mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

8回表一死から全横浜でブチあがった

その後の濱マイク





エーと昨日の試合は、あっ、昨日のことはもういい?



気を取り直してマツダスタジアムで迎えた今日の対カープ最終戦。


ベイスターズの先発はようやく目醒めたドラフト1位、即戦力右腕の竹田祐投手。


対するカープはこれまた新人左腕の高投手を起用したが、これまで彼には抑え込まれている印象だ。


昨夜の悪夢を払拭するためにも、自力で2位を確定させるためにも、3度目の対戦となる今日こそは何とか攻略したい。


しかし、最初に失点したのは竹田投手の方だった。


初回一死から大盛選手がヒットで出塁し、さらに二盗を決められた後に二死まできたところで真ん中高めに甘く入ったカーブを4番モンテロ選手にレフト前に運ばれて先制を許した。


しかしその直後の2回表、石上泰輝のヒットから竹田選手の四球などもあり二死満塁となったところで好調の蝦名達夫が押し出しの四球を選んだ。


これで1-1の同点。


その後、高投手はビシエド選手の痛烈なピッチャー返しが右のスネに当たって負傷交代。


しかし、緊急登板した高橋投手にベイスターズ打線は抑え込まれる。


竹田祐はいつもに比べてストレートが来ていない感じだったが、多彩な変化球を丁寧にコースに決めて追加点を許さない。


ベストな状態ではなかったと思うが、それでもスミ1のみの6回1失点。


89球、被安打4、奪三振3、与四球1のHQは新人とは思えない大人の投球だった。


そして、竹田投手の降板直後の七回表、4番手の菊地ハルン投手(身長2mの新人)から林琢真の四球、代打マイク・フォードのヒットと蝦名達夫の進塁打(リクエストで判定が覆されて併殺崩れ)で二死一、三塁となって桑原将志がセオリー通りショートの頭上を超えるヒットで2-1と逆転に成功。


これで竹田投手の5勝目の権利が生じたわけだが、その裏、移籍後初めてリリーバーとして登板した藤浪晋太郎が乱調でヒット、死球、暴投、三振、四球で一死満塁とピンチを広げて降板。



代わった坂本裕哉が中村選手に犠牲フライを打たれて2-2の同点にされてしまった。


無論、坂本投手を責めるわけにはいかない。


むしろ1点で済んだことを喜ぶべき局面だった。


藤浪投手のリリーバーとしての起用はCSに向けて必要な一手だったが、今日のところは見通しが立たなかった。


この時点で神宮球場のスワローズ対ジャイアンツの試合も4-4の同点、これはCSホーム開催はスワローズが勝つか引き分けという他力本願になるかと思っていた8回表。


カープのマウンドに2023年ドラフト1位常廣投手が上がり、先頭のビシエド選手がピッチャーゴロに倒れてから、それは始まった。


佐野恵太 センター前ヒット 一死一塁


山本祐大 ライトへのツーベース 一死二、三塁


石上泰輝 ライト前への2点タイムリーヒット 4-2となりなおも一死一塁



林琢真 ショートへの内野安打 一死一、二塁


代打度会隆輝 三遊間を破るタイムリーヒット 5-2となり再び一死一、二塁


蝦名達夫 一邪飛 二死一、二塁


桑原将志 レフト前ヒット 二死満塁


筒香嘉智 レフトオーバーのツーベースで走者一掃 8-2とリーを広げなおも二死二塁のチャンス



ビシエド 死球 二死一、二塁(筒香に代走柴田竜拓)


神里和毅 左中間真ん中を破る2点タイムリースリーベース 10-2 二死三塁


山本祐大 ライトフライでスリーアウト


この回、打者12人の猛攻で8点を奪い、10-2と試合を完全に決定づけた。


CSホーム開催を目指す各打者の集中力が生み出した素晴らしい連打だったが、分岐点となったのはやはり均衡を破った石上泰輝のヒットだった。


常廣投手のフォークボールを読み切っていたかのように鋭くライトに打ち返した打撃は文句なしの一打だった。


このところスタメンショートでの起用が続いている2年目の若手、石上選手にかけてあげたい言葉は、


“これは本命候補でしょ”


“なんか、顔つき変わった?”


