侍第二先発の今永昇太が鬼気迫る投球を見せた
3月10日 WBC一次ラウンドの第二戦はこれまで様々な大会で熱戦を繰り広げて来た日韓戦。
昨日オーストラリアによもやの敗戦を喫して全力で挑みかかる韓国に対して、史上最強と言われる侍ジャパンがどう戦っていくのかが注目された。
大黒柱のダルビッシュ投手が3回にツーランホームランと味方のエラーがらみの失点とで韓国に3点の先行を許す苦しい展開となった。
しかし、その直後、3回裏の攻撃で源田、中村の連続四球、ヌートバーと近藤の連続タイムリーで2-3とすると、大谷敬遠の後、吉田正尚がセンターへの2点タイムリーヒットで4-3とし、あっという間に逆転した。
さらに5回近藤選手のソロホームランと吉田選手の犠牲フライで6-3とリードを広げた。
この後は、6回に5点、7回に2点と得点を重ね、気がつけば13-4とあと一息でコールドゲームと韓国を圧倒しての勝利。
近藤健介選手がホームランを含む2安打3打点、吉田正尚選手が3安打5打点とこの二人で8点を挙げた。
大谷翔平選手のマークが厳しくなる中で、彼の前後のバッターがこれだけ打つと対戦相手のチームとしては手の打ちようがないというところだろう。
そして、早速人気者になったヌートバー選手は打撃もさることながら、献身的な守備でもチームに貢献する姿勢を見せた。
試合前の円陣で日本語の声出しをするなど、彼の姿勢が侍ジャパンのチームとしての結束を高める重要な要素になっているような気がする。
【今永昇太の鬼気迫る投球】
先制点となるツーランホームランなど予想外の3失点を喫したダルビッシュ投手が3回で降板すると、我らが今永昇太が第二先発としてマウンドに上がった。
いきなり150キロオーバーのストレートを連発して相手バッターをきりきり舞いさせた。
最速154キロ
いつの間にこんなにパワーアップしたのだろう。
3回 48球
被安打3
奪三振3
パク・コンウ選手に153キロのストレートをライトスタンドに運ばれ1点を失ったが、0-3から逆転したところで試合を落ち着かせて日本の流れを確かなものにする三者凡退は素晴らしかった。
今日の勝利で彼の果たした役割は非常に大きかったと思う。
5回と6回で挙げた7点は彼が守備から掴んだ流れに乗ったものということもできる。
このところ国際舞台でベイスターズの選手が活躍する機会が少なかったが、今日の今永選手を見ると非常に嬉しく、誇らしい気持ちになった。
MLB挑戦を目指している彼にとって、今回の大会は実力を世界に示す大チャンスだろうし、彼はきっとそれを掴んでくれることだろう。
横浜にもこんな選手がいるんだ (*^◯^*)
【石田健大は順調に調整中】
横須賀で行われた春季教育リーグでは、先発ローテーション入り、あわよくば自身三度目となる開幕投手の座を目指す石田健大が先発した。
彼らしい滑らかでしなやかな腕の振りから繰り出す145キロほどのストレート、スライダー、チェンジアップを丁寧に制球して、
4回1/3 投球数79
被安打3 、与四球2
奪三振5
失点2、自責点1
という好投を見せた。
5回には先頭の和田のサードゴロを藤田一也から代わったばかりの知野直人が後逸して出塁を許した。
完全に打ちとった当たりだったが難しいバウンドになり、知野選手の差し出したグラブとタイミングが合わず後方に転々ところがった。
藤田だったら捕っていただろうというのはベイスターズファンの多くがもった感想だと思う。
続く澤野選手は三振に打ち取ったが、辰見選手の三塁線のゴロが大きく弾んで知野選手は飛びつくことができず、結果的にはツーベースヒットとなって一死二、三塁のピンチとなった。
今日の登板では80球を目安にしていたと思われる石田投手はここで登板し、代わった池谷投手がフォアボールの後満塁ホームラン被弾という非常に効率的な失点をして0-4とリードを許した。
このような経過だったので、石田投手の成績は失点2、自責点2ということになるが、打たれて失点した訳ではない。
調整がうまくいっており、良い投球ができていると思う。
打撃の方では、いずれも育成契約の西巻選手と勝又選手が2本ずつヒットを放ち、その他、知野、粟飯原、東妻、松尾、田中俊太、大橋もヒットを打ってチーム全体では10安打と楽天を上回った。
試合展開としては、7回に2点、8回に3点を挙げたベイスターズが4点差を追いついて5-5の引き分けで終わった。
新人の松尾汐恩が三試合連続ヒット、一軍の壁に弾き返された勝又温史も良いところを見せてくれた。
明日は横浜スタジアムでの中日とのオープン戦で小園健太投手が先発する予定。
3回を投げるそうで、アキーノ選手などの加入によって威力を増したドラゴンズ打線に対してどんなピッチングを見せてくれるか楽しみだ。
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