mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

バイプレイヤーズの契約更改



12月2日 深夜のW杯スペイン戦は前半にスペインが先制点を挙げたところで諦めて眠ってしまったが、朝起きてみると2-1で逆転し決勝トーナメント出場が決まっていた(三浦大輔さんの言う、絶対諦めちゃいけない、って言うのはやっぱり本当だったんですね)。


グリム童話に「小人の靴屋さん」というお話があるが、朝起きてみたら何故か靴が完成しているのを見つけた靴屋のお爺さんのような心境だった。


さて、野球の方はシーズンオフの真っ只中だが、ベイスターズの選手たちの契約更改の情報が連日ポツリポツリと入って来ている。


今日はこうしたニュースについて簡単にまとめてみよう。




【心機一転巻き返しを目指す 神里和毅】


神里選手は2017年に日本生命からドラフト2位で入団し、今年が5年目のシーズンだったが、本人も決して満足できる成績を残したとは思っていないだろう。


彼の年度別の成績をグラフ化してみた。





出場試合数に関しては2年目の123を最高に、そして打率に関しては3年目の .308(ただし規定未到達)をピークに下降線をたどっている。


自己ベストの打率を残した翌年の昨シーズンには、我々ファンの多くがトップバッター、センターのレギュラーを神里選手が掴むものと期待していたが、それは完全に裏切られた。


元々三振の多いタイプではあったが、この年、110打数で49三振、三振率 .445という不名誉な記録を残し、見逃し三振等の消極的な打席が目立った印象だ。


彼も来月で29歳になる。


本人のコメント


「キャンプはいい感じで入れたんですけど、キャンプでやって来たことを1年間通してできなかったので、そこはやっぱりそのような結果になったと思います。


レギュラーを取って、チームの優勝に貢献したいというのもありますし、そこが1番かなと思います。」



ここ数年来のライバルである桑原選手も昨シーズンとは違って満足のいく年ではなかった中でレギュラーの座を奪い返すことができなかった。


そして、楠本や蝦名という若手の成長も著しい。


来季は本当に彼にとって最後のチャンスになる可能性が高いことを肝に銘じて、野球漬けの毎日を過ごして欲しい。


この人たちからも一言。



塙 「横浜ベイスターズのイケメン選手たちが女性に随分モテるようで、SNSなんかみてると色々な噂があるようですね」


土屋「格好良いし、プロ野球のスターでもあるということで誘惑も多いんだと思いますけど、やっぱり本業の野球で頑張ってニュースになって欲しいですよねえ、ホント」


塙 「神里選手なんて、『100円ショップさん』とか言うあだ名まで付けられちゃってね」


土屋「ダイソーさんだろ!」



【”終わりよければすべてよし”を目指して 藤田一也】


楽天ゴールデンイーグルスから今年ベイスターズに里帰りを果たした藤田選手は今年で40歳になった。


守備職人として球界随一の技術を誇った彼も守備範囲や走塁などについてはやはり衰えが目立つようになってきたが、経験に裏付けられたここぞの打撃やベテランの少ないチームの精神的支柱としての役割への期待はまだまだ大きい。


今年のCSファーストステージ最終戦の最後のプレー、つまり今シーズンのベイスターズの最後のワンプレーは彼の打席だった。


2-3の一点ビハインドで迎えた9回裏一死満塁のチャンス。最低でも同点、と言う期待の高まった打席だったが、結果は4-2-3のダブルプレーで試合終了。


一塁側内野席の前列で観戦していた私の前で、間に合うはずもないファーストベースにヘッドスライディングで滑り込んだ藤田一也は立ち上がることができなかった。



セカンドに到達していた一塁走者のタイラー・オースティンが駆け寄って抱き起こすところを私は呆然と見つめていた記憶がある。そして、あの時の喪失感は今も心の中でぽっかりと口を開けたままだ。おそらく、来年3月の開幕まではこのままだろう。


いちファンである私ですらこうなので、藤田選手本人の悔しさは大抵のものではないだろう。


藤田選手は11月30日に現状維持の年俸1800万円で契約更改を行ったが、その後の記者会見で次のように語っている。



(CS第3戦の代打での打席について)


