星よりひそかに 雨よりやさしく貯金4
昨日は日中から雲が多かったものの、あれほどの雨が降るとは思ってもいなかった。
日頃見ているYahoo天気予報は楽観的という評判ではあるが、降水確率30%、降っても0.3mmと言うことだったはずだ。
これほど外れるのも珍しい。
ベイスターズの先発は平良拳太郎、ご存知の通り、制球が命綱の投手だが、昨日はストレートでバッターを押し込みファウルを打たせることができていた。
加えて、伝家の宝刀のスライダーとカットボール、シンカー、チェンジアップを駆使して打者の狙いやタイミングを外していくピッチング。
特に立ち上がりは非常に安定していた。
一方、打線の方は、初回をカープ先発の常廣投手に三者凡退うち二人は三振、と完璧に抑えられていたが、ストレートの球速が140キロ台前半で、オヤっと言う感じだった。
厳しいコースに投げ切る制球が抜群だったために、初回は手も足も出なかったが、球威としては威圧感が全くない。
2回裏の攻撃では、一死後、佐野恵太、山本祐大の連打の後、石上泰輝が死球で出塁して満塁となった。
ここで、このところ少し調子を落としていた林琢真が常廣投手の真ん中に入る変化球を素直にセンター返しでタイムリー、あっさりと先制した。
続く平良拳太郎にはベンチからノースイングの指示が出ていたようで、三球三振となって二死満塁。
この策は、次のトップバッター蝦名達夫に対するベイスターズベンチの信頼の高さを物語るものだ。
そして、蝦名選手はこの信頼に見事に応える働きを見せた。
2-2からの6球目、アウトコースを狙ったボールが真ん中に入ったところを逆方向に打ち返してライト左への2点タイムリーヒット。
蝦名選手はこの前のストレートにやや振り遅れてファウルとしていたので、カープバッテリーはもう一球と思ったのだろうが、同じストレートがシュート回転して中に入ると見逃してはもらえない。
CSの可能性が消滅したカープはこの日、高卒3年目の清水選手を捕手として起用していたが、若さが出てしまったのかも知れない。
そして、この後、桑原将志が盗塁を決め、清水捕手からセカンドへの送球がワンバウンドとなって外野を転がる間に、三塁走者が生還して4点目。
こうして、ベイスターズが2回終了時で4-0とリードすると言う理想的な展開となったが、さらに、続く3回にも攻撃の手を緩めなかった。
タイラー・オースティンのツーベースと佐野恵太のヒットで一死一、三塁となり、山本祐大の犠牲フライでまず1点。
さらに、二死一塁で7番石上泰輝が3-1から常廣投手のインコース低めのストレートを思い切り良くすくい上げてライトスタンドまで運んだ。
打球が上がりすぎたかと思ったが、予想以上に飛距離が出たのは風か石上選手の剛力か。
これで7-0とリードを広げ、試合の行方はほぼ定まった。
雨脚が強まる中、中段も挟んで平良拳太郎は代打秋山選手のタイムリー、矢野選手の犠飛でそれぞれ1点ずつを失ったが、総じて危なげない投球だった。
その後、7回から継投に入り、森原康平、宮城滝汰、入江大生がそれぞれ持ち味を出して無失点リレー。
7-2で勝って貯金4、3位ジャイアンツとのゲーム差を2に広げた。
平良拳太郎は6回、104球、被安打6、奪三振2、与四球2、失点2のQSで、雨と中断の悪条件を考えれば上々の出来と言って良いだろう。
これで、10月1日の最終戦(対ヤクルト)の先発の目処は立ったのではないだろうか?
そうなると、23日からの先発を以下のように後顧の憂いなくベストメンバーで戦うことができる。
23日 タイガース アンソニー・ケイ
26日 ジャイアンツ 東克樹
27日 ジャイアンツ 竹田祐
28日 カープ アンドレ・ジャクソン
30日 スワローズ アンソニー・ケイ
竹田投手とジャクソン投手は順序が逆になるかも知れない。そして、石田裕太郎と藤浪晋太郎は第二先発で待機か。
来るべきCSの予行演習ともなる今月末までの戦いは、色々な意味で目が離せないものになりそうだ。
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