mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

2025年の横浜は2011年の千葉ロッテと同じ道を辿るのか





改めて日本シリーズ優勝おめでとう御座います。


これからファン感謝デーや祝賀パレードがあり、また、牧秀悟、桑原将志、佐野恵太の3選手は侍ジャパンのメンバーとしてプレミア12に参戦するなど2024シーズンの延長線上のイベントは続いている。


しかし、球団は27年ぶりとなる悲願のリーグ優勝に向けて早くも動き出しているようだ。


今季は、リーグ優勝を果たしたもののCSで敗れたジャイアンツ、同じくリーグ優勝しCSも勝ち抜いて日本シリーズに進出したが敗退したホークス、そして日本シリーズは制したもののシーズン3位に終わったベイスターズと全ての球団が何がしかの悔いを残したシーズンだったと思う。


その悔いを胸に、来季に向けてどれだけ精進出来るかかが2025年の順位にかかわって来ることだろう。


3位からの下剋上は今回のベイスターズ以前に一度きりであり、それが2010年の千葉ロッテマリーンズであることは、今回の日本シリーズを通じて盛んに報道されてきた。


しかし、意外と触れられていないのは、その千葉ロッテが翌2011年には最下位となっていることだ。


ご存知の通り、2011年は東日本大震災の影響でリーグ戦の開催自体が危ぶまれた年であり、マリーンズは11連敗を喫するなど最後までチーム状態が上がらず最下位で終えた。


日本一となったチームが翌年最下位となるのはNPBの歴史を通じて3度目。


この年のロッテは長打の不足に泣かされたが、チーム全体のホームラン数46がその年の本塁打王となったライオンズの中村選手の48を下回ったのは1959年の近鉄以来となる記録だった。



こうした歴史を紐解いてみると、ベイスターズ、いやDeNAが日本一という結果に浮かれることなく、手綱を引き締めて更なる改革に乗り出したことは歓迎すべきことなのだろう。


昨シーズンを終えた時点で、球団の実質上のトップである萩原本部長が、優勝は今までの延長線上にはない、これから抜本的な改革を行う、と宣言して以来、ベイスターズは現場よりも球団主導で動いていると思う。



祝賀パレードを準備している部署があるかと思えば、来季に向けた編成の仕事やデータ解析に力を入れている部署もある、と言うように企業としての多角的な取り組みを並列で進めているのもこうした改革の一端なのだろう。


日本シリーズ後の具体的な動きとしては、コーチ陣の刷新とFA選手の獲得に向けた調査の報道だ。


このうち、コーチの人事については、村田修一さんが14年ぶりにベイスターズに復帰することがなんと言っても最大のニュースだろう。


TBS時代のベイスターズと村田さんとの関係は必ずしも良好ではなく、彼のFA時の経緯などについて当時からのファンの中には若干のわだかまりを持つ方もいらっしゃると思う。



しかし、萩原本部長の言葉を借りれば、球団OBとしてではなく、純粋に優秀なコーチとして来てもらうことにしたと言うことであり、私は彼の指導で梶原、松尾、森敬斗、度会と言った若手のプロスペクトたちがさらに飛躍してくれることを期待している。


加えて、ヤクルトから河田コーチが加わり、また、上田コーチが復帰することとなった。



コーチの体制も、オフェンスとディフェンスそれぞれの作戦担当と育成担当に責任範囲を明確に3分割すると言う独自路線をさらに明確にした。


萩原さんも今シーズンを通じて、この新体制にかなり手応えを感じているのではないだろうか。


2025年は1軍のみならず、2軍でもオフェンスとディフェンスそれぞれの作戦担当を置くこととし、その一方で、育成担当の野手コーチは一軍と2軍の境界を無くし、巡回コーチ的に両者を見ることになるようだ。


ファームで好調の選手を時間差なく1軍に抜擢するなど、一二軍を通じた柔軟で効率的な運営ができるように思う。


また、野手コーチは打撃あるいは守備などの個別分野に特化するのではなく、それぞれの経験を活かしてトータルの指導をするとの由。


もう一つ注目すべき点は、2016年にラミレス新監督をヘッドコーチとして支え、その後は編成に回っていた進藤さんがベンチコーチとして現場に復帰することだ。



今シーズン終盤の南場オーナーのコメントを見ても、球団は三浦大輔監督の監督としての能力に100点満点をつけているわけではないようだ。


彼の人柄と存在感から、球団の顔でもある現場トップの監督として適任なのは誰もが認めるところだが、現場指揮官と言う役割には正直言って不向きと思うところもある。


特に、試合の途中で、展開に応じて柔軟かつ迅速に最良の手を打っていくことについてはやや不得手という印象がある。


野手出身で経験豊富な進藤さんが参謀役としてそのあたりをテコ入れすることになるのだろう。


萩原さんを始めとした球団側との意思疎通もスムーズな進藤さんが参謀役を務めるということで、意思決定についても一定の権限を与えられるのではないだろうか?


三浦さんが、先日、正力松太郎賞を受賞された時に、俺何かしたかな、と言っていたようだが、その傾向は来年さらに強まるのかも知れない。


しかし、適材適所という意味ではこれで良いのだと思うし、球団の顔あるいはモチベーターと言う意味では三浦さんの代わりになる人は居ないので、胸を張ってその役目を果たしてもらいたい。


さて、来季に向けた動きとして重要なのはFA等による戦力の拡充だが、これについては次回以降に書いていこうと思う。


現在のベイスターズの補強ポイントは以下の三つだと思うので、これらのポイントについて一つずつ記事にして行く予定だ。


先発ローテーションの充実


② 圧倒的なクローザー


③ 宮﨑敏郎の後継者