“泥臭い仕事もこなして一皮むけた”


“期待感しかないでしょ”


“単純にいい人そうなんだよな”


など24の例文がある(他意はありません)。



その後、8回は中川虎大、9回は石田裕太郎がいずれも三者凡退で締めて10-2のまま勝ち切った。


これでベイスターズの2位が確定し、CSファーストステージは横浜スタジアムで開催されることとなった。


141試合を終えて、70勝65敗6分の貯金5、4年連続での70勝は球団初(これが自慢すべきことかどうかは私たちそれぞれが考えましょう)。


仕事の速いベイスターズ広報は、CSのハマスタ開催に向けて、全横浜でブチあがれ!! というスローガンを大書したポスターをホームページにアップした(集合写真に牧と宮﨑は入っているが、バウアーとウィックはいない、などということは今は見ないようにしよう)。


そして、全横浜のブチあがり、は今日、8回表一死から始まっているのだ。

ベストゲームではないが激戦に勝った

その後の濱マイク





今シーズンも残すところ5試合、3位ジャイアンツに2.5ゲーム差をつけた2位ベイスターズは有利と巷では言われているが、今日からの2連戦で連敗すればもうどうなるか分からない。


その大事な試合の先発は、ベイスターズ東克樹、ジャイアンツ山崎伊織の両エース。


誰もが投手戦になると思うじゃないですか。


ところが、蓋を開けてみると、山崎伊織投手は3回4失点で降板。


初回の先頭だった蝦名達夫が初球いきなり死球で出塁し、桑原将志が連打で無死一、二塁となったところ、3番筒香嘉智がフルカウントからの7球目高めに浮いたボールを上から被せるように強打して満塁とした。


その後、山本祐大が押し出しの四球を選び、佐野恵太が犠牲フライで加点して2-1と逆転したのはこの筒香の一打が大きかったと思う。


2回にも、二死二、三塁で今度はフォークボールをうまく拾ってレフト前への2点タイムリー。



今日の筒香選手は2安打ながら5打席全てで出塁するという彼らしい働きを見せてくれた。


一方、東克樹も一時は3点のリードをもらいながら、好調な岡本和真選手に同点ツーランを許して5回4失点。



東投手は6回途中で不意に指先を気になるような仕草を見せて緊急降板した。



試合後の監督談話では上半身のコンディション不良とのことだが、見た限りではやはり指先のマメあるいは爪の問題であるように思う。


まあ、手も上半身の一部ではあるのだろうけど。


その後、両チームのリリーバーたちが走者を許しながらも何とか無失点で凌いでいたが、ゲームが動いたのは7回裏のベイスターズの攻撃。


無死一、二塁のチャンスで山本祐大がセカンドの頭上を超えるヒットを放ち、ライトのオコエ瑠偉選手の悪送球もあって1点を追加した。



8回は森原康平がセットアッパーとして登板したが、今日投げたリリーバーの中では彼が1番良かったように思う。


ストレートの球速はまだ150キロには達していないがキレはあり、フォークの落差も大きい。


やっと昨シーズンの良い状態に近づいて来たように見えた。


その後、9回には伊勢大夢が先頭打者にポテンヒットを許し、続く岡本選手には内角のシュートをぶつけてしまって睨まれ、でもピンチバンターの増田選手は走者を送れず、代打の切り札の坂本選手は何故か初球を打ち上げてあっさりアウトなど、色々あったのだが、結局この1点が決勝点となり、5-4でベイスターズが勝利してゲーム差を3.5に広げた。


