mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

久々のホームラン祭りに浮かれていていいのか?  もちろんいいんです。




8月15日 台風7号の影響で試合開催が危ぶまれていたが、途中、間欠的に落ちてくる大雨による中断を挟みながらも何とか最終回まで継続することができた。


今日の両チームの先発は、このところ19イニング無失点と好調のトレバー・バウアーにヤクルトの勝ち頭である小澤怜史のマッチアップ。


小澤投手は8月6日の中日戦で6回を被安打3、与四球1、奪三振4、失点0に抑えており、その調子を保っていればベイスターズ打線が苦戦しそうな相手だと思っていた。


初回、佐野恵太が三球三振、桑原将志が初球を打ち上げてライトフライに倒れると、ああ、やっぱり、と思ってしまったが、3番宮﨑敏郎は全くそんなことは考えてもいなかったようだ。


2-1のバッティングカウントから小澤投手が外角いっぱいに投げ込んだフォークが落ちきらず、そのボールをすくい上げると、レフトスタンドに吸い込まれるソロホームラン。1-0と先制に成功した。



この一打で小澤投手に自身の投球に対する不安が生まれたように思う。そこから生命線の制球がやや不安定になった。


2回にも二死から、今度は伊藤光にソロホームランを打たれた。伊藤選手のホームランは実に2年ぶりとのこと。そんなに打ってなかったのか。怪我も多かったしね。



3回は悩める佐野恵太が5月18日以来となる9号ソロ。


高めに浮いたストレートを捉えた当たりだったが、やや泳がされて手打ちになったようなスイングだったが、今の佐野には結果が一番の薬になる。


実際、その後に打席でもヒットを重ね、実に久しぶりの猛打賞を記録した。打席内容もホームランの時よりその後の方が良かったと思う。


大事なのは次の試合だ。相性の良い小川泰弘を打ち込むことができれば、佐野は本格的に浮上し、打棒が爆発する可能性がある。



3回はさらに桑原将志のツーベースと宮﨑敏郎のセンター前ヒットで1点追加。4-0とリードを拡げた。


さらに4回。先頭の関根大気がレフトに運んでヒットを打つと、続く伊藤光が追っつけてライトの右を破るタイムリーツーベース。


その後、二死三塁の場面では佐野恵太がタイムリーを放ってこの回2点目。6-0とリードを拡げた。


ベイスターズ打線はまだ止まらない。


この日3本目のヒットで出塁した宮﨑を一塁に置いてソトが1-0からの2球目をセンターへ打ち返すと、これがバックスクリーン横に着弾するツーラン。これで8-0と一方的な展開となった。


大量得点に援護されたトレバー・バウアーはランナーは出すものの、要所をしめて失点を防いでいた。


初回には二死とした後、山田哲人にあわやホームランと言うフェンス上部直撃のスリーベースを打たれたが続く村上宗隆を鋭く落ちてワンバウンドするナックルカーブで三振に打ちとり切り抜けた。



2回にも無死でサンタナ、オスナに連打を浴びたが、その後、ダブルプレーと三振で無失点。ただ、サンタナはバウアーとの相性が良いらしく、この日は猛打賞を記録した。


3回から5回はサンタナのヒット一本のみで大きなピンチもなくスワローズ打線を抑えていたが、6回、その回先頭の並木選手にセンター前ヒットを許す。


並木は走塁途中で腰痛のため退場した塩見選手に代わって守備から出場したが、最初の打席で結果を出した。塩見選手はギックリ腰のように見えたが大丈夫だろうか?軽症であることを祈る。


初回と2回のピンチではギアを上げて切り抜けてきたバウアーだったが、ここは大量リードで少し気が緩んだか、続く濱田選手にもライト線を破るツーベースヒットを打たれて失点。


連続無失点は24で止まった。


さらに、タイミングのあっていたサンタナに今日3本目となるヒット、ナックルカーブを芸術的に打ち返すライトオーバーのタイムリーツーベースを打たれた。これで8-2。


バウアーは7回まで投げたが、この回にも武岡選手に甘く入ったストレートをバックスクリーンに運ばれて8-3となった。武岡選手はプロ4年目で初めてのホームランとのこと。


おめでとうございます。初ホームランがサイ・ヤング賞投手からなんて凄いですね。


この日のバウアーは7回、109球、被安打8、奪三振5、与四球1、失点3という内容だった。



試合後のヒーローインタビューで、”I wasn’t great today”と言っていた通り、平常運転時のストレートの球速がやや遅く(ギアチェンジ時は別物)、ナックルカーブやスライダーが浮くことがいつもより多かった。


雨の影響も少しあっただろうか。


“今日は野手の固い守りと大量得点に助けられた。今日は野手の勝利だ。”と謙虚に語っていたが、リップサービスだけではないだろう。


ベイスターズの得点は4回までで、その後スワローズ打線はバウアーから3点を奪うと言う明日の試合に向けて少し嫌な流れになりつつあった。


しかし、8回裏に久しぶりの登板となった伊勢大夢が雨による中断を挟みながらも集中を切らすことなく濱田、山田を打ちとり、最後は先日ホームランを打たれた村上宗隆を三球三振に仕留めて流れを引き戻した。


9回表にはここまでノーヒットだった牧秀悟がスワローズ4番手の大西投手からセンターバックスクリーンにギリギリ届く21号ソロを放って加点した。


最後は6点のリードのある中で期待の若手左腕石川達也が登板し、またも雨天中断を挟みながら、好調のサンタナを見逃し三振に仕留め、続くオスナと内山も抑えて9-3のままゲームセット。


リリーフ2人が8、9回を完璧に抑えたこと、最後の得点が牧のホームランだったことでベイスターズの流れのままこの試合を終えたことが次の試合に向けて重要だったように感じた。


今季最多タイとなる5本のホームランと13安打で9点を挙げた打線に対して、小澤投手が不調だったことが要因で、打線復調というわけではないとか、手放しでは喜べないとか様々なコメントがネット上で散見される。


そういう事もあるんでしょうね。ご懸念の通り、明日はライアン小川に手も足も出ずに捻られることになるのかも知れない。


しかし、だからこそ、気持ちよく快勝した夜はしっかりと喜んでおいた方が良い。


目の前にある幸運を喜ぶことが幸せになる秘訣であることは、皆さんも人生経験として実感していることと思う。


笑う門には福来る、ってね。


特に佐野選手。不安は忘れて今晩はしっかり喜ぶように。


そうすれば幸せな明日がきっとやってくることでしょう。