mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

カープとの練習試合は悪くない敗戦だった




2月19日 対広島東洋カープ アトムホームスタジアム宜野湾


ベイスターズ 1 - 3 カープ


昨シーズン大きく負け越したカープとの久しぶりの対戦は初回にガツンと失点したが、それを除けばまずまずの内容だった。


相変わらず若手中間層の伸び悩みは深刻だが、抜きん出る選手も少しずつ見えてきている。



スターティングメンバー


1番 蝦名(RF) 2打数0安打→神里 1打数0安打


2番 林(SS) 3打数1安打(2塁打)→(代打)楠本 1打数1安打


3番 大田(DH) 2打数1安打(2塁打)→伊藤光 2打数0安打


4番 ソト(1B) 1打数0安打1打点→知野 2打数0安打


5番 戸柱(C) 2打数0安打→山本 1打数0安打→松尾(打席なし)


6番 桑原(CF) 3打数1安打→関根(打席なし)


7番 京田(3B) 2打数0安打→森 1打数0安打


8番 田中(2B) 2打数0安打→柴田 1打数0安打


9番 勝又(LF) 3打数0安打



投手


平良拳太郎 3回、被安打3、被本塁打1、奪三振1、与四球2、失点(自責)3


東克樹 3回、被安打2、奪三振2、与四球0、失点0


J.ウェンデルケン 1回、被安打0、奪三振2、与四球2、失点0


森原康平 1回、被安打0、奪三振0、与四球0、失点0


石川達也 1回、被安打1、奪三振0、与四球1、失点0



試合は初回、久しぶりの一軍レベルでの登板となった平良拳太郎がカープの先頭打者秋山選手を簡単に追い込みながら、1-2から高目に外すつもりだったと思われるボールが中途半端な高さに来た。


さすがに好打者の秋山選手はこの失投を見逃さず、クリーンヒットをくらった。


これで平良投手はやや上ずってしまい、一死後に新外国人デビッドソン選手をフルカウントから歩かせてしまう。


フォアボール後の初球を狙え、とは良く言われることだが、ストライクをとりに行ったボールが真ん中高めに浮いて4番マクブルームが思い切り引っ張ると低い弾道でレフトフェンスを超えるスリーランホームラン。


0-3といきなり3点リードを許す。



昨シーズンもマクブルーム選手には良いところでこうした痛打を浴びることが多かった。今年はしっかりと対策を練って欲しい。


対するベイスターズは4回裏、この回先頭の大田泰示のつまったフライはライト前にギリギリ落ちて捕球できず、センターがカバーする間に大田はセカンドへ。記録はツーベースヒット。


続く4番ソトの打席でワイルドピッチがあり、無死三塁となってソトがライトに大きな犠牲フライを放って1点返した。


その後、両チームとも決定的なチャンスはないまま1-3でカープの勝利。


新外国人のウェンデルケン投手の初登板は一回無失点だった。


低目にストレートを集める制球力を見せてくれたのは収穫だったが、ランナーが出るとクイックモーションが出来ず簡単に盗塁を許すと言う問題点も露呈した。


これを気にしたせいかセットポジションでコントロールを乱したことも含めて開幕に向けての課題が明らかになった。


日本の野球で成功するためには避けて通れない道なので、しっかり取り組んで克服してくれることを期待しよう。



【トミージョン後の東と平良 夜明けは近い】


上述したように、久しぶりの一軍レベルでの対外試合で立ち上がりにつまずいた平良拳太郎だったが、その後は良く立て直したと思う。


特に、初回に追い込みながらヒットを打たれた秋山選手との2度目の対戦では、ストレート2球で追い込んだ後、3球目はアウトロー一杯のこれまたストレートで勝負し、バッターは手が出ずに見逃し三振に倒れた。


やはり平良投手の生命線はボールのキレとコントロールなので、初回のようにピンチで失投があると厳しくなってしまう。


マクブルーム選手のスリーラン以降は彼らしくコーナーに決まるボールの率が高くなり、落ち着いて見ていることができた。


ストレートの球速は最速で142km/h程度だったが、これからもう2〜3キロ以上上がってくるだろう。開幕まで1月以上あることを考えれば、きっちり仕上げてきてくれると期待できそうだ。



先週のヤクルト戦で5失点と炎上した東克樹は、ストレートの質を上げると言う本人の言葉通り、かなり球威を取り戻してきたように思う。


今日もストレートの最速は147km/h。時折130キロ台中盤のボールもあり、解説の飯田さんはバラツキが気になると仰っていたが、私は宜野湾のスピードガンのバラツキも大きかったのではないかと思う。


森原選手やウェンデルケン選手など他の投手についてもストレートの球速表示のバラツキが10キロ以上あったのは、計測上の問題の疑いがある。


今日の東投手はストレートで空振り三振が取れており、やはりこれが軸にならないとチェンジアップも決まってこないと思う。


次の週末は中日、巨人とのオープン戦が予定されている。


東克樹、平良拳太郎の両投手はきっと登板機会が与えられるだろう。


そこで結果を出すことができれば、開幕ローテーションに一歩近づくのではないか、そう期待させるような内容だった。




【ライト方向の好打は全て風に阻まれた】


知野直人、田中俊太、山本祐大と言うこの時期最もアピールすることの必要な3人は全く結果を出すことが出来なかった。


惜しい当たりもない。


それに比べると、やはり主力の大田泰示、伊藤光、ソトといったところは芯で捉えた鋭い打球を飛ばしていた。


特に、伊藤光のライトライナーは、バットのやや先端だったとは言え、宜野湾の強風がなければライトオーバー、順風であればホームランになっても良いような当たりだった。


彼らは順調に仕上げてくるだろう。


今日は、神里、林、桑原のそれぞれ真芯の当たりが風に押し返され、ことごとくカープの外野陣に好捕されてしまったのは残念だった。


まあ、こればかりは運なので仕方ない。


林選手は第一打席で遠藤投手の外角の速球を逆方向に打ち返し、レフト線を破るツーベースヒットを放った。


練習試合とは言え、初安打はやはり嬉しいようで、2塁ベース上ではにかむような笑顔を見せていた。彼はプロ野球選手として活躍する資質を持っているように思う。


このところ好調の楠本泰史は今日もヒットを放った。


ライトの右を襲う強烈な当たりで、隙のない走塁を見せればセカンドも狙えたような気がする。


オースティンが開幕に間に合わず、新外国人のアンバギーも脚のはりで調整が遅れている今、彼と蝦名選手の2人が競い合ってレギュラーを狙うとともにチームのスタートダッシュに貢献してくれることを期待したい。




【内野ユーティリティ枠の現時点での序列】


三嶋、宮國、タナケンのベテラン3投手に加えて、大和、宮崎と言う2人の内野手が既に宜野湾に移動して自主練習を開始している。


彼らは21日から1軍主体のA班に合流する予定だ。


従って、内野手の入れ替えは必然的に行われると考えられる。


このところの練習試合での働きを見ていると、まず、森敬斗、林琢真2人は問題なくA班に残り、開幕1軍を目指してさらに競争を激化させることになるだろう。


新加入の京田陽太もA班に残るだろう。


そうなると、柴田竜拓、知野直人、田中俊太のうち2人を奄美に移動させることになるのではないか。


ただし今年はWBCがあり、牧秀悟とネフタリ・ソトが不在となることから、序盤戦でのセカンドとファーストのバックアップが必要となる。


そうなると、この二つのポジションを守ることのできる(上手いとは言っていない)知野、田中のうちどちらか1人は宜野湾に残すのではないかと思う。


A班が休日となる明日。入れ替えの有無と内容に注目してみよう。