mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

タイガースに3タテで前回の借りは返した 燕の尾も見えて来た



8月10日 対阪神タイガース 横浜スタジアム 4-1 勝ち


好事魔多し、とはこのことか。


昨日までの連勝の立役者だった大田泰示選手が今朝発熱し、特例2022を適用して登録抹消された。


球団からPCR検査の結果はまだ発表されていないが、この時期の発熱だとやはりコロナかという予断をつい持ってしまう。できればコロナ以外の理由での発熱で早期に復帰できることを祈っているが、こればかりは仕方ない。続報を待つとしよう。


代わって昇格したのはつい先日骨折で抹消されたばかりの関根選手。こんなに早く骨折が治るのかと思って記事を詳しく読んでみると、名古屋の病院の診断は同箇所の古傷と今回の患部を同時に生じたものとして剥離骨折と解釈したものだったが、横浜の(おそらくはかかりつけの)病院で再度検査した結果、骨挫傷で痛みがひけばプレーすることが可能ということらしい。


一方の阪神も昨日グレイゾーンという扱いだった近本選手はやはり陽性判定で、小幡選手、糸井選手と共に一定期間離脱ということになりそうだ。


今年のペナントレースはコロナ禍でのサバイバルレースという側面も持っているようだ。




今日は離脱した大田選手に代わって楠本選手を起用し1番ライト、桑原選手は2番に置く打順とした。先発マスクは嶺井捕手。遊撃には森敬斗に代わって柴田竜拓を起用する。


大和がコロナ陽性で離脱している中、何とか”自動アウト”ではないショートの台頭が望まれる。それともう一つ、コロナから復帰したソト選手のバットがそろそろ長打を生むシーンを見たいものだ。


昨日9回表に登場して33球を投じてセーブを記録した山﨑康晃はベンチ外となった。明日からも神宮で試合が続くことを考えれば、この判断は非常に良いと思う。もし機会があれば、エスコバーと伊勢でピシャリとしめる8回、9回を是非見てみたいものだ。


1番 楠本(RF)
2番 桑原(CF)
3番 佐野(LF)
4番 牧(2B)
5番 宮﨑(3B)
6番 ソト(1B)
7番 嶺井(C)
8番 柴田(SS)
9番 石田(P)


継投 勝 石田健大(7回)→H 伊勢(1回)→S エスコバー(1回)


1回表 タイガースの攻撃 0-1


一死からヒットとデッドボールで出塁したランナーがピッチャーゴロの間に進塁して二死一、三塁のピンチになると、ここで石田投手が暴投。サードランナーが生還してタイガースに先制を許した。



4回表 ベイスターズの攻撃 1-1


一死から3番佐野恵太が才木投手の2球目、外角高めのストレートを振り抜いてライトスタンドに運ぶ同点ソロホームラン。



7回裏 ベイスターズの攻撃 4-1


先頭の4番牧がセンター前ヒットで出塁するも宮﨑、ソトと倒れてチャンスは潰えたかと思ったが、ソトを空振り三振に打ち取った素晴らしいストレートでエネルギーを使い果たしたかに見えた才木投手は続く嶺井選手にふたつ続けてボール。


2-0からの3球目を狙い澄ましてフルスイングした嶺井の打球は左中間へのツーランホームラン。ベイスターズが3-1と逆転に成功した。



さらに、次打者の柴田がフルカウントまで粘って7球目をしぶとくライト前にゴロで抜けるヒット。ここで、ベイスターズベンチは石田に代えてオースティンを打席に送る。


オースティンは才木投手の1-0からの2球目を鋭く振り抜きセンター左へのツーベースヒット。木浪選手の中継のエラーもあり柴田は一塁から長駆ホームへ。さらに一点を追加して4-1とリードを3点に広げた。


その後、8回、9回は伊勢とエスコバーがそれぞれ複数のランナーを出しながらも何とか切り抜けて4-1のまま勝利を飾った。


これで3連勝、横浜スタジアムではなんと11連勝という素晴らしい内弁慶ぶりを見せてくれている。貯金3、3位阪神とのゲーム差は1.5に広がった。


今日、ヤクルトがカープに敗れたので、これで首位スワローズと2位ベイスターズとのゲーム差は7まで縮まった。一時は17.5ゲーム差をつけられていたことを考えると、わずか1月と少しでゲーム差を10減らすと言うのは脅威の追い上げと言って良い。


とは言え、未だ未だ燕の尾は遥か彼方にチラリと見えているだけなので、明日からの神宮での3連戦が非常に大事になる。


大貫頼んだぞ。負けんなよ!



先発の石田健大は立ち上がりに自身の暴投で1点を失うなど、序盤は苦しんで見えたが、それでもストレートがよく走って空振りをとることができていた。


7回、102球、被安打4、与四死球2、奪三振8、失点1のHQS。本人は三振はたまたまと言っていたが、新人の頃から、彼の良い時は奪三振能力が高いと思っていた。確か、あの年のオールスターでも連続三振を取っていたのではなかったか。



これで、左腕三兄弟と呼ばれた今永、石田、濵口の3投手が連続でHQSを記録するというベイスターズファンが長年夢見ていた偉業を達成することができた。


試合後のヒーローインタビューでも、今永、濵口の両投手の好投に刺激を受けて、この良い流れを続けたいと言っていたが、左腕兄弟の長男としてはやはり心に期するものがあっただろう。


これで東克樹が復帰して同様に活躍してくれると、夢の左腕王国を建国できることになる。


嶺井捕手は今シーズン丁寧なリードが光っているが、今日も石田投手をうまく引っ張り、豊富な球種を操って彼らしい大人の投球を引き出した。


そして、何といっても決勝点となった左中間への逆転ツーランホームランで立派な女房役の務めを果たした。


嶺井選手のホームランは非常に大きなフルスイングで突発的ホームランアーティストのように見える。


今日のヒーローインタビューで、風のおかげですと塩らしく語っていたが、インタビュアーから、その割には打った瞬間に両手を挙げて確信歩きをしていたじゃあないですか、と突っ込まれていた。語るに落ちるとはこのことだが、まあ良い。素晴らしいバッティングが最高のタイミングで出たのだ。


佐野恵太のキャプテンらしい貢献も特筆に値する。


立ち上がりから飛ばす才木投手のストレートに押し込まれていたベイスターズの各打者だったが、佐野キャプテンの第一打席でのクリーンヒット、そして第二打席の同点ホームランといずれもそのストレートを完璧に捉えて見せて、チームの自信を蘇らせた。


未だ打率争いを気にする時期ではないが、今日の時点で .326まで上げて、ライバルのドラゴンズ大島選手、スワローズの村上選手に五厘差をつけている。


この記事の冒頭で、山﨑投手が休養日の今日、伊勢、エスコバーの2人で試合をきっちりしめて欲しいと書いた。


結果的にはその通りなのだが、2人とも安心して見ていられるような投球とは言い難かった。


8回に登板した伊勢投手は二死一、二塁で佐藤輝明選手を打席に迎えると言う一打同点のピンチを作ったが、佐藤選手を三振に打ち取ってことなきを得たものの、私が冷や汗をかいたことは言うまでもない。


そして、9回のエスコバー投手は一死一、二塁で原口選手にあわやホームランという大飛球をレフトに打たれ、次のロハス・ジュニア選手にもワーニングゾーンに達する大きなレフトフライを打たれ、その度に全てのベイスターズファンの心臓は凍りついた。


まあ良い。


積極的休養をとった山﨑康晃は明日きっと素晴らしいピッチングを見せてくれるだろう。