mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

ベテラン2人の横浜最高な日々



カタールのW杯では、ポルトガルが韓国に、ブラジルがセネガルに敗れた。


これほど波乱の多いワールドカップは記憶にないが、今日から始まる決勝トーナメントも番狂わせがあるのだろうか。


さて、昨日に続いてベイスターズの契約更改についてのニュースを中心に野球のない日常で考えていることを書いてみよう。



【横浜に来て良かったと強く思う 大田泰示】


昨日、大田泰示選手は現状維持の年俸5000万円で契約更改を済ませた。


昨年オフ、ノンテンダーと言う聞きなれない言葉が連日スポーツ紙を賑わせた。


日本ハムファイターズの西川、秋吉、大田の3選手がノンテンダーとなり、保有者名簿から外れた。


彼らはベテランの域に入りつつある高年棒の選手であり、若返りを図る球団としてはコストカットの一環としての窮余の一策だったのかも知れない。


大田選手自身のその時の心境はどうだったのだろうか?


「FA権を行使するよりも自由契約の方が他球団との交渉をしやすくなる。野球をやる上で、いい選択ができる」と説明を受けたそうだが、予想もしなかった通告に心が動揺した。


「前に進んでいくしかない」


表向きには、こんなコメントしても心が折れかけたという。


「ノンテンダーという言葉はありますけど、現実はクビと一緒なので。


ファイターズにトレード移籍して、栗山監督にたくさん試合に使っていただいて、レギュラーになって、たくさんお金をもらって。


いろんなことを経験しながら頑張ってきた中で、ノンテンダーとなった瞬間は結構しんどかったです」


日本ハムからノンテンダーと発表されてから28日後の12月14日、横浜への移籍が決まった。


この時、三浦監督からの


「一緒に野球がしたい。最下位から巻き返して優勝したいんだ」


と言うメッセージを聞いて、彼は胸が熱くなり、野球ができる喜び、充実感で心が満たされたという。


今年32歳となるシーズンを新天地横浜で迎えた大田選手は何を感じていたのだろうか。


「(DeNAで)一番何が変わったかといったら、野球ができれば心が充実するというか……。


たくさんのお客さんの前でプレーをして、いい活躍をして、ファンの人と喜びを分ちあえるのは素晴らしいことだなと改めて強く感じました。


自己表現が素直に出てくる感じですかね。


本当に『チームのために』とか『応援してくれるファンのために』という言葉を皆さんがよく使われると思いますけど、それがきれいごとではなくて。


冗談抜きで、そう思えるようなシーズンだったなと思います」



今季は62試合出場、打率.278、5本塁打、18打点と言うまずまずの成績だったが、ベンチでチームメイトを鼓舞し続ける姿やサヨナラ打などチームへの貢献は数字以上に強い印象を残した。


怪我とコロナで離脱した期間もあった今季だが、ベイスターズの大田泰示と言う新しいブランドの基礎はできたと思う。


本人も「頭の真ん中にある」と言う外野のレギュラー奪取に向けて、これからもう一花も二花も咲かせてくれることを祈っている。


「僕は一本でも多くヒットを打って、一本でも多く本塁打を打って。


とにかくチームが勝つ活躍ができれば、それでいいので。


チームが勝つ中で、僕の存在意義があれば。


ヒット一本でも打てば勝つ確率も上がる。そこだけしか考えてないです」


大田泰示ならやってくれるだろう。


そして我々ファンは貴方のことが大好きです。



【それでも野球がしたい 大和】


2017年オフにFAで阪神タイガースから入団した大和選手は今季ベイスターズで5年目のシーズンを91試合出場、打率 .247、打点18で終えた。


今月で35歳になったベテランの守備はさすがに全盛期ほどの守備範囲と言うわけには行かないが、それでもまだ森敬斗の前に高い壁として立ちはだかっている。


彼も昨日球団事務所で契約更改を行い、1000万円ダウンの年俸8000万円でサインした。


そして、その後の記者会見で、彼が幼少期から慢性腎臓病だったことを初めて公表した。


この会見を通じて、彼の表情は終始穏やかだったようだが、決意を持って報道陣に伝えることにしたようだ。


「自分があと現役をどれくらいできるか分からないし、同じ病気を持つ子どもたちに勇気や希望を与えられるのは現役中だけだと思った」


今後はこの病気に関わる社会貢献活動を行う考えも示した。


幼少期とプロ1年目のオフに腎臓の細胞を検査する手術を受けたそうで、年齢を重ねるにつれて数値が悪化し、最近になり詳しい病名が分かったという。


医師からは「一時的にスポーツはやめてください」と言われるほどだが、


「今後の人生を考えればやめるべきかもしれない。


でも、野球で終われるのが一番いいかなというのが自分の選択」


と現役継続の意思は固い。


来季はドラゴンズから京田陽太選手が入団し、伸び盛りの森敬斗選手と三つ巴の遊撃手レギュラー争いが展開されることになる。


円熟期に入っている大和選手はこの競争も楽しみにしているに違いない。


彼の頑張りは彼自身もチームも救うだろうし、そして2人のライバルたちのレベルアップにも繋がることを良く知っているのだから。


得点圏の鬼と言われる大和選手のここぞと言うところでの勝負強いバッティングはまだまだ若手に負けていないし、打撃に課題のある京田、森両選手の目標になることだろう。


彼の本名である前田大和を読み込んだ大和選手の応援歌(前だ、大いなる、和の)は移籍してきた2017年オフに作られたものだが、今の状況になって、さらにシックリくるように思う。


敵はすぐ目の前だ


大いなる闘志燃やせ


響け和の魂


輝ける未来へ




最後に、昨日に続いてこの人達からもひと言




塙 「横浜ベイスターズは若い選手が多いイメージですけど、悲願の優勝と言うことになるとやっぱり優勝経験のあるベテランの力も必要ですよね」


土屋「そうですよね。でもベイスターズは98年以来優勝がないと言うことでなかなか現役ではそう言うベテランがいないんですね」


塙 「いや、トレード組という意味では頼りになるベテランがいるんですよ。特に大和選手と大田選手の2人ですね」


土屋「これは頼りになりますねえ」


塙 「『精神的ビーフストロガノフ』とか言われていますからね」


土屋「精神的支柱だろ!」