mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

交流戦は幸先良く先勝 打順最適化の作業は続く



5月24日 対ソフトバンクホークス 横浜スタジアム


交流戦の初戦はホームでのソフトバンク戦となった。


ベイスターズの先発は先週ドラゴンズを相手に完封勝利を収めたエース今永昇太。121球を投じ中6日で疲労が回復しているかが気になるところ。


対するホークスの先発は石川柊太。2017年の日本シリーズでは中継ぎとして登場し抑え込まれた記憶が残っている。先発に転向して投球スタイルも変わったようだが、今回は打ち崩すことができるか?




イースタンの試合で復帰した森敬斗は今日から一軍合流かと思われたがそれは見送られ、今日はイースタンリーグのヤクルト戦に出場するようだ。しかし、交流戦中には登録されて戻ってくるだろう。


三浦監督の一昨日の試合後のコメント通りだいぶ組み替えてきた。最近のブログで私も個人的に推していた佐野のトップバッターの起用という戦術をとった。以前、ラミレス監督が筒香を1番に置いたことがあったが、それと似ているような気がする。


2番には神里。彼が復調してくれれば、2番バッターにうまく嵌るのでは無いかと考えていたので、こちらも楽しみだ。→復調していなかった。


そして、ソトと宮﨑の打順を入れ替えた。牧の前に最近出塁率の低いソトを置くことで打線が分断される傾向があったので、これも理解できる(各選手の状態が一昨日と同じであるのならば)。


ショートには5月に入って打撃好調の柴田が入り、スタメンマスクの8番嶺井の前に打席に入る。


1. 佐野(LF)

2. 神里(RF)

3. 宮﨑(3B)

4. 牧(2B)

5. ソト(1B)

6. 桑原(CF)

7. 柴田(SS)

8. 嶺井(C)

9. 今永(P)


継投 今永昇太(6回)→伊勢大夢(1回)→エドウィン・エスコバー(1回)→山﨑康晃(1回)


1回表 ホークスの攻撃


先頭の三森がフルカウントから粘りフォアボールで出塁。今永も辛抱強く投げていたが、外角ギリギリのストレートを三森が見逃し、ピッチャーとしてはストライクコールを期待していたようだった。その後のボールはやや手詰まりになっていたようで仕方ない。


続く2番今宮には甘く入ったチェンジアップをレフトに運ばれツーベースヒット。無死二、三塁となったが、ソフトバンクの一、二番の選手たちの走力が光っていた。


そして、柳田の犠牲フライでまず1点。さらに、二死からグラシアルのタイムリーで加点され、初回から0-2のビハインドと言う苦しい立ち上がりとなった。


その裏のベイスターズの攻撃は佐野の先頭打者ヒットと宮﨑のレフト線へのツーベースで一死二、三塁としたが後続が倒れ無得点で終わったのも流れを悪くした。しかし、ここから今永がなんとか立ち直り、6回まで無失点で投げ続けたことが大きかった。


3回裏 ベイスターズの攻撃


一死で打順はトップバッターに戻り、佐野恵太がライトスタンド中段に飛び込むソロホームラン。1-2と反撃の狼煙を上げる。



4回裏 ベイスターズの攻撃


4番牧と6番桑原のヒットでつかんだ二死一、二塁のチャンスで、8番の嶺井がチェンジアップで体勢を前に出されながらしぶとくセンター前に落ちるポテンヒット。セカンドから牧が還って2-2の同点に追いついた。



6回裏 ベイスターズの攻撃


先頭の6番桑原がヒットで出塁し、柴田、嶺井が連続で送りバント。二死三塁でここまで粘投の今永昇太に代えて勝負強い大和を打席に送った。期待に応えて大和は上手く追っつけたライト前ヒットを放ち、3-2と逆転に成功した。


このところ好機を逸することもあったが、息子さんたちと素振りをしていたそうで、ヒーローインタビューでは、本人も“練習は嘘をつかない”と冗談混じりに語っていた



7回表 ホークスの攻撃


虎の子の1点リードを守るべく開幕から無失点の伊勢大夢をマウンドに送ったが、先頭の松田にセンター前ヒットを許し13イニングぶりの被安打となった。


そして、送りバントで一死二塁となった後代打牧原のタイムリーで同点に追いつかれた。伊勢は開幕22試合目で初の失点となった。


その後もピンチが続いたが、最後は今宮の一、二塁間を抜けようかと言う鋭いあたりにセカンド牧が飛びつき膝をついたまま素早くファーストに送球するファインプレーで追加点は許さなかった。振り返って見ると、このプレーが大きかった。



