mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

7-1でタイガースに快勝 Go, Baystars!





横浜での開幕戦はドラゴンズ相手に勝ち越して順調な滑りだしだ、などと思っていたのだが。


好事魔多し


氷雨の降りしきる土曜日に先発したトレバー・バウアー投手が上半身のコンディション不良のために登録抹消となり、一昨日ベンチ入りするも出場は見合わせたタイラー・オースティン選手は2日続けての欠場となった。


バウアー投手は先発登板を1回飛ばす程度の軽傷、オースティン選手は身体のハリや疲れなどを総合的に勘案して念のためベンチ外、ということだが、情報戦の中で常に真実を公表するとは限らないことは我々も知ってるけんね。


まあ、いいか。


どうなるか分からないんだったら、良いことの方が起きるって思うのが自分たちのやり方だろ、てなことを小芝風花さんが横浜流星さんに言っていたじゃないか。




今日の試合の先発投手はアンドレ・ジャクソンと才木浩人という剛腕同士のマッチアップとなった。


両投手とも常時150キロオーバーのストレートを軸に初回を難なく乗り切ったが、先にチャンスを掴んだのはタイガースだった。


先頭の森下選手の打球はフラフラっとライトの手前に上がったが初のスタメン外野守備についた三森大貴が飛び込むも及ばず、グラブにかすって打球の方向が変わったこともあってセンター梶原のカバーがやや遅れツーベースヒットとなった。


三森選手は不慣れな外野守備で少し躊躇したかも知れない。


ジャクソン投手はその後、走者を進めることなく二死まで漕ぎつけたが、チャンスに強い7番木浪選手に三遊間を破るタイムリーヒットを打たれ先制を許した。


ストレートで1-2と追い込んでおり、木浪選手は全く合っていないようだったが、4球目に投じたナックルカーブが真ん中高めに浮いたところを上手く合わされた。


無理にストライクゾーンに入れなくても良い局面だったので、少しもったいない失投だった。


しかし、その後、ジャクソン投手は何度かピンチを迎えるも要所でストレートとチェンジアップのコンビネーション、そして左バッターには膝下のカットボールを有効に使ってこの1点のみで7回を投げ抜いた。



105球、被安打3、奪三振9、与四球2、与死球1、失点1と文句なしのHQSで初登板を終えた。


今日のストレートの最速は158キロ。やはり、これほどのストレートがあり奪三振能力の高い投手は四球で自滅しない限りは大崩れしにくい。


今日は球数が増してもストレートの球威が衰えなかった。オフの間の調整がよほど上手く行っていたのだろう。



打線も今日は活発だった。


先制された直後の3回表二死走者なしの場面で2番牧秀悟が才木投手の真ん中高めのストレートを完璧に捉え、レフトスタンドの二階席に放り込む同点ソロホームランですぐさま同点に追いついた。



試合の流れをタイガースに渡さなかったという意味でこの一発は非常に大きかったと思う。


そして、ジャクソン投手がピンチを迎えつつも失点せずに踏ん張っていた中盤、6回表にチャンスが巡ってくる。


3番に入った三森選手が一死からセンター前ヒットで出塁すると、筒香嘉智の四球、宮﨑敏郎のヒットで満塁とし、打席に入った6番佐野恵太が一、二塁間を抜くヒットで2-1と逆転に成功。



さらに、続く山本祐大もタイムリー、森敬斗は押し出しのフォアボールで加点し、この回3点。


4-1と主導権を握った。


6年ぶりに開幕戦スタメンを外れた佐野恵太はこの時までノーヒットだったので、心に期するものもあっただろう。


タイムリーの後に吠えていた。



山本祐大もこれが今シーズンの初ヒットで初打点となった。


三森大貴はこの日ベイスターズ入団以来初のスタメンとなったが、猛打賞、2盗塁と実力の片鱗を見せつけた。


彼は知り合いの草野球チームの試合を見に来て1回打席に立たせてもらったオジさんのように全く打ち気のない構えをしているのだが、カエルを捕まえる時のヘビのように唐突に鋭く動いてヒットゾーンにボールを飛ばす。




“皆さんあまりご存知ないのですが、この人は草野球チームの知り合いでもなければ、オジさんでもないんですよ”



その後、ゲームは4-1のまま8回まで進み、リリーバーに再転向した伊勢大夢が登板したが、先頭の近本選手にレフト前ヒットを許すと、続く中野選手には一、二塁間を抜けるコースヒットを打たれた。


無死一、二塁というピンチだったが、流石に百戦錬磨の伊勢投手は慌てることなく3番佐藤輝明選手を内野フライ、森下選手をセカンドへのハーフライナーそして大山選手をフルカウントから外角一杯から逃げて行くスライダーで空振り三振に打ちとった。


この時、全国300万人(当社による調査)のベイスターズファンは「勝った」と思ったとのこと。



ピンチの後にチャンスあり、という格言通り、9回表の攻撃では戸柱、梶原、牧、三森の4連打を絡めてダメ押しの3点を奪い試合を決定づけた。


9回裏のマウンドには山﨑康晃があがり、点差を考えれば勿体無いような気もしたが、おそらく4-1の3点差つまりセーブシチュエーションで既に準備をしていたのだと思う。


やはり、三浦さんの言っていた通り、入江大生を中心にしながらも、山﨑康晃とダブルストッパー的に起用することで負荷を分散する柔軟な運用を続けて行くのだろう。


ということで、終わってみれば7-1の快勝。


3連勝中だったジャイアンツがドラゴンズに敗れたため、ベイスターズは3勝1敗で首位に並んだ。


つまり、横浜奪首だ。


たかだか4試合なので特に意味はないのだが、こういう小さな幸せは素直に喜んだ方が幸福な人生を送れるのだ。


ちなみに開幕から4試合連続で1失点以下というのはプロ野球史上初ということらしい。


これも素直に喜ぼう。


明日は大貫晋一とビーズリー投手の投げ合いだ。


笑う門には福来る、とやら申しますので、一足先に笑っちゃいましょう。