mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

来年のベイスターズの内野陣はどうなるのだろうか?






12月17日 師走という通り、先生も走るくらいなので、ベイスターズの選手たちも日本中のいろいろなところを走り回っている。


今週は年末の特別警戒と交通安全ということで警察関係のイベントと冬休みに入ったことから少年野球教室の予定が目白押しで、人気選手たちは様々な場所に駆り出されている。




【ベイスターズの師走の日々】


地元の神奈川県警では、佐野恵太選手、大貫晋一投手、宮﨑敏郎選手が年末の防犯キャンペーンに参加して、佐野選手はわいせつ犯罪、大貫投手は空き巣、宮﨑選手は電話を使った特殊詐欺に対する防犯対策のポイントを訴えていた。



大貫投手が「空き巣はわずかな隙をついてホームスチールをしてきます」と言っていた以外は野球と特に関連がなかったので、放送作家などを起用してもう少し野球ネタを盛り込んだ方が良かったように思う(別にどうでもいいか)。


日頃から警察の方々が言っている防犯対策でも人気者の選手たちが伝えれば良いアピールになるのだろう。


人気者と言えば牧秀悟選手。


彼は郷里の長野県中野市に帰省しているようで、中野警察署の一日署長を務めていた。


パトカーで母校である中野小学校を訪れ、交通安全を訴え、その後、小さな後輩たちと記念を写真を撮った。


こうして見ると、牧選手の場合はプロ野球選手以上に警察官それもベテランの警部補といった風貌だ。SNSでも「柔道強そう」とか言う書き込みがあったが、やはりそちらの分野の人のように見える。



その後、子供たちとの野球教室でティーバッティングなどを通じて指導を行っていた。


野球少年たちからすれば牧選手は郷土のヒーローで、この日のことをずっと忘れないという子も多いだろう。そして、彼らの中からまたプロ野球選手が出てくる。


ベイスターズOBの黒羽根捕手は小学校6年生の時に野球教室で三浦大輔投手とキャッチボールをして、将来は僕もプロ野球選手になりたいです、とかいっていたようだが、10数年後実際にバッテリーを組むことになった。


横須賀にあるベイスターズの練習施設 The Dock of Baystarsでも野球教室(横浜DeNAベイスターズふれあいイベント」が行われ、こちらは大田泰示選手、東克樹投手、小深田大地選手が参加してティーバッティングや遠投競争などを行った。



「何を食べたら筋肉もりもりになれますか?」という質問に大田選手が「お父さんやお母さんのご飯や給食を残さず食べましょう」と答えるなど微笑ましいやり取りがあったようだが、こうした「ふれあい」は私が子供の頃からあまり変わらない雰囲気で続いているように思う。


そして、山﨑康晃投手は遠く大分県津久見市で亜細亜大学野球部OBによる野球教室に参加し、早くもソフトバンクのユニフォームを身に纏ったかつての女房役で先輩の嶺井博希捕手とツーショットの写真をSNSにアップしていた。


ホークスのユニフォーム姿の嶺井選手はまだちょっと違和感があるが、ともかく頑張ってくれ。




【来シーズンのベイスターズ内野陣】


ベイスターズの内野陣にはこのオフにいくつか重要な動きがあった。


一つは砂田投手とのトレードでドラゴンズから京田陽太選手が入団し、ショートを守ることのできる選手の層が厚くなったこと。


そしてもう一つは外野、主にレフトとライトを守っていた蝦名選手が来季かサードを主戦場とするようになったことである。


京田選手の入団によって加齢のためショートの守備範囲としてはやや厳しくなりつつある大和選手とやや伸び悩んでいる森敬斗選手の間の年代がカバーされ、今シーズンは極度の打撃不振だった柴田選手も含めて高いレベルの競争が期待できる。


また、宮﨑選手を休ませる必要がある場合、今シーズンは柴田選手か知野選手などが守備固めとしてサードを守っていたが、打撃力の大きな低下が問題となっていた点についても蝦名選手のコンバートによって改善される可能性がある。


内野の各ポジションについて、候補選手の守備力を下の表にまとめてみた。



それぞれの評価はもとより私の主観的なものであるが、◎はゴールデングラブ賞あるいはそれに準ずる実力があることを示し、○は守備の指標UZRが±0程度で無難にこなせること、そして△は一応守れるがUZRは顕著なマイナスとなり足を引っ張るレベルであることを示す。


こうしてみると、守備的な布陣としては、


ファースト N.ソト


セカンド 大和または柴田竜拓


サード 宮﨑敏郎


ショート 京田陽太


という形が見えてくる。


一方、ファーストとサードについては、どうしても主軸としての打撃力が求められるし、守備優先と言われるショートであっても、やはり「自動アウト」と言われるような状態では困る。


同じ候補選手たちの今シーズンの打撃成績をまとめたものが下表である。



この表によれば、ソト選手、佐野選手、牧選手、宮﨑選手を並べれば打線が強力になることは明らかだが、ソト選手と佐野選手はファーストで重複してしまうし、肝心のショートを守れる選手がいない。


守備と打撃の両方を見比べてみて、


ファースト N.ソト


サード 宮﨑敏郎


は問題なく決まる。ただし、このところ打撃成績の低下しているソト選手の成績次第では佐野選手をファーストのレギュラーとして起用する案も出てくるだろう(佐野選手の外野守備は改善しつつあるが、依然、チームの弱点の一つなので)。


そして、セカンドについては、牧秀悟の4番セカンドでの起用を三浦監督は決意していると思うので(打順はクリーンアップの中で変わるかもしれないが)、


セカンド 牧秀悟


が主軸打者としてレギュラーとなることは確定だろう。


問題のショートは打撃成績がなんとか見られる大和選手は守備がそろそろ厳しく、柴田選手は守備固めであれば良いが打撃が厳しい(知野選手と田中選手は攻守両面で難しい)。


そうなると、やはり京田陽太選手と森敬斗選手の間のレギュラー争いとなる可能性が高い。


経験と実績の京田選手に対して伸び代の森選手という構図になると思うが、京田選手が昨年までの状態を取り戻すことができれば一日の長があるように思う。


こうして見ると、やはり砂田投手を失うという犠牲を払ってまで京田選手を獲得した首脳陣の補強戦略は時宜を得たものと言って良い。


以上、まとめてみると、来シーズンのベイスターズの内野陣は次のような形になるのではないだろうか。







ファースト N.ソト(バックアップ 佐野、牧)


セカンド 牧秀悟(バックアップ 大和、柴田)


サード 宮﨑敏郎(バックアップ 蝦名)


ショート 京田陽太(バックアップ 森、柴田)


大和選手のショートとしての先発出場の機会は減ると予想しているが、彼の勝負強いバッティングを活かしての代打起用やその後の守備という形があり、彼のベテランの働きの重要性まで減るわけではない。