mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

今週6連勝でホーム17連勝 野球観戦ってこんなに楽しいものだったんだね



8月21日 対広島東洋カープ 横浜スタジアム


今日もスターティングメンバーはバッテリー以外昨日と同じ。


スタメンマスクは昨夜のヒーロー伊藤光がかぶり、先発の若手(とも言えなくなりつつある)京山将弥投手をリードする。


昨日の勝利で今シーズンはじめての5連勝を記録したが、勝ち続けている間は先発メンバーをあまりいじりたくない、と言うこともあるだろう。


代打もあまり使っていないので、レギュラー以外の試合勘と言う面で少し心配だが、ヤクルトを追い上げる今、バリエーションを試すというのは難しいのかも知れない。




ベイスターズ 3-0 カープ


ベイスターズはこれで今週負けなしの6連勝、ホームでは17連勝とまたまた記録を更新した。


デーゲームでヤクルトが敗れたため、首位とのゲーム差は4となった。


勝ち投手 京山将弥(2勝1敗0セーブ) 104球、被安打6、与死球1、奪三振6、無失点0、QS
負け投手 大道温貴(0勝1敗0セーブ)
セーブ 山﨑康晃(0勝2敗29セーブ)


ホームラン 楠本泰史4号、京山将弥1号、牧秀悟20号


継投 勝 京山(6回1/3)→H 伊勢(2/3回)→H エスコバー(1回)→S 山﨑(1回)


伊勢とエスコバーは2人揃って今季30ホールド。山﨑康晃は通算199セーブとなり、200セーブに王手をかけた。




京山投手の立ち上がりは最速150km/hを超えるストレートに威力があり、打者の手元で鋭く小さく曲がる140キロ台のカットボールも有効で、初回は羽月にややアンラッキーなヒットを打たれたものの、続く秋山、マクブルームを打ちとり無難に切り抜けた。


2回には、広島の5番、6番、7番を三者凡退に打ちとり、乗って行けそうなリズムと躍動感が投球に現れてきた。


対するカープの先発大道投手は初回に2番楠本泰史にソロホームランを浴び、その後、牧と宮﨑に連打を許したものの、ソトをショートゴロに打ちとり追加点は許さなかった。1-0



2回のベイスターズの攻撃は7番から始まって、柴田のヒットの後三振ゲッツーで嫌なムードが漂ったが、9番京山が外角高めのボールをドアスイング気味に引っ張るとなんとこれが自身初めてのホームラン。意外な形でベイスターズのリードは2点に広がった。2-0


ベイスターズの投手のホームランとして直近となるのは2018年のウィーランドだが、二刀流とも言われたこの人はやや別格だ。彼以外では2016年の山口俊までさかのぼる。



3回には、ツーアウト後に4番牧が3日連続となる20号ソロホームランを放って、リードを3点に広げる。ソロホームラン3本で3点と言うのは効率が良いのか悪いのか?


新人から2年連続でのホームラン20本と言うのは、球団初とのこと(中央大学の先輩で1959年入団の桑田武さんは新人の年に31本、3年目から7年連続で20本以上を打ったが、2年目だけは16本にとどまった)。


この回、宮﨑もヒットを打って、これが今シーズン100本目。自身6年連続の100安打となった。


序盤戦は3回を終えて3-0とベイスターズがリード。





4回表も京山は落ち着いてストレートとカットボールをコースに投げ込み、西川には詰まった当たりのヒットをレフト前に打たれたが、秋山、マクブルーム、坂倉の強打者3人を抑えて無失点。


ヒットを打った西川も首をひねって不満顔だったので、京山のボールを打ちあぐねているという印象なのだろう。


5回表には簡単に二つアウトを取ったが、大道投手の代打韮澤が外角のツーシームをうまく流して三遊間を破るヒットで出塁し、続く1番堂林への初球インコース高めのカットボールが曲がらずに痛打されてレフト線のツーベース。


二死二、三塁となってこの試合初めてのピンチを迎えたが、2番羽月が2-0のバッティングカウントから低めの難しいストレートに手を出してくれてレフトフライ。何とか無失点で切り抜けた。


6回表は投球数が100に近づくなか、秋山、マクブルーム、西川のクリーンアップを三振と内野ゴロ2つで三者凡退に退けた。ここまでで京山の投球数は94。


6回終わってスコアは3-0のまま。




7回表もマウンドに上がった京山はヒットとデッドボールで2人の出塁を許し、一死一、二塁のピンチで降板した。昨日の石田健大の降板と全く同じ状況で、投球数も2人とも100球前後でほぼ同じ。


今日はベンチ入りしていた伊勢大夢が2番手として登板して、まず、代打松山をサードファウルフライに打ちとった。サード宮﨑は三塁側エキサイティングシートに衝突し(クッションがあるので大丈夫)、最後は捕球後ネットにもたれかかる形になったがボールは落とさなかった。


この連勝中、チーム全員の集中力がかつてないほど高まっていることを感じた。



そして、伊勢は次の堂林を歩かせて二死満塁としたが、羽月の代打長野をフルカウントから渾身のストレートで三振に打ちとり無失点で切り抜けた。


ここが今日の試合の勝負どころだった。


その後、8回はエスコバー、9回は山﨑康晃が問題なく抑えて3-0のままゲームセット。


ヒーローインタビューは投打の主役、京山、牧、楠本の3選手で、それぞれが、目の前の一試合を全員で全力で戦い、勝ちを積み上げていく、ファンも一緒に闘おう、という事を異口同音で語っていた。


これは三浦監督の毎日のインタビューとも一致している。


チームの思いが一つになり、明確な言葉として共有されていることの証だと思う。




今夜のNHKのサンデースポーツで佐野恵太キャプテンのインタビューがあり、チームの雰囲気がとても良く、「3点位リードされると以前はダメかなと思っていたのが全然まだ行けると思えるようになってきた」と語っていた。


そして、こうも言っていた。


「野球をするのが楽しい。毎日、朝起きて、球場に行くまでワクワクしている。」


また、別の選手たちは、ベンチでともかくポジティブなことを言い続けようと皆で話しています、と語っていた。


今のチームの内側が少しわかってくるような気がする。


考えて見れば、我々ベイスターズファンも長く続いた暗黒時代にいつしかネガティブなことばかり先回りして想定して、最悪の事態(そして、それはしばしば現実のものとなった)に備えることでショックを低減しようなどとばかり考えていた。


DAZNなどの動画配信よりも数秒早いスマホのアプリで試合データをチェックして、「悲しい出来事」が起こる前に急いでDAZNの画面を消す、というような臆病な習慣が知らぬ間に身についてしまった。


負け続けるベイスターズをそれでも応援し続けることは、スポーツ観戦と言う概念とは大分ズレた苦行のようになっていた一面もあった。


そして私は深く沈み、ともすれば哲学的に弱いチームを応援することの意義について考え、語ることが多かった。


しかし、それはここに来てやっと少し変わって来た。


野球の観戦って、ベイスターズを応援することって、楽しいんだ、と感じる。


私たちも、連勝とか、優勝とかそう言う夢を楽観的に語り、うちのチームならきっとやってくれるとか、そう言うあまり根拠のない希望的観測をまさに希望と共に笑いながら口にしたって誰にも文句は言わせないンダ、と思った。




ああ…ウチは日本一笑うだけの少女や。  じゃりン子チエ