mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

不思議の勝ちではなかったことにこそ意味がある

その後の濱マイク





“勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし”


というのは言わずと知れた故野村克也さんの言葉だが、今のベイスターズに必要なのは誰も不思議とは思わないような勝ちを重ねて行くことだと思う。


そのことは昨日の記事でも書いた通りだ。


さて、既に9勝を挙げているアンドレ・ジャクソンとドラゴンズ期待の新星金丸夢斗の先発で始まった今日の試合でベイスターズは胸を張れるような勝ちを手にすることができただろうか?


初回のドラゴンズの攻撃で先頭の岡林選手がクリーンヒットで出塁し、送りバントと進塁打で二死三塁となったところで4番の細川選手にアウトハイのストレートにやや遅れながらもライト前へ運ばれ先制を許す。


その後、3回先頭の林琢真がヒットで出塁、盗塁を決めてチャンスを広げると二死から好調の蝦名達夫がレフトの頭上をライナーで越えるタイムリーツーベースで1-1の同点に追いついた。



しかし、その裏、ジャクソン投手が二死までは簡単にとったものの、3番上林選手にライトスタンド中段に飛び込むソロホームランを打たれて再びリードを許した。


0-1から捕手の山本祐大は外角ボール気味のところに構えていたが、縦のスライダーあるいはナックルカーブのような鋭く落ちるボールがインコースへ。


ワンバウンドするのではないかというような低めのボール球だったが、上林選手が器用に掬い上げてスタンドまで運ばれた。


これは打った方を褒めるしかないのだが、それにしても今日のジャクソン投手は逆球が目立った。


それでも7回2失点のHQSにおさめるのは、やはり、球威のなせる技と言って良い。


序盤は終始ドラゴンズのペースで進んだが、それを変えたのは5回先頭の山本祐大の一振り。


真ん中高めに甘く入ったストレートに対してバットを鋭く一閃、打球は高く舞い上がり広いバンテリンドームでも飛距離は十分。


レフトポールを巻いてスタンドに飛び込む同点ソロホームランだった。



被弾したショックからか、やや不安定となった金丸投手を攻めて二死満塁のチャンスを作ったが、佐野恵太がフルカウントから外角のボール球に手を出して空振り三振。


逆転のチャンスは潰えたが、ここからベイスターズ打線の圧が優るような展開となって行く。


6回にタイラー・オースティンの四球と山本祐大のヒットで作ったチャンスは逃したが、8回一死、セットアッパーの清水投手からヒットで出塁のオースティン選手に代えて代走の切り札三森大貴を送り勝負に出た。


三森選手はみごと期待に応えて盗塁を決め、さらに山本祐大がセンター前へ弾き返して3-2と逆転。



この試合で初めてベイスターズがリードを奪った。


しかし、シーソーゲームは未だ決着がつかない。


8回裏に登板した伊勢大夢は3番、4番を簡単に打ちとり二死まで漕ぎ着けたが、5番ボスラー選手に対して2-2から投じた5球目のストレートがインコースからシュート回転して真ん中高めに入る失投となり、ものの見事にライトスタンドへ運ばれた。


再び3-3の同点。


異変はボスラー選手への初球から始まっていた。


山本祐大は全て外角に要求していたが、フォークボールもストレートも4球続けて逆球となりインコースへ。


その前の細川選手に対しては右打者のアウトコースに5球続けてきっちりとコントロールされていたのだが、その制球が良すぎてロックインされてしまったような左打者のインコースへの投球だった。


ボスラー選手に打たれたボールもそのままインコースに行けば詰まらせることができたと思うが、最後の最後にシュート回転してホームランボールとなってしまった。


それでも、ベイスターズは試合の流れを手放さず、圧力をかけ続ける。


9回表、クローザーの松山投手に対して先頭の京田陽太がボテボテのピッチャーゴロを激走からのヘッドスライディングでヒットとし、代打フォード選手の四球と蝦名達夫のバント(なんだか勿体ない感じがしたのは、蝦名選手の成長だろう)で一死二、三塁のチャンスを作るも、ここは桑原将志、佐野恵太が連続三振で無得点に終わる。


その裏、ベイスターズベンチは宮城滝汰をマウンドに送るも先頭の山本選手に詰まりながらセカンドの頭上を超えるヒットで出塁を許す。


しかし、続く石伊選手にバントを許さなかったことが実はこの試合の最大のポイントだった。


大卒社会人とは言え新人1年目の石伊選手に対して、バッテリーは宮城投手の得意球、縦に大きく落ちるカーブをバントし難い低めに制球するという策を選択した。


初球はなんとかバットに当てたが前に転がせずファウル。


2球目も同じカーブで今度は石伊選手が見送ったが判定はストライク。


1-2となってからの4球目は一転してインハイへのストレート。


恐らく予想していなかった石伊選手はのけぞるようにしてバットに当てたが打球はファウルゾーンへ転がりスリーバント失敗でワンアウト。


実はこの時、バットとボールの間に指を挟んでしまったようで、石伊選手は10回の守備で交代した。


大事になっていなければ良いが。


そして、代打のブライト選手が追い込まれてから4-6-3のダブルプレイでスリーアウト、チェンジ。


この守備でベイスターズが流れを再び引き寄せた。


延長10回の攻撃で先頭の三森大貴が強烈なピッチャー返しの内野安打で出塁。


打球が膝に当たった福投手は降板し(こちらも大事になりませんように)、急遽、藤嶋投手がマウンドへ。


続く5番は8回に逆転した時点で守備固めで宮﨑敏郎に代わっていた柴田竜拓だったが、チームで恐らく最もバントの上手い柴田選手の小技がここで生きた。


そう言えば、今日駐車したコインパーキングの番号が31だった。


ああ、これも運命なのね。


そして、本日絶好調の山本祐大が藤嶋選手からライト線ギリギリで野手の頭上を超えるタイムリーツーベースを放って4-3と再び突き離すことに成功した。



10回裏は復活したクローザー入江大生が登板して1、2、3番を三者凡退に抑えてゲームセット。


シーソーゲームではあったが、5回の山本祐大の同点ソロ以降は終始ベイスターズが押していた試合展開で、“地力に勝る”と言って良い戦いぶりだったと思う。


勝つべくして勝った、というのは流石に言い過ぎだろう。


しかし、百歩譲っても、不思議の勝ちではないことだけは確かだ。


今のベイスターズには、そのことが最も重要なのだ。


明日は腰の不調で登板取り止めとなったケイ投手に代わって、急遽、新人の竹田祐投手がプロ初の先発に抜擢された。


竹田投手はプロ入り後、出力が上がらず、ファームでも痛打、炎上することが続いていたが、このところ150キロ近いストレートで打者を押し込めるようになってきている。


先週土曜日のイースタンリーグのロッテ戦では7回無失点の好投を見せてくれたばかりでもある。


相手は今や球界を代表する若手投手となった髙橋宏斗投手で、相手にとって不足はない。


竹田投手自身もワクワクしているとコメントしていたように、あまり勝敗を気にしすぎずに自分のボールを思い切り投げ込んで欲しい。



Go, Baystars!