mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

日本シリーズが終わってストーブリーグが開幕



10月31日


2022年の日本シリーズはオリックスバッファローズが4勝2敗1分でヤクルトスワローズを下し、26年ぶりに日本一の栄冠を掴んだ。


高いレベルの技術と勝負の醍醐味が満載の好ゲームが続き、ベイスターズファンの私にとっても大変面白いシリーズだった。


ベイスターズとは直接関わり合いがないので、逆に、野球というスポーツの面白さと緊迫した勝負の興奮を純粋に楽しむことができた。


それにしても、走者一掃となってしまった5回表二死満塁での杉本選手のセンターフライを後ろに逸らした塩見選手のエラーはどうしたのだろうか?


完全に追い付いていたが、捕球の瞬間に目線が合っていないように見えた。いや、ライトが目に入ったのかも知れない。


しかし、その塩見選手が口火を切った8回裏の集中打は見事だった。


0-5とリードされた一死一、二塁から村上宗隆のライト前ヒットでまず一点。そして、なおも一、三塁のチャンスでオスナ選手のレフトスタンドへのスリーランで4点を挙げ、4-5と一点差にまで追い上げる。


この一、二年のスワローズの粘りと爆発力を遺憾無く発揮する猛攻だった。



さて、日本中を興奮させた日本シリーズ第7戦から一夜明け、新たな動きが始まった。


各チームが現有勢力を整理し、FAやトレードでの他球団からの戦力の移籍、そして新外国人の獲得で来シーズンのチーム力を高めようとあの手この手で暗躍するストーブリーグの開幕だ。


FA宣言が可能となった初日の今日、早くもいくつか動きがあったので、情報を整理してみる。



【山﨑康晃はポスティングでMLB挑戦か?】


過去2年間は不振に喘ぎ、一部ファンの間では厳しい声も囁かれていた山﨑康晃は、クローザーに返り咲き、8月にNPB最年少記録となる29歳10カ月で通算200セーブを達成するなど、リーグ3位タイの37セーブをマークする活躍を見せた。


昨季、国内FA権を取得したが、これまでもMLB挑戦の夢を語っていた山﨑選手は、“(球団と)お話はしていますね。残留交渉も含めて、いろんな話し合い、大人の話をしています”と明かした。



順調なら来季中に海外FA権を取得する予定で、その前にポスティング制度を使っての渡米ということであれば球団に譲渡金が入ること、来年31歳になる彼としてはMLB挑戦は早い方が良いと考えていること、などから今オフの移籍の可能性が高いだろう。


一方、このままNPBでクローザーを続ければ、名球会入りの資格でもある250セーブを達成する可能性が高いことや、今シーズンも2位で優勝を逃していることを考えれば、残留する可能性もゼロではないように思う。


現実的なところとしては、ポスティング申請して入札額を見て、MLBの彼に対する評価を見てから決めるという対応になるのではないだろうか?このあたりが“大人の話”の一部だと思う。


しかし、彼自身、残留を望むファンの声も多いことは知っており、交渉内容については”悔いのない判断をできるように頑張っていきたいと思います”と現在の心境を語っている。


入団以来長きにわたる彼の貢献をずっと見てきた私としては、彼の夢を叶えさせてあげたいと思う。彼のストレートとツーシームのコンビネーションがMLBの打者にどのような反応をさせるのかを見てみたい気もしている。


いずれにしても、一度限りの彼の人生だし、野球選手としての寿命はそれほど長くない。彼自身も語っているように、是非とも”悔いのない”決断をして欲しい。



【嶺井博希がFA宣言する可能性が高いらしい】


今日の報道によると、嶺井選手がFA宣言する方向で検討しているようだ。


昨日のニュースではまだまだ悩みたいというコメントも出ていたので、確定ということではないのだろうが、資金十分のソフトバンクが甲斐選手に続く2番手として獲得を検討しているということなので、金銭面ではベイスターズを上回るオファーが出る可能性が高いだろう。


今シーズンもベイスターズの捕手は嶺井、戸柱、伊藤光の3選手併用でシーズンを乗り切ったが、嶺井選手の出場試合数は他の2選手を圧倒しており、事実上の正捕手という位置付けだったと思う。


