mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

中4日で完投するのは無理だって誰が決めたんだっけ?





そう言えば、ムーミントロールのお友達のリトルミイはこんなことを言っていたっけ



“あなたの夢を、そんなこと無理だっていう人いるでしょ。


こう言い返してやりなさい。


あなたには無理ね、でも私にはできるの、あなたと私は違うから、って”


トレバー・バウアーも同じように思っているんだろうな。



日曜日のヤクルト戦で8回110球を投げて勝利投手となった彼は、中4日で金曜日つまり今日の日本ハム戦に登板した。


結果から言うと、9回を投げきり、121球、被安打7、奪三振4、与四球4、失点1に完投勝利で4勝目(3敗)を挙げた。



ベイスターズ打線は日本ハム先発の伊藤大海のキレのあるストレートと鋭い変化球に手を焼いていたが、少ないチャンスに得点を挙げた。


まず初回、先頭の桑原将志が外角のストレートを捉え、ライトの万波選手がやや目測を誤ったこともありライトオーバーのスリーベースヒット。


そして、今日は2番に入った度会隆輝が追い込まれながらやや甘く入ったストレートを引っ張って一、二塁間の深いところへのゴロ、これが内野安打となって先制した。



さらに、4回にも先頭の松尾汐恩がセンターへのヒットで出塁し自身初となる盗塁を決めると、一死となって打席に入った石上泰輝が外角のストレートをしっかり捉えて左中間を破るタイムリーツーベースヒット。


石上選手は外角のストレートを逆方向に強く叩けるようになった。これはやはり練習の賜物だろう。


これで2-0とベイスターズがリードを奪う。


バウアー投手の序盤は制球もよく、5回までは完封も狙えるのではないかというペースだったが、6回先頭の水谷選手に捉えられツーベースヒットを許してから暗転した。


石井選手、清宮選手に連打を浴びて1点を失い2-1、じわりと迫られる。


その後、二死満塁となって同点は覚悟したが、好打者の松本選手を6-4-3のダブルプレイに打ちとって最小失点で切り抜けた。


バウアー投手はこの瞬間に吠えていたが、恐らくあれをやらないと体内のアドレナリンの持って行き場が無いのだろう。



ハンマー投げの室伏選手も現役時代には投擲の後に結構長く吠えていたが、同じメカニズムだと思う。




そして、続く7回も先頭の伏見選手を簡単に歩かせてピンチを作る。


変化球が大きく高めに抜けてしまうのが気がかりだった。


さらに、代走の矢澤選手の二盗の際に松尾汐恩の送球が逸れて三塁までランナーを進めてしまう。


その後、二死一、三塁と再びピンチを迎え、続く石井選手にはチェンジアップを捉えられたが、三塁線付近の地面スレスレのライナーに石上泰輝が飛びついて捕球した。


バウアー投手はこのピンチも切り抜けた。


この時点で球数は104に達していたので、彼に打席の回る7回裏で交代、と私も含め皆が思った。


しかし、冒頭に書いた通り、バウアー投手は世の中の相場感のようなもので“あと2イニング投げるのは無理”とは決めつけない。


彼のYouTubeをご覧になっている方はお分かりだと思うが、理系のバウアー投手は自分の身体を研究対象にしており、非常に科学的に体調を管理している。


8回以降の続投は彼なりに根拠があってのことなのだろう。


そして、三浦さんもそれを信じて任せた。


結果的には、8回と9回にナックルカーブの連投を解禁し、ストレートの球速も上がるなど2段目のエンジンに着火してとうとう2-1のスコアのまま投げ切って勝利を掴んだ。



これで交流戦は3勝1敗となり、阪神、ソフトバンクと並んで首位タイ。


バウアー投手は2023年から続く交流戦での連勝を4まで伸ばした。


貯金は7まで増えて2位固めをしつつある。


負けない阪神との差はなかなか縮まらないが、今は我慢してついて行くことだ。