残り4試合をベイスターズが全敗し、ジャイアンツが全勝した場合にのみ順位が入れ替わることになり、数字の上ではベイスターズが圧倒的に有利な状況となった。


このブログでは、2位も3位も同じこと、ただ貯金を一つでも増やしたいというスナフキンのようなクールな立場を貫いてきたが、この期に及んで欲が出てきた。



いくら過去の戦績が悪いとは言え、やはりホームで開催するクライマックスシリーズと言うのはワクワクするものだ。


欲が出てくると、急に心配になって来る。


ベイスターズの4戦全敗、ジャイアンツの4戦全勝というのは確かに考えにくいが、可能性が無いわけではない。


むしろ、ベイスターズというチームはそんな不思議なことを何度か経験してきているような気がする。


ああ怖い


なまねこ、なまねこ


ともかく、明日はアンドレ・ジャクソン投手に頑張ってもらおう

星よりひそかに 雨よりやさしく貯金4

その後の濱マイク





昨日は日中から雲が多かったものの、あれほどの雨が降るとは思ってもいなかった。


日頃見ているYahoo天気予報は楽観的という評判ではあるが、降水確率30%、降っても0.3mmと言うことだったはずだ。


これほど外れるのも珍しい。



ベイスターズの先発は平良拳太郎、ご存知の通り、制球が命綱の投手だが、昨日はストレートでバッターを押し込みファウルを打たせることができていた。


加えて、伝家の宝刀のスライダーとカットボール、シンカー、チェンジアップを駆使して打者の狙いやタイミングを外していくピッチング。


特に立ち上がりは非常に安定していた。


一方、打線の方は、初回をカープ先発の常廣投手に三者凡退うち二人は三振、と完璧に抑えられていたが、ストレートの球速が140キロ台前半で、オヤっと言う感じだった。


厳しいコースに投げ切る制球が抜群だったために、初回は手も足も出なかったが、球威としては威圧感が全くない。


2回裏の攻撃では、一死後、佐野恵太、山本祐大の連打の後、石上泰輝が死球で出塁して満塁となった。


ここで、このところ少し調子を落としていた林琢真が常廣投手の真ん中に入る変化球を素直にセンター返しでタイムリー、あっさりと先制した。



続く平良拳太郎にはベンチからノースイングの指示が出ていたようで、三球三振となって二死満塁。


この策は、次のトップバッター蝦名達夫に対するベイスターズベンチの信頼の高さを物語るものだ。


そして、蝦名選手はこの信頼に見事に応える働きを見せた。


2-2からの6球目、アウトコースを狙ったボールが真ん中に入ったところを逆方向に打ち返してライト左への2点タイムリーヒット。



蝦名選手はこの前のストレートにやや振り遅れてファウルとしていたので、カープバッテリーはもう一球と思ったのだろうが、同じストレートがシュート回転して中に入ると見逃してはもらえない。


CSの可能性が消滅したカープはこの日、高卒3年目の清水選手を捕手として起用していたが、若さが出てしまったのかも知れない。


そして、この後、桑原将志が盗塁を決め、清水捕手からセカンドへの送球がワンバウンドとなって外野を転がる間に、三塁走者が生還して4点目。


こうして、ベイスターズが2回終了時で4-0とリードすると言う理想的な展開となったが、さらに、続く3回にも攻撃の手を緩めなかった。


タイラー・オースティンのツーベースと佐野恵太のヒットで一死一、三塁となり、山本祐大の犠牲フライでまず1点。


さらに、二死一塁で7番石上泰輝が3-1から常廣投手のインコース低めのストレートを思い切り良くすくい上げてライトスタンドまで運んだ。



打球が上がりすぎたかと思ったが、予想以上に飛距離が出たのは風か石上選手の剛力か。


これで7-0とリードを広げ、試合の行方はほぼ定まった。


雨脚が強まる中、中段も挟んで平良拳太郎は代打秋山選手のタイムリー、矢野選手の犠飛でそれぞれ1点ずつを失ったが、総じて危なげない投球だった。


その後、7回から継投に入り、森原康平、宮城滝汰、入江大生がそれぞれ持ち味を出して無失点リレー。


7-2で勝って貯金4、3位ジャイアンツとのゲーム差を2に広げた。


平良拳太郎は6回、104球、被安打6、奪三振2、与四球2、失点2のQSで、雨と中断の悪条件を考えれば上々の出来と言って良いだろう。



これで、10月1日の最終戦(対ヤクルト)の先発の目処は立ったのではないだろうか?


そうなると、23日からの先発を以下のように後顧の憂いなくベストメンバーで戦うことができる。


23日 タイガース アンソニー・ケイ


26日 ジャイアンツ 東克樹


27日 ジャイアンツ 竹田祐


28日 カープ アンドレ・ジャクソン


30日 スワローズ アンソニー・ケイ


竹田投手とジャクソン投手は順序が逆になるかも知れない。そして、石田裕太郎と藤浪晋太郎は第二先発で待機か。


来るべきCSの予行演習ともなる今月末までの戦いは、色々な意味で目が離せないものになりそうだ。