mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

今日の敗戦で何かを変える必要は全くない




6月27日 Mazda Zoom-Zoomスタジアム広島


ベイスターズ 2 - 3 カープ


勝 ターリー 3勝0敗1S

負 上茶谷大河 1勝1敗0S

S 矢崎拓也 4勝0敗12S


交流戦最終週から先週末の阪神戦までずっと横浜スタジアムだったため、アウェーでの試合は久しぶりだ。


振り返って見ると、6月11日京セラドームでのオリックス戦が最後のビジターとしての試合だったので16日ぶりと言うことになる。


赤く染まったマツダスタジアムで広島応援団の大歓声を聞くと(テレビ画面越しだったが)、どうも威圧されるような感じを受ける。


横浜スタジアムでの試合は逆に我が社がこうした圧をかけているのだろう。



試合は初回から動いた。


先頭の関根大気が右中間に運び、俊足を飛ばして二塁に到達。


右打ちを意識しまくった桑原将志の内野ゴロが進塁打となり一死三塁とすると、復調傾向の佐野恵太がセカンド強襲の内野安打で1点先制。


普通だったら一二塁間を破るクリーンヒットだと思うが、カープの菊池二塁手は追いついてしまう。気のせいだとは思うが、ベイスターズ戦では特にファインプレーが多いように思う。


その後も宮﨑の内野安打(今度は二遊間真ん中のゴロだったがこれも菊池選手が追いついた)で二死一、二塁となったがソト選手がサードゴロに終わり追加点は挙げられなかった。


今日はこう言う展開が多かった。


一方のカープも初回に先頭の菊池選手が右中間を深々と破るツーベースヒットで出塁すると、野間選手がセーフティ気味の送りバントで一死三塁のチャンスを作る。


ここで、3番秋山翔吾がさすがのバッティング技術で前進守備のソト一塁手の頭上を超える高いバウンドの内野ゴロでアウトになる間に三塁から菊池が還り1-1の同点に追いつかれた。


先発の大貫晋一はストレートの球速が140キロ程度で変化球も時折甘いコースに入ってしまうなどあまり状態が良いようには見えなかった。


それでも辛抱強く投げ続け、2回〜5回はノーヒットで抑えて味方の援護を待つ。


6回表、ソトのフォアボールと大和のヒットで一死一、三塁とすると、続く戸柱恭孝が高くバウンドするショートゴロを放ち、その間に三走のソトが帰った。


欲しかった追加点はベイスターズにもたらされ、2-1と再びリードを奪う。


しかし、カープ打線も脅威の粘りを見せた。


野間選手と秋山選手のヒットなどで二死一、二塁としたところで、坂倉選手がライトへのタイムリーヒットで2-2の同点。打たれたのは落ちの悪いスプリットだった。


前打者の西川選手をスプリットで三振に打ちとっていたことからバッテリーが決め球として選択したボールだったが、キャッチャーの坂倉選手にはその配球は読まれていたと思う。まして、落ちないスプリットは半速球だ。


大貫はここで降板し、なおも二死一、三塁のピンチは安心の森原康平が切り抜けた。


その後、7回は上茶谷大河がわずか8球で三者凡退に抑えたが、打順が1番にかえる8回まで回跨ぎで起用したことが結果として裏目に出た。


先頭の菊池涼介は変化球にタイミングを崩されていたが、大きくバウンドしたゴロはやや前を守っていたサード宮﨑の頭上を超え、これがツーベースとなってしまった。


念のためこの回からレフトの守備は関根大気に代わっていたが、それでもツーベースになってしまう。当たり自体は決して良くはなく、コースヒットと言ってよいものだったがかえってそれが災いした。


上茶谷は全く気にする必要はない。


長打を警戒すべき状況で宮﨑の守備位置がやや前よりだったことだけが意外だったが、セーフティバントや配球上ボテボテのゴロが高いと言うことでの指示だったのだろうか。


その後は野間選手が送りバントを決め、一死三塁で3番秋山翔吾に回ると言う初回のカープ得点シーンと同じ状況。



ベイスターズベンチはここでエスコバーを投入するが、低めの変化球を秋山選手に掬い上げられ、これが犠牲フライとなり遂に逆転を許した。


ここも打った秋山選手を誉めるべきで、エスコバー投手はベストを尽くしたと思う。



9回表の攻撃でも桑原将志の四球と佐野恵太の内野安打で二死一、二塁のチャンスを作ったが、牧がファウルフライに倒れてゲームセット。



結果として、首位の座を2日で手放すことになったが、この時期の順位を気にする必要はない。


三浦監督の言う通り、交流戦後、オールスターまでの21試合で最低でも13勝以上と言う当面の目標だけを考えるべきだ。


打線は2得点に終わったが、10安打を放っており、調子を保っている。


特に、3番に入ってから復調傾向の佐野恵太が3安打猛打賞と当たって来たのは良い兆候だ。





4番牧秀悟が5打数ノーヒットに終わり、好機をものにできなかったことから打線のつながりを欠き、11残塁と言う結果となったが、良い当たりが野手の守備範囲で好捕されたことが二、三回あったなど打撃の調子自体は悪くない。


全体として、悪くない敗戦だったと思うのだ。


野球は確率のスポーツ、と良く言われる。


この言葉の一つの帰結は、高い確率で得点し失点を防ぐような適切な選択と良いプレーをしていても、成功確率が100%ではない以上、うまくいかない時もある、と言うものだ。


今日の試合はそう言う日だったと理解すべきものだった。


野球は確率にスポーツ、という言葉のもう一つの含意は、年間143試合と言う長丁場で高い確率で得点し失点を防ぐような適切な選択と良いプレーを続けていれば、その確率通りに多くの成功例と例外的な少数の失敗が残る、と言うものだ。


だから、今日の試合のような戦いを続ければ良い。そうすれば、自ずと貯金は増えて行くはずだ。


何も変える必要はないのだ。