シーズン後半は疲れからか打率を落としたが、様々な投手をリードして良さを引き出したことで昨シーズンからのチーム防御率の改善に貢献したことは間違いない。


ベイスターズの戦力という意味では是非とも残留して欲しいが、FAというのは嶺井選手が努力の末につかみ取ったプロ野球選手としての勲章なので、彼の思う通りになることを祈っている。


もちろん、彼が最善と判断する道がベイスターズに残留して25年ぶりの優勝に貢献するというものであれば、これに優る喜びはない。




【宮﨑敏郎が現状維持で契約更改】


昨年FA資格を取得したが6年契約で残留し生涯横浜を宣言した宮﨑敏郎が現状維持で契約更改した。複数年契約の一年目ということで調整すべき点もあまりなかったのだろう。


今季の宮﨑選手は、4月下旬に左太もも裏の炎症で離脱したものの、122試合に出場し、打率3割、16本塁打、50打点チームトップの出塁率.365を記録するなど、巷で取り沙汰されている複数年契約の弊害など関係ないとばかりに枯れあしい成績を残した。


それでも彼の気持ちとしては、“一言で言ったら、悔しいシーズンでした。2年連続で目の前で負けた(ヤクルトの胴上げを見せつけられた)ので”とのこと。


契約更改後のインタビューでは、“今季はケガで離脱した時期があったので、1年間戦える体づくりをもう1回見直して、チームとしてはさらに高みを目指して、頑張っていきたいです”と力強く語っていた。


頼んだぞ!




【佐野恵太と中川虎大が右肘のクリーニング手術】


今日、佐野選手と中川選手がいずれも右肘のクリーニング手術を受け成功したというニュースがあった。


クリーニング手術ということであり、それほど長いリハビリは必要ないだろう。


特に打者の佐野選手は春季キャンプの初めからチームに合流できると考えて良いはずだ。


彼のコメント。


“来シーズン万全の状態で戦うために手術することを決断しました。


しっかりとリハビリに取り組み、更にパワーアップした姿を見せられるように頑張ります。


引き続き応援よろしくお願いします!”





【田部隼人が戦力外となり現役引退発表】


今日の報道で1番驚いたニュースは森敬斗と同期の高卒3年目野手である田部隼人選手が戦力外となり、本人は現役引退を決意したというものだ。


ファームでは優先的に試合で使われていたので、まだ見切ることはないだろうと思っていたのだが、本人が限界を感じて引退を申し入れたという経緯もあるのかも知れない。


田部選手のコメント。


“今シーズン限りで引退することを決断いたしました。


横浜DeNAベイスターズに入団して3年間という短い期間でしたが応援していただき本当にありがとうございました。


この3年間では満足のいく成績を残すことは出来ませんでしたが、ここまで支えてくださった監督、コーチ、球団スタッフ、選手の皆さん、そしてここまで応援してくださったファンの皆さまには本当に感謝しています。


今後の事はまだ何も決まっていませんが、次のステージでも自分なりに頑張ろうと思っているので、温かく見守っていただけると嬉しいです。


最後になりますが本当に3年間ありがとうございました!”


今後新たな世界で益々の活躍を祈っています。




【他球団のFA有資格者の動向】


FA宣言が可能となって初日の今日はまだ宣言自体は出されなかった。


ただし、目玉と言われる西武ライオンズの森友哉選手と日本ハムファイターズの近藤健介選手はFA 宣言することがほぼ確実になったという記事が見られた。


以前のブログにも書いた通り、近藤選手には是非ベイスターズに入団してもらい、4割を超える出塁率を活かして打線の得点源として優勝に貢献して欲しい。


Csファーストステージの収益金など、何とか球団には資金を捻り出してもらえないだろうか?


広島の野間選手と西川選手、そして、阪神の西勇輝投手は残留の方向でほぼ決まったとのこと。


阪神の岩貞投手については、DeNAが獲得に向け調査を行うという報道があった(ヤクルトも乗り気らしい)が、阪神への愛着も強く、迷っている最中らしい。


日本一に輝いた伏見寅威捕手もFAについては熟慮中。上述した嶺井博希の動向とも連動する可能性がある。




以上、ストーブリーグ初日の動向をまとめてみた。


今後、いくつか動きがあった時点でまた整理して記事にしてみようと思う。