mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

打線好調 あとは点を取るだけ



5月22日 対ヤクルトスワローズ 横浜スタジアム 3-5 負け


思い起こせば、3月27日。今シーズン最初の日曜日に5-4と1点リードで迎えた9回表にクローザーとして登板した山﨑康晃がカープ打線につかまり、二死満塁から西川龍馬に走者一掃の逆転スリーベースを打たれた。


それ以来、コロナや雨天で中止となった試合をはさみつつ、毎週日曜日の午後にベイスターズが大敗する試合を看取り、夜になると大泉洋のはかりごとで鎌倉方面で人が殺されるのを見届けるという生活を送っているベイスターズファンが多いと思う。


かく言う私もその一人です。


何故こうも日曜日に勝てないのか?


答えは簡単。唯一対戦成績の良い中日と一度も週末に対戦していないからです。

実際、日曜日6連敗の内訳は、広島に2敗、阪神に2敗、そして今日を含めてヤクルトに2敗と言うものだ。


そして来週からは交流戦なので、日曜日の対戦相手は西武、楽天、ロッテと言うことになっている。さらにその後も阪神、広島、ヤクルト、巨人、ヤクルト、阪神、巨人と続く。


今シーズン、日曜日にはじめて中日と対戦するのはなんと8月7日、つまり2ヶ月半ほど先になる。

その頃には中日との対戦成績も変わっているだろうし、ローテが再編されて大野雄大や柳などの打てそうもないピッチャーと相対することになるかもしれない。


などと言う暗い話をいつまでもしていても仕方ないのだ。

6月2日の横浜開港祭で日本は変わるのだ


と言うことで、まずは軽く本日の試合を振りかえってみよう。




1. 桑原(CF)

2. 佐野(LF)

3. ソト(1B)

4. 牧(2B)

5. 宮﨑(3B)

6. 大和(SS)

7. 神里(RF)

8. 嶺井(C)

9. 有吉(P)


継投 有吉優樹(4回)→入江大生(1回1/3)→田中健二朗(2/3回)→砂田毅樹(1回)→伊勢大夢(1回)→エドウィン・エスコバー(1回)


1回表 スワローズの攻撃


今シーズン初の先発となった有吉は緊張のせいか、先頭の塩見にツーストライクから死球を与える。そして、続く山崎が右中間を破るタイムリースリーベースで0-1と先制された。


山田は見逃し三振に打ち取ったが、4番村上のセカンドゴロの間にサードランナーが生還して0-2とリードを広げられる。


1回裏 ベイスターズに攻撃


一死から2番佐野がつまりながらもセンター前にヒット。ソトのサードゴロの間に佐野は三塁に進む。そして、ヤクルト戦では抑え込まれていた4番牧がこれもつまりながらレフト前に運ぶタイムリーヒットで1点を返した。1-2と1点差に追い上げる。


なおも二死一、三塁のチャンスだったが、6番大和はレフトフライに倒れてスリーアウトチェンジ。


2回表 スワローズの攻撃


一死から8番長岡がヒット。9番のピッチャー吉田が送って二死二塁としたところで、トップバッターの塩見が初球を素直にピッチャー返しでセンター前ヒット。あっさりと1点を追加した。


1-3となり、スワローズのリードは2点に広がった。


5回表 スワローズの攻撃


二死二塁からベイスターズ2番手の入江の2球目を4番村上が捉え、これがライトオーバーのタイムリーツーベースとなって1点追加。1-4


5回裏 ベイスターズの攻撃


先頭の桑原がフォアボールを選び、佐野がレフト前ヒットで続く。

ソトが見逃し三振で一死となったが、4番牧が追い込まれて変化球に体勢を崩されながらもセンター前にこの日2本目のタイムリーヒット。2-4と追いすがる。


しかし、この後、吉田に代わって登板した木澤に抑えられ追加点を奪うことは出来なかった。


6回表 スワローズの攻撃


一死から宮本の内野安打、長岡のツーベースで二、三塁となり、ここで入江に代わって田中健二朗をマウンドに送るが、木澤の代打川端の犠牲フライで2-5とまた突き放された。


