mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

4点差の逆転勝利がえし タナケンと藤田一也がヒーローになってお帰りなさい



4月19日 対阪神タイガース 横浜スタジアム


今日の午後は横須賀で久しぶりのイースタンリーグの試合があり、予想通りと言うか期待通りと言うべきか、今永昇太が先発した。


5回を投げて被安打0(倉本のエラーはその後内野安打に修正されたため、被安打1)、与四球1、無失点の好投だった。
ストレートは最速148km/hで変化球のキレも良く6個の三振を奪った。


特に初回は素晴らしく、このまま一軍で登板すれば良いのではないかと思ったが、5回はやや疲れが見えて各打者に粘られ、この回だけで20球以上を要することとなった。


今日の投球数は80ちょうど。次回は来週もイースタンリーグで100球を目処に登板するのだろう。早ければその次の週には一軍復帰登板もあるかも知れない。


先週チームに合流した牧、戸柱、倉本もスタメンで出場し、元気な姿を見せてくれた。ヒットは戸柱の一本だけだったが、実戦感覚を思い出して早期に一軍に戻ってきて欲しい。


その他、昨日もオースティン選手の早期来日の話題が出たが、すでに入国していることが球団から発表された。横浜反撃の体制は徐々に整いつつある。


そして、今日、一昨日の4点差の逆転負けをそのままやり返したナイスゲーム。
この勝利で勢いをつけて明日も連勝しようぜ。




1. 関根(CF)
2. 大田(RF)
3. 佐野(LF)
4. ソト(1B)
5. 宮﨑(3B)
6. 大和(SS)
7. 田中俊(2B)
8. 山本(C)
9. ロメロ(P)


継投 フェルナンド・ロメロ(2回)→宮國椋丞(2回)→(勝)田中健二朗(1回)→(H)入江大生(1回)→(H)E.エスコバー(1回)→(H)伊勢大夢(1回)→(S)三嶋一輝(1回)


1回表 タイガースの攻撃


一死から佐藤輝明が三塁線を破るツーベースヒット。近本のセカンドゴロの間に佐藤が進塁して二死三塁。


次の大山はすっぽ抜けたカーブが僅かにエルボーガードをかすってデッドボール。そしてロハスジュニアはフォアボールを選んで二死満塁。


糸井のサード内野安打の間に阪神先制0-1。


続く糸原はピッチャー返しでセンター前へのクリーンヒットでさらに2点を加えた。0-3となり、相手先発が西であることを考えると初っ端からかなり厳しいゲーム展開となった。


2回表 タイガースの攻撃


二死走者なしから佐藤輝明がライトスタンド上段への大きなソロホームランで0-4。


2回裏 ベイスターズの攻撃


先頭打者のソトがフォアボール、そこから、宮﨑、大和と連打で無死満塁のチャンスを作った。


次の打者田中俊太のピッチャー返しは大きく弾んでジャンプした西投手のグラブに当たって方向が変わりヒット。タイムリーとなって1-4とした。


なおも無死満塁で山本はいつものソワソワしたバッティングでサードゴロだったが併殺は免れて一死満塁。ここでロメロを諦めて代打宮本はセカンドゴロだったがここも俊足で併殺を免れ、その間にもう一点。2-4とゲームの興味をなんとか繋いだ。


ロメロに代わった宮國の好投で守備から流れが変わったように感じた。
そしてその「感じ」は間違っていなかった。



4回裏 ベイスターズの攻撃


先頭の宮﨑がセンターへのツーベースヒット。そして、続く大和もタイムリーツーベースでまず3-4。


田中俊太と山本に代わった嶺井は凡退したが、その間にランナーは三塁まで進み、二死三塁。
ここで、好投の宮國に代えて藤田一也を打席に送る。期待に応えて藤田はベテランらしいつまり気味のライト前ヒット。大和が悠々と生還して4-4同点となった。



5回裏 ベイスターズの攻撃


先頭の大田泰示がレフトへのツーベースヒット。ソトのデッドボールもあり一死一、二塁となってバッターは好調の宮﨑。勝負強いバッティングでセンターへの勝ち越しタイムリーツーベース。4点差をひっくり返し、5-4とベイスターズが逆転した。


その後、タナケン、入江、エスコバー、伊勢、三嶋と一回ずつ繋いで逃げ切り、僅差の勝利を勝ち取った。




ロメロのボール自体はさほど悪くないように見えたが、コントロールが不安定だった。2回で被安打4、四死球2、4失点では厳しい。


一度ファームに落として再調整という判断が下るのではないか。
去年も春先は調子が悪くまだ日本の野球にフィットしていなかったからかと思っていたが、ひょっとして、彼は気温が上がってこないと調子が出ないのではないだろうか?


宮﨑は4打数4安打で打率を一気に.351まで上げたが、好事魔多し。8回に出塁し、ワイルドピッチの間にセカンドに爆走した際に足を故障して代走知野に交代した。


「ハム、ハム」と言っていたようなので、腿裏の怪我のようだ。肉離れでなければ良いが(でも、肩を借りてベンチに戻っていく姿からするとどうも嫌な予感がしてならない)。



大田泰示はツーベースを含む2安打でやっと調子が出てきたようだ。確実性という意味ではもう1段階上げて欲しいが、ツボにはまった時の威力はさすがと思わせるものがある。


大和も2安打を放って、打率を.311まで上げてきた。相変わらず得点圏での勝負強さは健在で、ベテランの味が良い意味で発揮されている。


今日のヒーローは手術から復帰して初めての勝利投手となったタナケンと10年ぶりにホームのハマスタに帰ってきた藤田一也。二人とも照れていたが、とても嬉しそうだった。


プロ通算15年目になるタナケンは、勿論、楽天にトレードされる前の藤田選手とチームメイトだったので、この二人が並んでお立ち台という我々ファンにとっても嬉しい晴れ舞台だった。


しかし、4安打を放ち、逆転タイムリーにもなった宮﨑選手がここにいなかったのは、やはり怪我の状態が軽いものではないことを意味しているのだろう。これだけが今日の素晴らしい勝利のただ一つの残念な点だった。




偶然、今日のBay Blue Bluesで“クセになる声援を、もう一度―帰ってきた藤田一也”という記事があった。


その記事の中で、昨シーズンの時点でキャリアは17年。やりきったとは思わなかったかと聞かれて、彼はこう応えている。


「一軍のグラウンドで、満員のファンの前でプレーをすることって、すごくクセになるというか、やっぱり気持ちいいんです。優勝したときはもっと特別ですよね。去年はその舞台に一度も立てなかったという悔しさがありました。あのクセになる声援をもう一回、味わいたい。そういう思いが自分を動かしてくれている」


いいじゃないか。どんどんクセになる応援をしてあげましょう。


そして、記事はこう続いていた。


“チャンスをつかみきれていない現状に、歯噛みするように言う。


「いいところで使ってもらっているのに、その期待にまだ応えられていないので悔しい」 


それでも、一軍にいられていることを生かさない手はない。前を向いて、意気込みを新たにする。


「この悔しさはこれからの試合にぶつけます。主力が帰ってきたときに、チームのレベルが上がったな、選手層が厚くなったなとファンの方々に思ってもらえるようなプレーをしたいし、そういう結果を残せるようにしっかりやっていきたい。優勝という目標に向かって、チーム全体で横浜を、野球ファンを盛り上げていきたいなと思います」“


これだからこの人はみんなから好かれるのだ。


以前にもこのブログで同じことを書いたが、


“もう二度と藤田を離さないぞ”


私は再びそう心に誓ったのであった。