mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

鬼門のカープ戦に勝ち越しで3位に再浮上



7月14日 対広島東洋カープ マツダスタジアム 4-3 勝ち


本来は先発予定だった東克樹が昨日の練習中に体調不良を訴え、その後、コロナ陽性と判定された。東投手はやっと調子が上向いてきたところだっただけに本人も悔しいだろうが、チームにとっても我々ファンにとっても残念な離脱となってしまった。


代わって先発の大役を任されたのは育成契約から先月支配下登録されたばかりの石川達也投手。本人もそのつもりというコメントが報道されていたが、降って沸いたようなチャンスなので思いっきり腕を振って得意のストレートを投げ込むことだけを考えて頑張って欲しい。


東投手の抹消と入れ替えで登録されたのは京山将弥。今月初めのヤクルト戦で炎上して即降格となっていたが、石川投手の後を継いで第二先発のような起用となるのだろうか?もしそうであれば、彼もリスクを恐れず思い切り投げ切って欲しい。


大分前になるが、彼が新人の頃、加賀投手の引退試合で先発した加賀さんが最初の1アウトをとった後最後まで投げ切ったことがあった。あの時の再現という可能性もある。


対するカープの先発はアンダーソン投手。身長190cmからキレのあるボールをコントロール良く投げ込むタイプということで、交流戦で西武に打ち込まれたことはあったが、直近3試合ではセリーグのチーム相手にいずれも1失点以下という好投を見せている。


ベイスターズ打線は初対決ということになるが、攻略することはできるだろうか?
→6回途中4失点でノックアウトだったので、一応は打ち崩したということでしょう。




ベイスターズのスタメンは昨日とほぼ同じ。脚に故障を抱える宮﨑がスタメンを外れるかと思ったが、5番サードの定位置に入った。


若い石川投手とバッテリーを組むのはベテランの伊藤光捕手で7番に入り、今日は森敬斗が8番ショートということになった。


1番 蝦名(RF)
2番 桑原(CF)
3番 佐野(LF)
4番 牧(2B)
5番 宮﨑(3B)
6番 ソト(1B)
7番 伊藤光(C)
8番 森(SS)
9番 石川(P)


継投 石川達也(2回1/3)→H 宮國(2/3回)→勝 京山(3回)→H エスコバー(1回)→H 伊勢(1回)→S 山﨑(1回)


3回表 ベイスターズの攻撃


二死走者なしで打順はトップバッターに戻り、蝦名がチーム初ヒットとなるレフト前安打で出塁。
桑原が四球で歩いて二死一、二塁となり、3番佐野が狭い一、二塁間を速いゴロで抜けるタイムリーヒットを放った。


二死一、三塁でキャッチャーの三塁への牽制球が悪送球となりサードランナーが生還して2点目をあげ、一塁ランナー佐野もセカンドに進塁した。


二死二塁で4番牧は右中間を破るツーベースヒットでさらに1点。3-0とベイスターズが3点をリードした。


3回裏 カープの攻撃


一死から野間、菊池の連続ヒットで二、三塁とし、ここで3番秋山がインコースのストレートをライト前に弾き返して1点を返した。3-1となり、石川はここで降板して宮國が2番手としてマウンドに上がった。


マクブルームは三振に打ちとったが、続く坂倉にレフトへのタイムリーヒットを許し3-2となった。なおも二死一、三塁のピンチが続くが、ここは宮國が踏ん張って長野を三振に抑えて同点に追いつかれることは阻止した。


5回裏 カープの攻撃


宮國に代わった3番手の京山の投球が不安定だった。一死からフォアボールで出したランナーを2度のワイルドピッチで三塁まで進め、打席のマクブルームにはツーベースを打たれて3-3の同点に追いつかれた。