7回裏 ベイスターズの攻撃


スワローズの4番手清水から2番佐野がフェンス直撃のツーベースを放ち、続くソトが久しぶりのヒットで無死一、三塁。ここで4番牧の犠牲フライで1点を返して3-5。しかし後続が倒れてここでも追加点は奪えなかった。


その後、9回にはスワローズのクローザーであるマクガフが登板し、三者凡退に抑えられてゲームセット。





英国BBCで放映され世界中で大ヒットしたお笑い番組“モンティパイソンの空飛ぶサーカス”(日本ではテレビ東京でオンエアされ、そこで毎週チョコっと顔を出していたのがタモリのテレビデビューだったと思う)が制作した映画ライフ・オブ・ブライアンでこんな歌詞があったっけ。


“そりゃ 生きてりゃ 嫌なこともあるさ


どいつも キレさせるの 得意だし


おまけに 呪いたくなるようなのばかりだし


味気ない人生に噛り付いてんのかな


愚痴るの やめなよ、口笛 吹いちゃいなよ


そしたら こんなのも いいなって 思えるんじゃないかな


だから...


いつでも世の中の明るい所に目を向けようよ(Always look on the bright side of life)”



と言うことで、明るい話をいくつかしてみよう。


① 佐野恵太が復帰早々絶好調だ


背中の故障から昨日復帰したばかりだが、今日の試合では早くも4安打と絶好調だ。

しかも、4本のヒットのうち2本はツーベースで、今日の得点シーンの全てでチャンスメイクの役割を果たしている。


休養十分で体調も良いので、来週からの交流戦でも好調を維持して多くのチャンスを作り出してくれるものと思う。


1番バッターは俊足という常識にとらわれず、交流戦では出塁率の高い彼をトップバッターにして2番にバントの上手い俊足の打者をおくという手もある。


数字を調べてみた訳ではないが桑原はバントは上手い方だったと思う。しかし、彼は進塁打を打つことができない、と言うことであれば、ともかく三振の少ない宮﨑にここを任せると言うことも考えられる。森敬斗が帰ってくるのなら、彼でも良い。


② 牧秀悟が3打点と頼れる4番に成長した


牧は昨日久しぶりにノーヒットだった。彼の球団別の打率を見ると、昨日の時点ではヤクルト戦だけ際立って低かった(セリーグの他のチームに対する打率はいずれも3割から4割あるのにヤクルト戦では1割台)ので、相手バッテリーに上手く対策されていたのだろう。


しかし、今日は崩されながらもレフト前に運んだタイムリーヒットから始まり、2打数2安打3打点とマークをものともしない活躍を見せた。


こう言う学習能力と技術的進化が彼の最大の長所だと思うし、おそらくこの資質がプロ野球のバッターとして最も大切なものなのだ。


チャールズ・ダーウィンも言っているように、“生き残る種とは、最も強いものではない。 最も知的なものでもない。 それは、変化に最もよく適応したもの”である。


③ 伊勢大夢が無安打無失点試合を継続


伊勢投手は今日は8回に登板し、オスナ、渡邉、長岡をストレート中心のピッチングでわずか8球で打ち取った。


これで、開幕からの連続無失点は21試合にまで増え、佐々木主浩さんの持つ球団記録24試合まであと3試合に迫った。加えて、連続無安打も今日で12試合(12イニングス)となった。