8回裏 ベイスターズの攻撃


この回はドラゴンズ時代に散々抑え込まれた又吉投手が登板した。


一死から5番ソトがライトへのポテンヒットで出塁。彼らしい豪快なあたりではなかったが、こう言うラッキーなあたりから復調するというのも良くあることだ。


次の桑原は倒れたが、7番柴田がライト右に打ったフライはあまり良い当たりではなかったが、柳田選手の打球の追い方がやや緩慢でツーベースヒットとなった。


二死二、三塁でバッター嶺井。初球はインハイのシュートが嶺井の顔付近に行ったが、3球目の同じようなコースをキャッチャーの甲斐がミットで弾き(判定はパスボール)、その間にサードからソトが生還して4-3と逆転。結果的にはこれが決勝点となった。


1点差の最終回と言うヒリヒリする場面では、山﨑康晃が牧原をバントヒットで出塁させたものの、他の打者をいずれも内野ゴロで打ちとりゲームセット。交流戦初戦をものにした。




チーム全体としての非効率な攻めはヤクルト戦から続いており、今日は12安打で4得点だった。こうなると、やはり打順の最適化と言うことはベイスターズ首脳陣の議論になることだろう。


私は以前から神里の攻撃的2番に期待していたのだが、この試合では、ノーヒットで出塁も無し。送りバントも決められずに3三振と言う散々な結果に終わった。ダメな時は何の役にも立たないと言う彼の悪い面ばかりが目立ってしまった。


この結果を受けて、明日はどうするべきか?


勿論、一つのオプションはたった1試合で諦めずに次もこのままの打順を続けると言うもので、私はそれはそれでも良いと思う。


ただ、良く言えば動きが速い、悪く言えば堪え性のないこのところの三浦監督が早速打順を少し変えると言うことは十分に考えられる。


一つの可能性は、ある程度小技ができ、5月に入ってから打撃好調の柴田を神里に代わって2番に起用すると言うものだ。この場合、それ以外の打順は変えず、神里も柴田と入れ替わりで7番に入れて自由に打たせることができる。小技が効くと言う意味では関根の2番もメリットはあるだろう。


もう一つのオプションは、昨年流行った2番キャッチャーという戦術で、嶺井を2番に入れるというもの。嶺井はベイスターズの野手陣で一番クセモノ感がある打者なので、上手くハマると打線の中の良いアクセントになる可能性がある。たしかバントも上手かったのではなかったか?


更に大きくいじるとすると、宮﨑を2番に上げると言うオーダーも考えられる。


佐野、宮﨑、牧、ソトの4人が現在のベイスターズ打線の主軸だが、状況別の打率を見ると、彼らは次の二つのグループに分けられることが分かる。


走者一塁では打率が高いが、二、三塁など更に走者がたまってくると打率が下がってしまう(力むのだろうか?)タイプ・・・宮﨑、ソト


走者一塁では打率が低いが、二、三塁など更に走者がたまってくると打率が上がる(勝負強い)タイプ・・・佐野、牧


なお、一番打席数の多い走者無しの状況は各人の通算打率に近く、出塁率では牧が最も高い。


特に、走者一塁での宮﨑の打率は18打数9安打の .500。出塁率は .625と非常に優秀である。これを使わない手は無いように思う。また、ソトも走者一塁での打率が .320と悪くない(佐野と牧の走者一塁での打率は2割以下)。


こうしたデータを踏まえると、1番佐野、2番宮﨑、3番ソト、4番牧と言う攻撃的な上位打線が見えてくる。スピード感は乏しいが、佐野を1番に据えた時点で既にそこは覚悟しているはずだ。


このオプションの場合、現時点では5番に相応しい打者が居ないため、桑原か神里あたりを下位打線の先頭という意味で使って行っても良い。


ベイスターズ打線のアドバンテージを上位打線に圧縮した形となり、下位打線はやや貧相になるが、もし下位でチャンスを作れると、走者を置いて佐野恵太から始まる4人の強打者が次々に打席に立つということで、相手チームからするとかなりの脅威だろう。


という事で、三浦監督はなかなかそこまで思い切れないだろうとは思うが、私の推しは以下の打線である。


1. 佐野(LF)

2. 宮﨑(3B)

3. ソト(1B)

4. 牧(2B)

5. 桑原(CF)

6. 柴田(SS)

7. 神里(RF)

8. 嶺井(C)

9. 投手