mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

先発は決まったか ブルペンは未だかいな





今日の先発はプレシーズンを通じて安定した投球を見せているアンソニー・ケイ投手。


立ち上がりから力強いストレートで打者を押し込み、曲がりの大きいスライダーそしてチェンジアップでもカウントを稼げるところを見せてくれた。


昨シーズンはマウンド上でイラつく場面もあったが、今日はピンチでも落ち着いて対処することができていた。


日本の野球に慣れ、クライマックスシリーズや日本シリーズでも活躍したことで自信をつけたようでもあり、何となく余裕を感じさせるようなマウンド上での振る舞いだった。


2回には杉本選手の不運な内野安打から無死一、二塁のピンチを迎えたが、後続を難なく抑えた。


3回、4回にも得点圏に走者を背負う投球となったが、いずれもギアを上げて無失点に抑えている。


4回一死二塁から続く頓宮選手と廣岡選手連続三振にうち取るなど、ここぞというところで三振がとれるのが彼の持ち味だ。


4回76球、被安打5、奪三振4、与死球1、無失点という数字以上に安心して見ていられる投球内容だった。



5回途中で走者を残して降板したケイ投手(恐らく予定した投球数に達したということだろう)の後を受け継いだ颯投手がその回を抑えると、続く6回からこちらも先発ローテーション入りを目指す石田裕太郎投手が登板した。


今年の石田投手はベース上で強いストレートをゾーンに投げ込んで打者を押し込むことができており、その分だけ変化球も有効に使えている。


今オフに習得したスライダー、横に大きく滑るスイーパー系のボールと小さく縦に曲がるスライダーの二つを元々得意にしていたシンカーと対になる持ち球として使いこなすことができている。


2月の時点ではスイーパーの曲がりが大きすぎて打者に見切られていたが、微調整が上手くいったようだ。


彼の場合は、オフの間にしっかりとピッチデザインをして、それを実現するための適切な練習を積んで来たことが見てとれる。


今年は昨年よりさらにステップアップした姿を見せてくれることだろう。


唯一の不安は、夏に向けて打者の調子が上がり投手の疲れが見えてきた時に今のようなピッチングを続けることができるかという点のみだろうが、開幕時の先発ローテーションの一角を占めることはほぼ確定と言って良いと思う。



これで、東克樹、トレバー・バウアー、アンドレ・ジャクソン、アンソニー・ケイ、大貫晋一、石田裕太郎という6人の先発ローテーションが決まったことになる。


次点となるのは、故障あけながら2軍で好投を見せている平良拳太郎、昨年からの成長が目立つ小園健太、そして昨日大炎上してしまったがポテンシャルは時折見せている吉野光樹の3人だが、長いシーズンの中で彼らが必要とされる時はきっと来るはずだ。


今日の試合は、ケイ投手と石田投手の安定した投球、そして短いながらもしっかりと役目を果たした颯投手、篠木投手の完封リレーでオリックスに2-0で勝利した。


わずか3安打に終わった打線はやや物足りなかったが、オリックス先発の椋木投手の巧みな投球が優ったということにしておこう。




さて、問題はリリーフ陣だ。


森原康平の調整が遅れている中で開幕時のクローザー候補筆頭と思っていた山崎康晃が一昨日のオリックス戦で被安打5、3失点と炎上してしまうと当面の勝ちパターンがどうにも見えて来ない。


球威という意味では頭ひとつ抜けているローワン・ウィック投手の登板がここしばらく途絶えており、情報も全く出て来ないことから、どうも不安というか不穏というか、ともかくあまり良くない予感がするのだが、まあ、今は待つしかない。


報道によると、オープン戦最後となる明日からの西武3連戦で、故障明けの入江大生と坂本裕哉そして森原康平がマウンドに上がる予定らしい。



加えて、先発挑戦を断念してリリーバーに戻った伊勢大夢も中継ぎとして登板するようだ。


先発としてこれまで行なってきた調整から数日でリリーバー仕様に戻せるものかどうかが気になるが、逆(中継ぎから先発への変更)よりはスムーズに行くかも知れない。


この3連戦は、当面の勝ちパターンを構築する最後のチャンスでもあり、ここに挙げた候補者たちの状態をしっかり確認していきたいと思う。



ここでの結果如何では、篠木投手をクローザーに抜擢するという賭けに出る可能性もゼロではない。