mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

5-4で逃げ切って連敗脱出 もう少しで呑み込まれるところだった





5-0でリードの9回二死から4点を失い1点差に迫られた。


ああ、もおダメだと思った全国のベイスターズファンがおよそ300万人(個人の感想です)。


最後は伊勢大夢が登板して松本選手をライトフライにうちとり、一、三塁のピンチを辛くも逃げ切った。


これがスリラー映画の演出だったら観客をハラハラさせる最高のエンディングということになる。



いや、話を試合の序盤に戻そう。


今日の先発はアンソニー・ケイ、7回を無失点で抑えた先週に続いて絶好調だ。


ストレートは常時150キロを超え、最速156キロ。しかもこの豪速球が要所で低め一杯、アウトローなど良いコースにビシッと決まる。


加えて、右打者の懐をえぐるスイーパーや抜けの良いチェンジアップの制球も良かった。


まさに打たれる気がしないという安定の投球で今日も7回を無失点に抑えた。



被安打2、奪三振9、与四死球0という文句のつけようがないHQS。


打席でもNPB初安打に二つの送りバント。


もお、頭が上がらないです。



ベイスターズの先制点は3回裏、先頭の森敬斗がヒットで出塁してケイの送りバント(スリーバント!)で一死二塁となったところで打順がトップに還り、梶原昴希がスワローズ先発のランバート投手の変化球を詰まりながらショートの頭上まで打ち返した。


打球がレフトの前で弾む間に俊足の森敬斗がセカンドから一気にホームまで戻ってきた。


良い当たりではなかったが、梶原選手は自身もこういう泥臭いヒットも狙っていると言っていた通り、昨年後半以降の彼の安打パターンの一つになっている。


ランバート投手のボールが少し浮いた分だけ梶原選手としても対処しやすかったのだろう。


その後、牧秀悟のヒットと宮﨑敏郎のピッチャー強襲のヒットでさらに1点を追加。幸先良く2-0とリードした。


ベイスターズは5回の攻撃でも、先頭のケイ投手のNPB初安打を起点として、牧秀悟の死球の後、佐野恵太が一、二塁間をゴロで破るタイムリーで1点追加。


この際、抜群のスタートを切った一走の牧秀悟がセカンドで減速せず、佐野のゴロを捕球したライトが中継に入ったファーストに送球する間にサードにまで達する好走塁を見せた。


試合後、河田コーチがこの走塁を手放しで誉め、ご機嫌だったそうだが、チームの走塁改革の象徴のようなプレーだった。


そしてこの好走塁は続く宮﨑敏郎の犠牲フライで追加点に結びつく。


ベイスターズは6回にも二死三塁で梶原昴希がタイムリースリーベースで加点して5-0と突き放した。




8回のマウンドに上がった2番手の石田裕太郎はこの回ヒットを打たれながらも無失点で抑え、5-0のリードのまま最終回へ。


普通、これで勝ったと思うじゃないですか?


でも、我々は野球の怖さも知っているんです。


ナポレオン曰く


“戦いは最後の五分間にある”



9回表の先頭打者宮本選手にヒットを許したものの、続く赤羽選手と長岡選手を連続三振で打ちとり、さすがにこれで大丈夫だろうと思ったのも束の間。


サンタナ選手にレフト前ヒットを打たれて二死一、二塁。


続くオスナ選手は打ちとった緩いライナーだったが、センターの梶原選手の打球判断が悪く、一歩後退してから前進し、最後は中途半端なスライディングの姿勢で捕球しようとしたものの、グラブの端に当てて後ろに逸らした。


セカンドランナーが生還して5-1。


ここでベンチは石田投手を諦め、ローワン・ウィックをマウンドに送った。


しかし、このウィック投手がどうもしっかり準備できていなかったようだ。


ストレートの制球が全く定まらず、2連続で四球を出してしまい押し出しで1点。


さらに、次の茂木選手にはライト前にポトリと落ちるヒットを打たれ、走者2人が還って5-4と1点差まで迫られた。


これが冒頭に書いたスリラー映画のクライマックスだ。


しかし、ここで起用された伊勢大夢はなんだか落ち着いていたね。


困難な依頼を引き受けた時のゴルゴ13ことデューク東郷のようにプロフェッショナルな顔つきだった。



結局、伊勢投手はわずか2球で最後のアウトをつかみ取りゲームセット。


ベイスターズは連敗を脱出しましたとさ。


めでたしめでたし