mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

ローテ再編という贅沢な悩みについて




4月13日 移動日でもない木曜日にベイスターズの試合がないというのはどういうことなのだろうか?


まあ、良い。


昨日の勝利後の幸せな気分にもう少し浸っていることにしよう。


ところで、昨日来の報道によると、ベイスターズの先発ローテーションが再編成される可能性が高いらしい。


皆さんご存知とは思うが、先発ローテーションの再編成というのは、先発候補が必要な枠以上に揃っている場合に、各投手の状態や対戦相手との相性などを考慮して先発機会を一度飛ばしたり順序を入れ替えたりすることを意味する。


暗黒時代以来、先発投手の数は慢性的に不足していたので、”先発ローテ再編”はどこか遠い異国の言葉のように感じていた。


逆に我々がよく知っている言葉は以下のようなものだ。


緊急登板:登板予定だった投手にアクシデントがあり後日登板予定だった別の投手や未だファーム調整中だった投手に急遽先発を任せること


ブルペンデー:先発投手が用意できないために、複数のリリーバーたちがそれぞれ短いイニングを担当して継投のみで一試合を完結させること


学徒動員:同じく先発投手が用意できないために、本来であればファームで経験を積むべき若手の投手を”一軍の雰囲気を感じて将来の糧にしろ”とか言って一軍のマウンドに送り込むこと


ところが、ご存知の通り、今年のベイスターズは先発候補の投手が多いため他国のように先発ローテ再編成という輝かしい偉業に取り組むことになった。


”ローテ再編だョおっかさん、記念の写真をとりましょね”


という歌を島倉千代子さんが以前歌っていたような気がするが、歌っていなかったような気もする。



ということで、浮かれているわけではないのだが、先発投手陣の現状を踏まえて今回のローテ再編成の内容を予想してみたいと思う。



【ここまでの先発投手陣の成績と公示情報など】

開幕以来の10試合で登板した6投手の成績をまとめてみた。


ひとことで言えば、明暗クッキリというところだ。


明るい話題は東克樹と平良拳太郎のトミージョンからの復帰組で、二人とも勝率10割、防御率0点台、QS率100%、被打率1割台、WHIP1以下と言う素晴らしい成績を残している。





逆に暗いのが濵口遥大と笠原祥太郎。未だ勝利がなく、防御率は10前後、被打率も3割台後半でWHIPが2.22と3.00と言う壊滅的状況だ。


これらの中間に位置するのが石田健大とR. ガゼルマンの二人だが、その意味合いはやや異なっている。


石田健大は開幕戦で早々に失点・降板し大役の期待に応えることができなかったが、4月9日の中日戦に限って見れば、6回を投げて被安打3、与四球1、無失点とQSの好投を見せており、味方が初回に大量点を入れてくれたことはあったとしても、復調傾向にあると言って良さそうだ。


他方、ガゼルマン投手は4月8日の中日戦で6回1/3を龍空選手のソロホームランの1点のみに抑えてはいるものの、被安打5、与四球3で毎回塁上を賑わすと言う状況を見ると信頼感はまだ湧いてこない。


今日のNPBの公示で昨日登板して勝利投手となった東克樹が登録抹消されたことが明らかになった。彼もトミージョンからの復活途上であり、特に今回は中5日での登板となったため、大事をとってと言うことだと思う。


再登録が可能となるのは4月23日でこの日はマツダスタジアムでの広島戦が組まれている。


これに先立って、平良拳太郎投手も4月5日の勝利の翌日に登録抹消されている。彼の場合は4月16日の横浜スタジアムでの阪神戦から再登録が可能となる。


彼らとやや意味合いが異なるのが笠原祥太郎で、彼は4月2日の敗戦以降しばらく経ってから4月8日に抹消の公示が出た。


おそらく平良投手や東投手などの他の候補たちの目処がたったところで抹消と言う判断が下されたのだろう。


これから力のある先発投手たちが復帰・合流することを考えると、笠原投手はもう一度首脳陣の信頼を取り戻すためにファームでの登板から積み上げていく必要があるように思う。


2戦続けて結果を出せなかった濵口遥大は抹消か、と言う声も上がっていたが公示は出なかった。


邪推かも知れないが、4月19日に彼の郷里である佐賀で巨人との対戦が組まれており、ここでもう一度先発のチャンスを与えるというのが首脳陣の考えなのではないだろうか?


