言ってくれる。
インタビューの最後には、横にいる宮﨑敏郎から段取りを耳打ちされつつ、初めて
“アイラブ ヨコハマー”
と叫んだ。
ベイスターズキラーの一人として何度も煮湯を飲まされた藤浪投手、打者としても満塁ホームランを打たれたその人からこの一声を聞く日が来るとは全く思ってもいなかった。
私は、7回のピンチをもし藤浪投手が抑えてくれたら、明日、背番号27のユニフォームを買うと心の中で約束していた。
だから、明日の朝一番でベイストアーに駆け込まなくちゃ。
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