mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

CSファーストステージはベイスターズが勝ち上がると信じるべき7つの理由





10月4日のシーズン最終戦を悔しい結果で終えてからはや9日。


「さあこれからクライマックスシリーズだ」と言う勇ましい気分で過ごして来たが、フト気がつけばマツダスタジアムでのファーストステージ初戦は明日に迫っている。


我がベイスターズはここでカープに2勝しタイガースの待つ甲子園に乗り込んでファイナルステージを闘うことはできるのだろうか?


答えから先に言っちゃいますと、


できるんですよ、奥さん。


今日はその理由を7つほど挙げて自信を確信に変えてしまおうと思う。



【理由その1:セリーグ投手二冠の東克樹がいる】


今シーズンの東克樹はトミージョン手術から完全に復活した、いや以前にも増して輝かしい成績を残したと言うべきだろう。


本来の球威、キレ、制球力に加えて、打者との駆け引きと言う点でもひとかわ剥けた大人の投手になった。本人も繰り返し言っているように、この点については「祐大のおかげ」という側面もあるのだろう。


球団タイ記録となった12連勝は最終戦で途切れたが、その試合も完投してわずか1失点。


三浦監督が「東に負けがついてしまって申し訳なかった」と言った通り、2位のかかった痺れる最終戦で先発としての役割を十分に果たした。



あれから中9日でCS初戦のマウンドに立つことになるが、不安を覚える要素は何一つない。


今シーズン、マツダスタジアムでは3回登板して2勝0敗、QS率100%、防御率1.23、被打率 .190、WHIP 0.68と言う素晴らしい成績を残している。


明日も必ず試合を作ってくれることだろう。


注意すべきは1発の被弾。


ジャイアンツとの最終戦では、次打者は投手で一塁が空いていたにもかかわらず吉川尚輝と敢えて勝負してコントロールミスから痛恨の失点を喫した。


この時の教訓を活かしてバッテリーの意思疎通を徹底し、丁寧にリスク回避してくれれば何も問題はないはずだ。



【理由その2:日本の左のエース今永昇太が復調してきた】


「7月25日以降勝ち星から遠ざかっている」という表現が枕詞のようになった感のある今永昇太だが、10日にENEOSと行った練習試合では彼本来の投球を取り戻したように見えた。


彼の投球が不安定になったそもそものきっかけは、8月1日のカープ戦の途中で足が攣り緊急降板したことだった。


この試合の後、彼は投球フォームを少し変えて足の負担を軽減することを試みたようだが、この変更によってピッチング時の身体のバランスに微妙な変化が起きたのだろう。


しかし酷暑は既に終焉し、彼本来のフォームで思う存分に投げることができる状態に戻りつつあるのでは無いだろうか?



ラミレス前監督がSNSで語っていたように、この時期はMLBのスカウトたちが彼の視察に来ており、意識してメジャー仕様の投球を行なっていたと言うこともあったかも知れない。


しかし、この場合もCSでは本来の投球に戻すだろう。


そうであれば、東克樹と同様に信頼して第二戦を任せることができる。


彼も間違いなく試合を作ってくれることだろう。



【理由その3:トレバー・バウアーが帰ってきた】


右腸腰筋の損傷で一時は今季終了かと思われたトレバー・バウアーが驚異のスピードで回復し、実戦形式の打撃投手としての登板を既に三度こなしている。


三浦監督によれば、故障箇所をかばうような仕草は全く見られず、ストレートの球速(最速152km/h)とホームベース上での強さ、多彩な変化球のキレなど全ての点で故障前の状態を取り戻したとのこと。


本人のコメントも心強い。


“最終的には三浦監督の判断になると思うので、先発で行けと言われるのか、中継ぎで行けと言われるのかわかりませんが、行けと言われたところでしっかりと結果を残したいと思います”


“自分自身、試合で負けることは本当に嫌いですし、プレーオフで負けるのはなおさら嫌です”



昨日の投球ではやや制球に苦労したようだが、中4日で最終調整を行い仕上げて来てくれるはずだ。


自身のYouTubeでも「ヒーローは最後に帰ってくる」と語っていたバウアー投手は持てる力の全てを出し切ってチームの勝利に尽力してくれるだろう。


そのことを疑う余地は全く無い。


サイ・ヤング賞投手が全身全霊を込めて投げるんですぜ、もし第3戦にもつれ込んだらきっと勝ってくれますよ。



【理由その4:外国人リリーバーが力でねじ伏せる】


先発の三本柱はいずれも完投能力のある投手だが、CSでは7回程度を目処に最初から全力で飛ばして行くことだろう。


そうなると、山﨑康晃が不振から降格し、森原康平も下半身のハリで離脱中ということで8回、9回を任せる勝ちパターンのリリーバーが1番の懸念材料だろう。


三浦監督はCSにおけるクローザーとしてジェフリー・ウェンデルケン投手を指名している。


元々、山﨑康晃に代わるクローザーを指名する際に森原投手とウェンデルケン投手の2択になったように、指標の上でもウェンデルケンにはクローザーを務めるだけの資質がある。


