mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

ハマちゃん魂の力投 投手戦は牧の一打で決着



8月10日 対阪神タイガース 横浜スタジアム 3-0 勝ち


昨日の劇的なサヨナラ勝ちの余韻がまだ残っているように感じる。


夏の午後の強い太陽に照らされた横浜スタジアムは焼け付くような暑さだが、不思議な静けさも漂っている。


昨晩のあの歓喜のシーンやスタンドの拍手は青い強化プラスティックの座席やコンクリートの階段にまだ染み込んでいるように感じるが、練習中の選手たちはもう気持ちを切り替えて今日の一戦に向けて準備に余念がない。


さあ、今日はハマちゃんが先発する日だ。


このところ五試合続けてQSを達成しており、課題の四球もその間7つ(一試合で4つのフォアボールを出した試合が一つあったが、それ以外は一試合あたり一つ以下)に収まっており、この辺りの制球の安定がこのところの好調を支えていると思う。


ハマちゃんの課題はやはり立ち上がりだ。何とか初回を切り抜けて、そこから徐々にギアを上げて行ってほしい。


タイガースの先発は伊藤将司投手。ベイスターズの苦手投手ベスト(ワースト?)5には入るだろうという難敵だが、昨日の今永昇太のように、そこを気にしてもしょうがない。


ハマちゃんはハマちゃんのすべきこと、できることをしっかりやれば良い。
本人の試合前のコメントでもそういう趣旨のことを言っていたので、メンタル面はまず大丈夫と見て良いだろう。


昨日は青柳投手攻略のための戦術として、宮﨑選手までベンチに下げて左打者をズラリと並べてきたが、今日はどうするだろうか?


伊藤投手も左打者に対する被打率の方がやや高いが、青柳投手ほど顕著な差ではない。
コントロールの良い彼の投球術にはまってゴロを量産することを避けるために、どういう作戦が有効だろうか?


石井琢朗コーチをはじめとして、打撃コーチがどのような策を選手に授けるか注目してみよう。


今日も試合前に蝦名選手のコロナ陽性による離脱のニュースがあり、代わってフレッシュオールスターで4安打を放ち優秀選手賞に輝いた新人の梶原選手が一軍に昇格した。


タイガースも近本選手がコロナ感染の疑いありということで特例2022で抹消された。


コロナの見えない魔手が両チームの間近に迫り、真綿で首を絞めていくような閉塞感もあるなか、プロ野球本来の明るくダイナミックな楽しさを体現するプレーを両チームの選手たちが見せてくれることを期待している。




今日は昨日殊勲の大田泰示選手を2番ライトに久しぶりに起用し、伊藤投手との相性の(比較的)良い戸柱選手がスタメンでマスクをかぶる。


宮﨑選手はもちろんスタメンに復帰し、コロナから復帰したソト選手も久しぶりに6番ファーストで先発起用される。


トップバッターの桑原選手は今シーズンまだ伊藤投手からヒットがないが(6打数0安打)、そろそろ一矢報いる活躍を見せて打線を牽引してくれることを期待しよう。


1番 桑原(CF) 対伊藤投手打率(今シーズン) .000
2番 大田(RF) .200
3番 佐野(LF) .364
4番 牧(2B) .111
5番 宮﨑(3B) .200
6番 ソト(1B) .000
7番 戸柱(C) .333
8番 森(SS) 対戦なし
9番 濵口(P) .000


継投 勝 濵口遥大(8回)→S 山﨑康晃(1回)


両チームとも時折ランナーは出すものの得点の気配がないまま試合は進み、8回裏ベイスターズの攻撃でとうとう均衡が破れた。


先頭の代打オースティンと続く桑原が凡退してあっさり二死となった後、打席に入った昨日のヒーロー大田泰示の強運は今日も続いていた。


伊藤投手の2球目に逆らわずピッチャー返しの打球は二遊間に飛び、セカンドの山本選手が追いついたが大田の激走を見て焦ったかファンブルしてしまい投げられない。


このエラーからチャンスが広がった。


二死一塁で打席に入った3番佐野恵太は初球をレフト前に運ぶ技ありのヒットで一、二塁とする。


そして、今日すでにツーベース一本を打っている4番牧秀悟はツーシームとカットボールの2球でツーストライクに追い込まれたが、この日のバッテリーが三球勝負を仕掛ける傾向があったことから、次の一球に照準を合わせていたように思う。


伊藤投手の投じた勝負球、インハイのストレートを素晴らしい反応で鋭く引っ張ると、打球はグングン伸びてレフトフェンスを直撃するツーベースヒットとなった。



サードから大田選手が生還してまず1点、さらにレフト江越選手からサードへの送球がワンバウンドして捕球出来ず、バックネット方向に転々とする間にファーストランナーの佐野もホームに帰り2点目が入った。


このエラーの間に牧も進塁して二死三塁となり、チャンスは未だ続く。


流石の伊藤投手もこれでやや動揺したのか、次の5番宮﨑への初球がボールとなった後の2球目が真ん中低めのやや甘いコースに入るストレートとなり、これを宮﨑がレフト線方向に引っ張ってサードから牧がホームに駆け込みさらに1点追加。


土壇場でベイスターズが3-0と3点のリードを奪う事になった。


その後、9回表のタイガースの攻撃は山﨑康晃が2人の走者を出すもののなんとか切り抜けて、3-0のままゲームセット。


昨日に続くナイスゲームをベイスターズが制して連勝となった。


これでタイガースに代わってベイスターズが2位に浮上し、貯金も三浦監督就任以来最多となる2となった。これからさらに積み上げて行くことができるよう、今の勢いを保ってこれからの連戦を乗り切って行きたい。




今日のハマちゃんは、このところ見せていた安定した投球を続け、8回、120球、被安打3、与四球1、失点0の堂々たるHQSだった。


7回が終わったところで降板かと思われたが、ハマちゃんが代えるなよというオーラを出していたと言う三浦監督のコメントにもあったように、尻上がりに調子を上げたハマちゃんは点を取られるイメージは私にも無かった。


昨日の今永昇太に続き先発がこれだけ長いイニングを投げ切ってくれると中継ぎ陣の負担はかなり軽減されるだろう。



そして、大田泰示は今日も攻守にわたって躍動した。


2回表のタイガースの攻撃では、一死一塁で陽川選手の大きなライトへの飛球をフェンスに激突しながら掴み取るファインプレーを見せてくれた。そしてさらに、一塁ランナーの糸原選手が飛び出しているのに気がつくと、そこから間髪を入れずにファーストにノーバウンドの送球を返し、糸原選手が帰塁できずにダブルプレーとなった。






8回裏二死からのベイスターズ怒涛の攻撃も口火を切ったのは大田選手の激走だった。


体調が良好な今、大田選手を出来るだけスタメンで見たい。首脳陣も同じ考えで明日以降も彼を起用するのではないだろうか。


決勝打の牧選手はこのところ打撃が上向きで、守備でも2度ほど良いプレーが見られた。
彼の大きな長所である勝負どころでの集中力が高まっていることがわかる。


ツーベースヒットとなった3球目のストレートはバッテリーが意図したところに投げ切ったボールで、試合後に伊藤投手が言っていたように、打った牧が上手かった、あれを打たれたら仕様がない、と言うことだろう。


昨年もオリンピック休み明けからの終盤戦で連日大活躍を見せてくれたように、今年もこれから彼の季節が始まる予感がする。


まずは明日、これも難敵の才木投手を攻略して前回対戦でスイープされたお返しをキッチリと決めてくれることを願っている。


また、大田泰示と牧秀悟の2人がやってくれるのではないだろうか。