6回表 ベイスターズの攻撃


一死走者なしから4番牧がインコースのチェンジアップをレフトスタンドに運ぶソロホームランで4−3とした。再び1点のリード。



その後もソトのフォアボールと伊藤光のヒットで二死一、三塁のチャンスを作ったが、マクブルームに代わった中崎が森を3-0から三振に打ちとって追加点は許さなかった。


7回以降ベイスターズはエスコバー、伊勢、山﨑康晃の勝ちパターンがノーヒットでつないで4-3のまま勝ち切った。




先発の石川投手は初回と2回をそれぞれフォアボール一つで無難に抑えたが、打順が二巡目に入る3回裏につかまった。


3回表に味方がアンダーソン投手からフォアボールを挟んで3連打を放ち、エラーもあって3点を奪ったので少し欲が出たのか、初めての1軍のマウンドで緊張から精神的疲労があったのか、あるいはカープの上位打線が2度目の打席に入り最初は惑わされていた石川投手の変則的なタイミングに対応してきたのか。


おそらくはこれら三つの原因全てが重なって、もはや通用しない状況なのは素人目にもはっきりしていた。秋山選手のタイムリーで1点を失い、なおも一死一、三塁でマウンドを降りたが、替え時としては正解だったと思う。



代わった宮國投手が坂倉にタイムリーを打たれたため2失点ということになったが、プロ初登板が緊急登板という非常事態の中で良く投げたと思う。


何より、今日の経験が今後の彼自身のスキルアップに明確な目標を与えてくれることだろう。この状況で彼にチャンスを与えた首脳陣の判断も含めて、大変良かったと思う。


石川投手と同じ1998年生まれの京山投手は非常に不安定だった。
ストレートのフォアボールや二連続のワイルドピッチなど叩きつけてワンバウンドになるボールや高めに抜けるボールも多く、キャッチャーの伊藤光も苦労したと思う。


しかし、こんな時に限って彼に今シーズン初勝利がついた。これまでに今日とは比較にならない程良いピッチングをしたこともあったがその時は勝敗がつかなかった。


今日の勝利は少し遅れてきたご褒美ということにしておこう。
先発投手にとってはやはり勝利が何よりの薬なので、次回登板の機会があれば文句を言わせないような好投で勝利を掴んで欲しい。




昨日の試合は負けたものの、勝ちパターンを使わずに済んだことが生きてきた。


今日はエスコバーがフォアボールを出した(しかし結果的にはダブルプレーでことなきを得た)以外は走者を出さず、7、8、9回を9人の打者で終えた。


久しぶりに勝ちパターンの継投という呼び方にふさわしい抑え方で僅差の勝利をものにした。


登板試合数がリーグ最多の伊勢はもちろん、3人とも疲れが溜まっているところだと思うが、うまく疲労回復に務めつつオールスターまでの残り9試合をなんとか乗り切って欲しい。


首脳陣も勝ちに行く局面を見極める勝負勘を磨いて極力無駄使いを避けるようにお願いしたい。


伊勢投手はオールスターに選出されたので疲れを取る暇がないかも知れないが、これは何より本人によって名誉なことでもあるし、気分転換にもなるので楽しんでくれるだろう。





今日の牧秀悟は3回表の佐野に続いて2点目を挙げたタイムリーツーベースヒットと同点に追いつかれた直後の6回表に決勝点となるソロホームランを打つ活躍だった。


チームの総得点の半分となる2打点を挙げるなど、久しぶりに4番らしい試合を決める働きができた。


牧のホームランは6月11日のロッテ戦であの佐々木朗希から打った一発以来、実に1ヶ月ぶりだった。彼も打ち始めると続く傾向があるので、明日からのヤクルト戦でも引き続きチームの勝利に貢献する活躍を期待している。


このカードは苦手の広島に敵地で2勝1敗と勝ち越した。
借金は3に減って、3位に浮上。このところ連敗している巨人との差は気がつけば1まで小さくなっている。


ヤクルト戦での成績次第では今週末に2位浮上の可能性まで出てきたがどうだろうか?


東克樹の離脱で急遽開いた穴を埋めてヤクルト戦とその次の中日戦を勝ち越すことは簡単ではないが、今のチームであればできないことはないと感じている。