ー何とかチームのためにというふうに打席に立ちましたけど、結果的には最悪の形になったので、あの時は自分も色々考えることはすごくあったんですけど、チームメートの言葉とか、いろいろな方の話とか連絡をいただいて、やっぱりグラウンドで悔しいことというのは、グラウンドで返すしかないと自分自身も思ったし、あの悔しさをしっかり来季、グラウンドで返すと言う気持ちです。


(経験豊富な藤田選手でも気持ちの切り替えは難しかったか)


ーいやでも、今でもまだ引きずっています。でもその悔しさがあるから、身体を動かそうとか、来季どうしようとか考えながらできていると言うことは、まだまだ自分の中でレベルアップできる部分だと思うし、ああ言うところでしっかり結果を残せるような選手になっていきたいと思います。


(「いろいろと考えた」と言うのは?)


ーそこまでチームとして積み上げて規定たところで、ああ言う形でゲームを終わらせてしまった、シーズンを終わらせてしまったと言う責任も感じたし、このまま自分の中でもどうしたらいいのかなと言う悩みはあったんですけど、声をかけてくれた選手がいっぱいいたし、僕が家に帰ってからも、(大田)泰示は連絡をくれて。「大丈夫ですか?」と言ってもらったのが、すごい励みになった。


来年は藤田選手にとって本当に現役最後のシーズンになる可能性が高いと思う。


誰からも愛される苦労人の藤田一也が選手生活の有終の美を飾る活躍を見せてチームを優勝に導いてくれることを心から祈っている。



【戸柱恭孝の気持ちはザワザワしているのか?】


戸柱選手が昨日、260万円増の年俸4000万円で契約更改を行ったと言うニュースがあった。


今シーズンは嶺井博希、伊藤光との捕手3人体制で臨み、72試合に出場して打率 .264、4本塁打、16打点という成績だった。


ベイスターズの査定はルールが明確になっているので、微増という結果だった今回の年俸提示はおそらく妥当なものなのだろう。


むしろ私が注目したのは、嶺井選手がFAでソフトバンクに移籍し、伊藤光が故障を抱えていること、そしてドラフト1位の松尾汐恩の成長にはおそらく数年はかかるだろうと予想されることなどから、順調に行けば来年FA資格を取得する彼に球団が複数年契約を申し入れるのではないかという点だった。


実際にそういう申し入れはあったのかも知れないが、結果として単年の契約を結ぶこととなった。


もし球団の判断として単年契約になったとしたら、球団は伊藤光捕手の肩の手術からの復帰に自信を持っており、松尾選手が一軍でマスクを被れるようになるまでの時間はそれほど長くないという判断があるのだろう。


逆に、球団から複数年契約の打診があったが戸柱選手の方がそれを断ったのだとすれば、彼自信が今季の成績は不本意に感じており、それをベースに複数年契約を結ぶよりも、来年頑張って正捕手に近い働きを見せてからFAするなり球団と複数年契約を結ぶなりという交渉をしようということなのだろうと思う。


戸柱選手自身のコメント


「優勝できなかったので、捕手ですし、途中自分自身も離脱もあったので、全然満足していないです。


個人としても、もう一回中心で試合に出て貢献できるようにしないといけないなという思いになっています」


これを読むと、どちらかと言えば後者の可能性が高いように思うし、その気持ちを球団も理解した上で今回の契約更改になったように感じる。


某週刊誌によると、砂田投手とのトレードでベイスターズ入団が決まった京田陽太選手は当初戸柱捕手とのトレードで話が進んでいたそうだ。


この噂の虚実は知る由もないが、噂自体は戸柱選手の耳にも入っているだろう。


私は、戸柱選手の気持ちがザワザワすることなく、「もう一回中心で試合に出て貢献できるように」野球に集中して素晴らしいプレーを見せてくれることを祈るばかりだ。


本当はこの記事で大貫投手や大和選手の契約更改についても書く予定だったのだが、ここまでで結構なボリュームになってしまった。


続きはまた明日。