mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

2年前に止まった深沢鳳介の時計が再び動き始めた夜

その後の濱マイク




2024年2月のオープン戦、高卒で入団して3年目だった深沢鳳介はキャンプからA班に編入され、輝きを放ち始めていた。


ストレートの球速は140キロそこそこだったが、キレのある変化球と本人もハマの精密機械と呼んで欲しいと願っていた抜群の制球力で無失点投球を続け、同期のドラフト1位小園健太をかなりリードしているのは誰の目にも明らかだった。


このまま開幕を迎えて先発ローテーションの一角を占め、どこまでそれを守っていくことができるか。


我々ファンは大いに期待していたものだ。


しかし、オープン戦最後の登板となった2月最終週の楽天戦の途中で右肘に異常を覚えて降板し、そのまま復帰することなく翌月にトミー・ジョン手術を受けた。


深沢鳳介投手の時計はそこで止まってしまった。


手術後の長く苦しいリハビリや復帰後のファームでの登板など、本人は懸命の努力を続けていた訳で、そこには確かに彼とご家族そして関係者の濃密な時間があったはずだ。


しかし、数万人の観衆の声援を受けながらスタジアムで腕を振るうプロ野球投手としての深沢鳳介の時計は2024年3月から止まったままだった。


今シーズンに入って、開幕間もない4月上旬にジョン・デュプランティエ投手の故障離脱があり、深沢投手の一軍初先発が繰り上げのような形で実施された。


急遽の登板ということもあり、4回1失点で降板した。


その後も数回登板したが、緊張のためか、おっかなびっくりという感じのマウンド捌きが続き、7月上旬のヤクルト戦で5回無失点と結果を出して初勝利を挙げた。


プロ初勝利は記念すべき日だったが、2年前の輝きを期待を持って見つめていた我々ファンとしては、「まだまだ。深沢はこんなもんじゃない」という気持ちを持っていた。


だからこそ、今日の完封勝利で彼の時計が再び時を刻みはじめたと感じる。



今日は初回から落ち着いた投球を見せ、生命線である抜群のコマンド力を発揮していた。


ストレートの最速は140キロ台後半に達しており、球速が故障前に比べて5キロ近く増している。


トミー・ジョン手術を受けるとストレートが速くなるという俗説があるが、彼の場合は本当のように思える。


実態はリハビリ期間中、投球練習に代わって筋力アップのためのトレーニングを重点的に行った結果なのだろう。


唯一のピンチは7回表、先頭の長岡選手とサンタナ選手の連打で無死一、二塁とされた場面だったが、ここでも4番増田選手を併殺に打ちとり、無失点で切り抜けた。


打線から8点の援護を貰い大量リードで迎えた9回表、ここでも落ち着いて3人を凡打に打ちとりゲームセット。


9回、103球、被安打4、奪三振5、与四球0、失点0の完封勝利。


おめでとうございます。



今日の試合で見せてくれたクールでスマートな投球スタイルを確立して、永く勝ち続けることの出来る投手になってください。


昨日に続いて追記のような形になってしまうが、打線も活発だった。


一時は苦手にしつつあったヤクルト先発の松本投手を4回に捉え、筒香嘉智のタイムリーで先制し、さらに復帰間もない林琢真のライトフェンス直撃の2点タイムリーツーベースでこの回3点。



続く5回にも、佐野恵太の2点タイムリーツーベースとヘラル・エンカーナシオン(昨日の脚の故障は大事ではなかったようで何より)のタイムリーでさらに3点。



6-0とリードを広げて好投の深沢鳳介を援護した。


さらに、7回にもヒットのエンカーナシオン選手を一塁に置いて筒香嘉智がツーランホームランを放ち、8-0としてダメを押した。



若き先発の好投と打線の猛攻が噛み合って非の打ちどころのない完勝。


チーム状態の良さを活かし、勝てる時に勝っておきたい。


明日は即戦力と言われて入団した片山投手に意地を見せてもらい、三連勝を目指そう。