彼の記録はどこまでのびるだろうか?三浦監督も言っているように周囲が不要なプレッシャーをかけることは慎むべきかも知れない。


まずは、強打者揃いと言われるパリーグとの戦いで、今年の進化版の伊勢大夢がどれほど通用するかを楽しみに見ることにしよう。



④ 結果論でも三浦采配で負けたわけではない


今日の試合ではヤクルトの安打数(8本)を上回る11安打を放った。

巷では、三浦監督の采配次第でもっと得点が挙げられていたはずだと言う批判が多く見られる。


確かに、結果を見てから遡って、ああしておけば、と言う采配を全てしておけば勝てていたかも知れない。しかしそれは不可能だし。いくつかの采配を正したとしても簡単に勝てた試合ではなかった。


例えば、不調の桑原に代えて、今日の試合でマルチヒットを放つなど復調傾向の神里を1番バッターに起用して、彼ら二人の打撃結果がそのまま入れ替わったとする。


まず、1回裏のチャンスでは、神里のツーベースに続いて佐野がヒット。ソト凡退の後、一死二、三塁で牧のタイムリーが出て2点入ることになる。確かに、ここで、実際の試合よりも得点は1増える。


なおも一死一塁の場面で宮崎の単打で一、二塁となるが、大和の外野フライでツーアウトとなり、ここで神里と入れ替わって7番に入った桑原がサードゴロとなり追加点は入らない。


このまま続けると、2回二死走者なしで再び仮想トップバッターの神里がヒットで出塁。そして続く佐野のツーベースで、二死でスタートを切りやすいこともあり俊足の神里は生還できるだろう。ここまでで3得点となり、現実の試合での得点を2点上回る。


しかし、逆の効果もある。

今日の試合では5回裏に先頭の桑原が四球で出塁し、彼が佐野と牧の2本の単打で生還して1点を挙げているが、彼を神里と入れ替えてしまうと、神里の3打席目は空振りの三振なので、この点が入らなかったことになる。


7回裏の1点は2番〜4番の3人だけでとった1点なので、どちらのシナリオでも変わりはない。


という事で、不調の桑原と好調だった神里の状態を三浦監督が試合前に敏感に察知して打順を入れ替えていたとしてもベイスターズの得点は4点どまりとなり、4-5の敗戦となる。


実際は打順を入れ替えることで各人の打撃結果も影響される可能性が高いのでこの通り行くわけではないが、これだけ見ても、三浦監督の采配次第で勝てた試合だなどと簡単には言えないことはわかる。


⑤ 来週から森敬斗と浜口遥大が帰ってくる


今日のイースタンリーグ西武戦で森敬斗は復帰後三試合目の出場を果たし、3打数1安打1打点。3試合を通しての打率は .333と悪くない。そして、守備も軽快にこなしていた。


今日の試合後、桑原がトップバッターと言う打順を見直すという文脈の中で、三浦監督は交流戦から一軍に戻ってくる選手がいると語っていたが、大和に疲れが見えることも考えると、これは森選手のことだろう。


とすると、1番 森敬斗、2番 佐野恵太、という打順を考えているのだろうか?先ほど書いたように、思い切って逆でも良いように思うが。


そして、19日のイースタンリーグ巨人戦で7回までノーヒットノーランの快投をみせてくれた浜口遥大が26日のソフトバンク戦で先発するという報道があった。この試合ではハマちゃんにしてはリリースポイントも安定し、そして、魔球と言われる彼のチェンジアップと上から投げ下ろす直球のコンビネーションが素晴らしかった。


5年前の常勝ソフトバンク相手に日本シリーズで演じた神がかった投球をもう一度、というのもまんざら夢ではないように思う、


⑥ ベイスターズが負けても大河ドラマの前にちびまる子ちゃんを見れば大丈夫


今日の試合後に気がついたのだが、ベイスターズの敗戦の後、何となく悶々としたまま夕食を済ませて大河ドラマを見るという流れが良くなかった。


例えば、その間に、ちびまる子ちゃんを見てみよう。


そうすれば、仄々とした気持ちの中で明日への希望が湧いてくる。大泉のはかりごとも仕方無いと受け入れられるようになるはずだ。