mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

本当に良いチームになりました 有難う三原代表




横浜に残って優勝する僕の夢と一緒に皆さまも跳び続けてください、と言う昨日の山﨑康晃選手の涙の残留宣言の余韻が未だ残っている。


彼は今シーズン限りでベイスターズを退団し、かねてからの夢だったMLB挑戦に旅立つと私は予想していたし、そのことを自分に納得させつつあっただけに、彼のこの言葉は嬉しい驚きだった。


今日になっても何となく幸せな気分が続いている。


そして、昨日のブログでも書いたが、山﨑選手や宮﨑敏郎選手など生涯横浜を選んでくれる選手たち、そしてそうした環境を整えて誇りに思えるようなチーム文化を育ててくれた球団関係者やOBたちに感謝したい。


その「球団関係者」の顔である三原一晃代表が今シーズンで退任することになった。


本人も知らされていなかったようだが、昨日のファンフェスティバルの後、横浜スタジアムのグラウンド上で胴上げされ、嬉しそうに照れている姿が印象的だった。


今日は感謝を込めて三原さんのことを書きたい。



【三原代表の想い】


三原代表は2005年DeNAに入社し、その後2013年にベイスターズに出向してからも一貫して人事畑を歩んだ方だ。


経営も球団運営も根本は人と人の信頼関係という考えをお持ちのように思う。


三原さんは2016年から球団代表をつとめている。


編成のトップとしてプロ野球出身者ではない異例の抜擢であったが、約2年間ものあいだ高田前GMの傍らに付き、チーム運営を学んだ。


“高田前GMには徹底的に教えていただきました。


とくにおっしゃっていたのは「目の前の1勝を見るのはユニフォームを着ている人たちで、3~5年後のことを考えるのがわれわれの仕事なんだ」と。


つい現場にいると目の前の結果を求めがちなのですが、この数年、球団代表を経験したことで、それが本当にダメなことだということを理解することができました。“



チームを強くしていくこと自体簡単ではないことは明らかだが、それに加えて、プロ野球の球団はファンあってのものということも忘れてはいけない。


この二つを両立するのは時としてなかなかの難題になると思う。


三原代表の過去の言動を調べてみると、選手たちやスタッフばかりではなくチームを愛するファンに対する思いが強くあることがわかる。


“(ファンに対する強い思いは)持っていますね。


基本として生え抜きの選手を育て、彼らがチームの中核を担い活躍することが、ファンの皆さんにとって一番の喜びではないかと考えています。


(3年前に)高田前GMがチームを離れ、新体制になった際、わたしは選手たちに「ファンの方がいなければ、自分たちの存在はないということを認識して仕事に取り組んでくれ」と伝えました。


これをやったらファンの皆さんが悲しむようなことだけは絶対にしないようにと。“


これは単なるリップサービスではなく、彼の本音なのだろうと思う。


そして、そう考えるとこのところの球団の動きはより理解しやすくなると感じる。


昨年語っていた“FAで2人(梶谷、井納)の選手が出ていったのは決して小さい出来事ではなかった”というのは、戦力ダウンということよりもむしろ“これをやったらファンの皆さんが悲しむようなことだけは絶対にしない”という彼のプリンシプルに反するものだからではないか。


また、乙坂選手に対する厳しい処置も同じように考えたほうが理解しやすい。


そして、“基本として生え抜きの選手を育て、彼らがチームの中核を担い活躍することが、ファンの皆さんにとって一番の喜び”という彼の想いは、昨シーズンのオフに彼が行ったレジェンドOB等の復帰や主力選手等への厚遇と複数年での残留要請といった一連の動きの底流となっているように思えてならない。


昨年オフの球団の動きを振り返ってみよう。


・石井琢朗コーチ、斎藤隆コーチ、鈴木尚典コーチ、相川亮二コーチ、小谷正勝アドバイザーの復帰


・複数年契約中のソト選手に加えて、オースティン選手、エスコバー投手、ロメロ投手の残留


・FA権を得た宮﨑選手と6年契約で生涯横浜


・FA権を得た山﨑康晃投手の残留


・来年FA権を得る三嶋投手と桑原選手にそれぞれ3年と4年契約を結び準生涯横浜


・日本ハムをノンテンダーとなった大田泰示選手を獲得



・楽天を自由契約となった藤田一也選手の復帰


・海外FA権を得た大和選手の2年契約での残留


・新人離れした大活躍の牧秀悟選手の年俸を新人野手史上最高の7000万円に引き上げ


・その他の選手についても地球温暖化と言われる暖冬更改


・引退した中井選手、飯塚投手、斉藤俊介投手、笠井投手を球団職員として受け入れ


計画的で合理的であるとともに、我々ファンの願いをくんだ誠意のある対応に頭が下がる思いだ。


三原さん自身、ホエールズ時代から随分長い間のベイスターズファンでもある。


だから私たちの笑顔や涙そしてどうしようもない悔しさなどを知っているのだ。


もう、三原さんの想いが、何があってもファンのために、と言う一点にあることは明らかだと思う。



【最後の晴れ舞台】


先日行われたNPB awardsの表彰式では、佐野恵太選手、牧秀悟選手のベストナイン受賞に加えて、三原さんが球団職員に与えられる「球団功労賞」を受賞し、同日、表彰された。



そして、昨日、ファンフェスティバルの終了後、ファンが退場するのを待って場内が暗転し、マウンド付近にマイクが置かれた状態で三原代表にはサプライズでグラウンドに登場するよう促された。


センターのビジョンには過去の映像が流され、選手を代表して今永昇太投手があいさつ。


「三原代表、本日までお疲れ様でした。


三原代表は球団代表という立場でありながら選手と気さくにコミュニケーションを取ってくれる新しい形の球団代表だと思います。


そのおかげでチームのみんなが、やりやすい環境を作って頂いたと思っております。


優勝という最大の目標は果たせませんでしたが、来季以降またお会いするときに良い報告ができるように、選手一同頑張って参ります。本日までありがとうございました」



これは本当に三原さんには知らされていなかったようで、


「えーと、ちょっと、ビックリしております。あのー悪ふざけが過ぎます(笑)


まさかこんな場所に立ってみんなに見送って頂けるとはとうてい思っていなかったんですけど、でも、今のビデオを見ているとやっぱり主役はユニホームを着ている人たちで、我々はそのサポートともう一生懸命にやる仕事だったんだなということを改めて思います。


今、(今永)昇太が言ってましたけど、私の願いは優勝してもらうことだけです。


だからユニホームを着ている人たち。また、来年そのサポートをする人たち全員で来年ここで番長(三浦監督)の胴上げを私に見せて下さい、お願いします。どうもありがとうございました」


最後は、南場オーナーが打席に立ち、三浦監督がキャッチャーを務めてラストピッチを行い、胴上げ、記念撮影を行った。



三原さんのコメント


「幸せな6年間でした。最後の締めくくりも完璧にしていただきました、みんなに感謝です」


以前、伊藤光捕手がシーズン途中でベイスターズにトレードで入団し、その後のFA時に複数年契約で残留することが決まった際、伊藤選手が


「僕を救ってくれて有難うございます。」


と言う趣旨のことを言うのに応えて、三原さんは、


「お前に救われたのは俺たちの方だよ。有難う」


と言っていたことが強く印象に残っている。





本当に良いチームになった。


三原さん有難うございます。本当に楽しい6年間でした。


あなたに感謝したいのは我々ファンの方です。