もしそうなったら、ハマちゃんは当面のラストチャンスということで力を振り絞って頑張る必要がある。



【大物投手たちの復帰予定】


ここ数日の報道によると、右肩の軽度の肉離による離脱から復帰しファームでの調整登板を重ねていた大貫晋一は既に一軍に合流しており、明日からの阪神戦で登板の予定とのこと。


彼のファームでの登板はインターネット配信で欠かさず見るようにしていたが、登板を重ねるにつれてストレートの球速とキレも戻り、彼の生命線である左右のコースへ投げ込む制球力も改善されてきたように思う。


彼がファームで投げ始めた頃、斉藤隆投手コーチは、投げられれば良いというレベルの投手ではないので彼の力を発揮することができるようにしっかり調整する、という趣旨のことを仰っていたので、今回の合流は満を持してということだと思う。


横浜スタジアムの阪神戦は相変わらず鬼門だがきっと頑張ってくれるだろう。



WBCから戻った今永昇太はボールの違い、それに起因するフォームの変更の影響が予想外に大きく、復帰までに時間がかかっている。


しかし、4月5日にファームで実戦に復帰すると5回、67球、被安打3、奪三振4、与四球0、失点2(自責0)という結果を出し、順調な調整ぶりを見せた。


今週前半はイースタンの試合がなかったこともあり、おそらくは明日の横須賀での西武戦で登板し100球前後を目安に投げることになるだろう。


そこで問題がなければ、21日からの広島戦(マツダスタジアム)で



の1軍復帰登板が濃厚だ。


そして大物といえばこの人。


トレバー・バウアーは遠投時に肩のハリを感じ大事をとってスロー調整に切り替えていたが、その後順調に回復し、4月12日のライブBPで登板し、40球程度を投げた。


次のステップはファームでの実戦登板ということになり、これも報道等で仄聞するところでは4月16日の日曜日、横須賀での西武戦の可能性が高いとのこと。


次は22日か23日のイースタンリーグ楽天戦(平塚)で長いイニングを投げ、問題なければ4月27日のヤクルト戦あるいは5月2日からの広島戦(いずれも横浜スタジアム)で一軍初先発という運びになるのではないだろうか?


彼のNPB初登板は話題になることが間違いないので、球団としてはホームゲームで投げさせたいだろう。




【当面の先発ローテーションの予想】


以上をまとめると、ベイスターズの当面の先発ローテーションは次のようなものになると予想される。


4月14日 対阪神(横浜スタジアム)大貫晋一


4月15日 対阪神(横浜スタジアム)R. ガゼルマン(雨天中止の可能性大)


4月16日 対阪神(横浜スタジアム)平良拳太郎


4月18日 対読売(長崎)石田健大


4月19日 対読売(佐賀)濵口遥大


4月21日 対広島(マツダスタジアム)大貫晋一


4月22日 対広島(マツダスタジアム)今永昇太


4月23日 対広島(マツダスタジアム)①平良拳太郎または東克樹


4月25日 対ヤクルト(横浜スタジアム)石田健大


4月26日 対ヤクルト(横浜スタジアム)②濵口遥大または①で投げなかった投手


4月27日 対ヤクルト(横浜スタジアム)T. バウアーまたは②で投げなかった投手


4月28日 対中日(バンテリンドーム)大貫晋一


4月29日 対中日(バンテリンドーム)今永昇太


4月30日 対中日(バンテリンドーム)平良拳太郎または東克樹


5月2日 対広島(横浜スタジアム)T. バウアーまたは石田健大



ズバリ言うわよ この順番で投げさせなさい!



追記


そう思っていたところ、明日の先発はガゼルマンという発表があった。うーん、どういう狙いなのだろう?