mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

安心してください 上向いてますよ



6月5日 対楽天ゴールデンイーグルス 横浜スタジアム 5-6 負け


今日の試合、最終回に山﨑康晃投手が浅村選手に逆転ホームランを打たれたシーンばかりを思い出して落ち込んでいるアナタ。


プロ野球のペナントレースというのは長期戦で、一試合ごとに一喜一憂してはいけません。

イヤ、一喜は良いんです。一憂する必要はありません。


プロ野球ファンの心得としては、勝ち試合は毎回それぞれ喜びを噛み締めて、負けについては1週間くらいの期間を俯瞰して、必要であれば反省する、と言うのが私のオススメです。特にベイスターズファンにはね。


ということで、負けた今日は1週間を通じて総括してみましょう。




対オリックスバッファローズ

5月31日 4-1 勝ち

6月1日 1-5 負け

6月2日 1-3 負け


対楽天ゴールデンイーグルス

6月3日 7-0 勝ち

6月4日 6-1 勝ち

6月5日 5-6 負け


まず忘れてならないことは、パリーグの2位、3位と対戦するタフなマッチアップを3勝3敗の五分で乗り切ったこと。特に、楽天戦は早川、則本を含む表ローテにこちらは大貫は別として、不安定な京山と復帰直後の石田の先発陣で2勝1敗と勝ち越していることを喜ぶべきだ。


来週のことを言うと鬼が笑うとか言うが(言わない)、火曜日からはパリーグ最下位の日本ハム、金曜日からは5位のロッテと言うことでこれまでの相手よりは組みやすい(ただ、そう言う時の方が負けるのも我がベイスターズのあるあるなのですが)。


ともかく、今週の全体を見て相手チームを考えれば決して悪い週ではなかったと言うことはお分かりいただけることと思う。


ですので、個別のプレーを見て、嶺井は守備妨害だと思っても自分で決めつけないで、インプレーである以上はファーストに送球しておけとか、山﨑康晃はツーシームが落ちていなかったのでホームランだけ避ければ良い場面で真ん中に放り込むなよ、バッティングピッチャーか、などと言うのはやめましょう。


勝負は時の運と言うが、運悪くたまたま点を取られることは避けられない。それが本当にたまたまの出来事つまり低確率の事象であれば、年間143試合を通して見れば均されて問題ではなくなる。


問題は、システマティックな原因のある失敗だ。これらは無視できない確率で繰り返し起こるので、修正しないとシーズン全体の成績に影響を及ぼすことになる。


一方、たまたま上手く行ったこと、例えば風に乗ったホームランや相手のエラーから掴んだチャンスでの得点などは素直に喜びましょう。ちびまる子ちゃんに登場する花輪くんのように、“これはたまたまで僕の実力じゃないよベイビー”などとクールなセリフを吐く必要は全くない。ニコニコしながら晩酌をしましょう。



そう、私は今、私たちの幸せについて説明しているのです。





今永昇太と大貫晋一の左右のエース格の二人は今週も勝ち試合を作ってくれた。やはり1週間単位である程度勝ち数が計算できる投手が複数いてくれることは最も重要なポイントの一つだと思う。


加えて、復帰2戦目の浜口遥大が負け投手になりはしたものの5回2失点と試合を作り、今日の石田健大も復帰直後ながら5回2失点と言うまずまずの投球だった。


この4人が全敗する週というのはかなり考えにくく、少なくとも五分以上の星を期待して良いだろうと思う。


そして、今日のイースタンリーグのヤクルト戦では東克樹が登板して6回を被安打6、四死球なし、奪三振4、失点1の好投を見せた。投球数が80を超えるあたりで西浦、元山、内川と言う2軍とは言い切れない打者に3連打を浴びて1点を失ったが、その後は連続三振で最小失点にとどめた。


投球自体も彼本来の球威と制球に戻りつつあるので、来週どこかで一軍合流と言うことがあるかも知れない。ただ、現状ローテに空きがあるのはロメロの代わりとなる水曜日だけなので、ちょっと難しそうだ。ここはお試しで阪口の昇格ということになるだろうか?


もし東投手の昇格があるとすれば、土曜日の京山に代わってということだろう。昨日の試合後のインタビューで三浦監督の京山投手に対する評価はあまり芳しくなかったので、今日のイースタンリーグの結果をどう判断するかによっては入れ替えもあるかも知れない。





今週登板したリリーフ陣で失点したのは、クリスキー投手(1点)、伊勢投手(1点)、そして今日の入江投手(2点)と山﨑投手(2点)の合計6点。ただし、入江投手の失点には犠打で嶺井選手が送球しなかったプレー(守備妨害だったと思うが記録上はエラー)が絡んでいるので自責点は1だと思う。


ということで、リリーフ陣の自責点は1週間(登板回は24と1/3)で5点。リリーフ陣全体としての防御率は1.85ということになる。アナタの気にしている今日の山﨑康晃さんの被弾が無ければ自責点3、防御率1.11とかなり良いものだったことになるが、1.85だって全然悪くはない。


先程言ったシステマティックな原因があるとすれば、不調時の山﨑康晃は最終回を抑えきるのは難しそうだと言うことだけだろう。


今日のようにストレートがコースに決まらずツーシームが落ちないとバッターの打ち損じを祈るだけになってしまう。球種が少ないこともあり、悪いなりに、と言うことができないのだ。


今後の勝ちパターンの運用として、何がなんでも最後は山﨑康晃と言うことではなく、その日の調子に応じて伊勢投手やエスコバー投手に最終回を託すと言う柔軟な運用ができれば接戦を勝ち切る確率は向上すると思う。





牧秀悟は今シーズン初めて6月1日と2日の2日続けてノーヒットだったが、それ以外は、2安打1打点、2安打1本塁打3打点、2安打1本塁打5打点、そして今日の猛打賞と素晴らしい活躍を見せてくれた。合計9安打、2本塁打、9打点ということでまさに4番の仕事を完璧にこなしている。


佐野恵太は今週全体では7本のヒットで3打点、宮﨑敏朗も週の前半こそ快音が聞かれなかったがその後復調し、4安打、3打点で久しぶりのホームランも出てきたのでこれからが期待できそうだ。


不調の続いていたソト選手は今日マルチヒットで、特に最終打席では久しぶりに芯で捉えたフェンス直撃のタイムリーで底は脱したように思う。





期待の若手では、オースティン選手、楠本選手、大田選手の離脱で回ってきたチャンスを見事にものにした蝦名選手が今日もマルチヒットで打点1もあげ、打率は .364にまで上昇した。


この調子だと、離脱していた先輩達が帰って来てもすぐにどいてください、という訳には行かないだろう。彼は大学時代は内野手だったこともあるようで、最近再びサードの守備練習もしているようだ。宮﨑選手の離脱時や代打など、仮にスタメンを外れても一軍に不可欠な人材になると思う。


そして、関根選手の活躍や桑原選手の不調から抜け出しつつある活躍も忘れてはならない。やはり、彼らの俊足外野手は走攻守全般にわたって心強い。


離脱していた大田泰示と森敬斗が一軍に合流したことも大きな明るい材料だ。チームの雰囲気が明るくなるし、森選手のスピードと強肩そして大田選手のスケールの大きなバッティングでチーム全体としての力はこれからかなり上がって行くことになると思う。


という事で、また日曜日に逆転負けしてこれから暗闇のような連敗が始まるのではないかと心配しているアナタ。


安心してください。チームの状態は上向いてますよ。