mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

シーズン終盤 可能性が狭まって行く中で 我々は何を目指すべきなのか?





先週は中日、ヤクルトとの6連戦だったが、何とかいずれのカードも勝ち越すことができた。


下位チームとの対戦などと書いている方もあるようだが、髙橋宏斗とライデル・マルティネスを始めとする強力なドラゴンズ投手陣とサンタナ、村上宗隆、オスナの主軸に加えて打撃好調の長岡選手が引っ張るヤクルト打線を相手にするのは容易ではない。


先日の記事にも書いた通り、一時は6点リードしていたドラゴンズとの第三戦は勝つべき試合だったし、髙橋圭二投手に抑え込まれた神宮での第二戦は攻略の糸口くらいは見出せたはずだ。


しかし、勝負には相手があり、彼らも綿密な計画を立て全力で挑んでくる。


ベイスターズが奇跡的に優勝争いに再び加わるためには、この6連戦を全勝して貯金を作るくらいのことが必要だったが、やはり滅多にそんなことは起こらない。


114試合を終えて、55勝57敗2分の借金2。


首位カープとのゲーム差は7.5で残された直接対決は6試合しかない。


カープがこれからの全試合を勝率5割で戦ったとしても75勝62敗6分の貯金13であり、この成績にベイスターズが追いつくためには残り試合を20勝5敗4分の勝率8割と言う怒涛の進撃を見せる必要がある。


要するに、よほどの奇跡が起こらない限りは優勝の目はない、と言うことだ。


諦めない、と言う姿勢も時には必要だが、勝率8割を目指して無理な起用と采配を繰り返し自滅する近未来が目に浮かぶ。


最早、現実を直視して、実現可能な目標を設定するべき時が来ているのだ。


優勝の次に目指すべき目標はCS出場と言うことになるだろう。


CSに出ることができれば、2017年のように下剋上での日本シリーズ進出の可能性は細く険しい道ではあるものの残されることになる。


そのためには、現在3位のタイガースを追い抜く必要がある。


現時点でのタイガースの成績は58勝53敗6分の貯金5。残り試合数はリーグで最も少ない26だ。


ベイスターズとのゲーム差は3.5で直接対決の残り試合数は9。


単純に計算すれば6勝2敗1分で逆転できる状況ではあるが、広島、巨人と言う手強い上位2チームとの残り試合がタイガースはわずかに7であるのに対してベイスターズは13もある。


さらに、タイガースはこの2チームに対してほぼ互角の戦績だが、ベイスターズはカープに6勝13敗、ジャイアンツに6勝12敗といずれも大きく負け越している。


つまり、これまでと同様の戦いぶりでは、仮にタイガースに対して6勝2敗1分と大きく勝ち越しても3位には届かず、CS出場を逃す公算が大きい。


そして、上位3チームの全てに大きく負け越して終わると言うのは、CSの話は抜きにしても屈辱的であることは間違いない。


ファン心理としては、これからの上位3チームとの対戦をはっきりと勝ち越し、相手から見ても侮れないと言う印象を残してシーズンを終えたい。


例えば、


対カープ 4勝2敗

対ジャイアンツ 4勝2敗1分

対タイガース 5勝3敗1分


であれば手強い敵として彼らに立ちはだかる、と言うことになるだろう。


この場合、さらにヤクルトと中日に対しても4勝2敗1分と言うペースだとすると、残り29試合を17勝9敗1分(勝率.654)で終え、ベイスターズの最終的な戦績は72勝66敗5分の貯金6と言うことになる。


この成績でタイガースを抜くことができるか否かは彼らのベイスターズ以外のチームとの勝敗に依存するため全く分からないが、シーズンの最終盤までCS出場をかけて真剣勝負を続けることはできるだろう。


現実的には、この辺りが期待できる成績の上限ギリギリのラインではないだろうか。


と言うことで、明日からの横浜スタジアムでの阪神3連戦では、明日と明後日それぞれ先発予定の大貫晋一と東克樹の勝利を、そして阪神投手陣で最も手強い斉木投手が先発予定の木曜日には台風の影響による試合中止を祈って念を送ることにしようと思う。





もののふの やたけ心の ひとすじに 身を捨ててこそ 浮かぶ瀬もあれ


仮名草子