MLBでの経験と実績もあり、今シーズンを通じて勝ちパターンを務めたことで日本の野球にも慣れた筈だ。


経緯から言うと消去法で誕生したクローザーと見られるかも知れないが、山﨑康晃、森原康平、ウェンデルケンの3人が心身共に万全でNPB仕様の投球ができるようになった場合、ベストな選択は本来ウェンデルケンだったと私は思う。



彼は必ずやってくれる。


そして、今季は序盤から不調の期間が長かったエドウィン・エスコバーが終盤戦に状態を上げて来ている。


9月の防御率は1点台前半であり、球速も155km/hを上回ることが多い。


さらに、スライダーとチェンジアップの制球が改善している点に注目したい。


序盤戦では広島戦で炎上することもあったが、今は状況が違う。


ストレートの状態が戻り変化球の精度が上がって緩急をつけられるようになったエスコバー投手に対して左の好打者の多いカープ打線は苦労するだろう。


この二人を中心に、今季躍進した上茶谷大河、新鋭の石川達也と宮城滝汰、そして復調しつつある山﨑康晃と三嶋一輝と言った実績のあるリリーバーたちがブルペンを強力なものとしてくれるはずだ。



【理由その5:大田泰示が故郷に錦を飾るに決まっている】


大田泰示は東海大相模からジャイアンツに入団したが、出身地は広島県福山市だ。


彼自身が「空気は合っていると思うので、ポジティブに考えて頑張りたい」と言っている通り、今季マツダスタジアムでは17打数8安打の打率 .471と良く打っている。


初戦で先発する予定の床田投手に対しても10打数5安打と相性が良い。


「勢いがあり、相手に恐怖感を与えられるチームが勝ち上がる。僕たちには勢いと若さがある」


と語っている大田泰示がCSでの打線のキープレイヤーになると私は予想している。



恐らく1、2番で起用される林琢真と関根大気が出塁して3番大田がさらにチャンスを拡大したところ、例えば初回の一死二、三塁で牧秀悟、宮﨑敏郎に繋げると言うのがベイスターズの目指すべき攻撃パターンだろう。


主将でもある佐野恵太が有鈎骨骨折で離脱しているのはたしかに痛い。


しかし、warなどの総合的な指標で見る限り、守備や走塁も含めた総合力での彼の貢献は今季に限っては必ずしも大きくない。


守備、走塁まで含めると、レフト関根、ライト大田の布陣の方がチーム力としては高まる結果となった、と後日言うことが出来るように災い転じて福となすことも決して不可能ではないのだ。



【理由その6:首位打者宮﨑俊郎と打点王兼最多安打の牧秀悟は打棒爆発の時を待っている】


今季の宮﨑敏郎は適宜休みをとりながらの起用で2度目の首位打者を獲得すると言う快挙を成し遂げた。


その宮﨑選手の出勤パターンについて、私はある傾向があったと見ている。


簡単に言うと、休養明けに良く打つのだ。


そして出場が続いて疲れが溜まってくるとゆっくりとだが状態が落ちてくる。


この傾向を考えると、10日程度の休みがあってから迎えるCSでは彼の打棒が爆発する可能性が高いと私はにらんでいる。


さらに先のことを言うと、CS後は約1週間を空けて日本シリーズということで、ここで再度の爆発もあり得るだろう。



もう一人の主役である牧秀悟はシーズン終盤にやや調子を落としていたが、彼の場合も疲れということがあるだろう。


春先のWBC出場から始まり、シーズンを通してセカンド4番という非常に負荷の強い役割を全うした。


この10日程度の休みは彼にとっても有用だったはずだ。


CSではリフレッシュした彼の活躍を見ることができるに違いない。知らんけど



【理由その7:セリーグのCSファーストステージは6年連続して3位が勝ち上がっている】


下の表は過去15回行われたCSでファーストステージの勝者をまとめたものだが、シーズンで2位だったチームが勝ち上がったのが6回に対して3位だったチームが勝利した回数は9回に上る。



そう、実は3位の方が成績が良いのです。


さらに言うと、直近6年間では全てシーズン3位のチームがファーストステージを勝ち上がっているのだ。


ファンの多いホーム開催となる2位チームの方が有利なはずだと思うのだが、実際にはそうなっていない。


2位チームの方がプレッシャーがかかる、あるいは受けに回ってしまう、といった理由が何かしらあるのだろうとは思うが本当のところは分からない。


もう一つ付け加えると、三浦監督は昨年に続いて2度目のCS出場ということになる。


そして、シーズン最終盤では、いわゆるマシンガン継投など明らかに短期決戦を想定してリミッターを外した戦術を試していた。


こうした準備は2度目にして初めて可能になることだと思う。


就任初年度のカープ新井監督に対して、この2年目のアドバンテージを活かして優位に試合を進めて行くことができれば敵地での勝ち上がりの可能性はさらに高くなる。




何ごとも7つ理由が挙げられるようなことは実現する、と言われている(私の祖父の遺言)。


と言うことで、同じく3位でCSに進出した2017年と同じように、勝ち上がって日本シリーズで横浜スタジアムに帰ってくることを期待しよう。


宮﨑敏郎のコメント。


「自分たちの野球をしてしっかり勝ち進んで、ハマスタに帰ってきたいと思います。頑張ります」


そうだ、頑張れベイスターズ。


負けんなよ