mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

負けないベイスターズ 今日も牧秀悟の殊勲打で投手戦に勝利



8月6日 対中日ドラゴンズ バンテリンドーム ナゴヤ 1-0 勝ち


ドラゴンズのエース大野雄大の好投にもかかわらず、ドラゴンズの守備の綻びに付け入り4点を挙げ勝利をつかんだ昨日の試合。


好投手が相手でも、あの手この手で攻略の糸口を掴んで得点につなげることができるようになってきた。


簡単には負けないチーム=強いチームになりつつあるのではないだろうか?


その仮説は今日の試合でも裏付けられることになった。




今日の試合に先立って、坂本投手の一軍登録と入れ替わりに砂田投手が抹消された。


また、昨日の送りバントの際にセカンドに滑り込んだ神里選手の頭部付近にキャッチャーからの送球が届きショートが捕球すると同時にヘルメットにタッチするプレーがあった。この時、ショートの三ツ俣選手は手首を押さえて痛そうにしていたが、神里選手も頭部に衝撃があったようだ。


脳震盪の特例措置で彼も抹消されると言う公示があった。久しぶりに彼の魅力が詰まった良いプレーを見せてくれたところだったので残念だが、早期の回復と復帰を祈っている(特例措置により、復帰プログラムを経て問題なければ10日間を待たずに再登録可能)。


今日も1番〜6番は平常運転で、7番ライトには蝦名選手が入る。坂本投手の前回登板時は伊藤光捕手が先発だったが、今日は嶺井選手がマスクをかぶる。


1番 桑原(CF)
2番 楠本(LF)
3番 佐野(1B)
4番 牧(2B)
5番 宮﨑(3B)
6番 大和(SS)
7番 蝦名(RF)
8番 嶺井(C)
9番 坂本(P)


継投 坂本裕哉(5回)→H 京山(2回)→勝 入江(1回)→S 山﨑1回)


ベイスターズは一回、二回に先頭打者が出塁したが、後続がダブルプレーや三振に倒れるなどチャンスを拡大することができない。


その後、5回、7回にもヒットのランナーは出るものの、続く打者たちが悉く打ち取られ、進塁もままならない。


今日のドラゴンズ先発小笠原投手は好調で、特にランナーが出るとギアを上げて完璧に抑えると言う圧巻の投球を見せた。8回、88球、被安打4、奪三振7、失点0と言う素晴らしい結果だった。


対するベイスターズの先発坂本投手は、小笠原投手のように打者を牛耳る力は無いものの、本人が試合前にリスク管理と言っていた通り、一発を丁寧に予防し、ランナーが出てもその影響拡大を避けると言うマネージメントが出来ていたと思う。


唯一の大きなピンチは4回裏。木下選手とレビーラ選手の連続ヒットに続いて三ツ俣選手への四球で二死満塁となった場面だったが、次の土田選手をセカンドゴロに打ちとって無失点で切り抜けた。


6回、7回は京山投手がヒット一本ずつを許すも無失点で抑え、8回は入江投手が3本のヒットを打たれたがダブルプレーなどもあって何とか抑えた。


8回終了時は、小笠原投手の好投もあり、ドラゴンズが優勢に試合を進めていたが、試合が動いたのは9回表。立浪監督が小笠原投手に替えてクローザーのライデル・マルティネス投手をマウンドに送った時だった。


相手チームのことであり、結果論でもあるのだが、小笠原投手の球数がまだ88だったことを考えれば、もう一回いけたのではないか、と思う。


威力抜群のマルティネス投手とは言え、ベイスターズとしては付け入る隙のなかった小笠原投手が降板してくれて良かったと言う想いはあっただろう。継投後の最初のバッターで何かあると、実績のあるクローザーとは言え、やはりバタバタしてしまうものだ、


そして、その事象はやはり起こった。


9回表 ベイスターズの攻撃 1-0


入江投手の代打で関根選手がこの回先頭の打者としてバッターボックスに入ると、ツーストライクまでは簡単にとったが、三球目の内角のボールが関根選手の右肘に当たるデッドボール。


ベイスターズにとっては願ってもない先頭打者の出塁となった。


続く桑原は送りバントを決めて一死二塁。


ベイスターズベンチはここで楠本に替えて切り札オースティンを起用。しかし、オースティンは1-2と追い込まれて6球目を空振り三振。


二死二塁となって無得点で終わることを覚悟しかけたが、次の3番佐野恵太は3-2の7球目を思い切り良く引っ張り一、二塁間の鋭いゴロ。これにファーストビシエドが飛び込んで何とか止めたが、一塁に送球することはできず内野安打となった。


二死一、三塁とお膳立てができたところで、4番牧秀悟が打席に入る。
1-2と追い込まれてからの4球目、スプリットを右中間に運び、ライトが滑り込んで捕球を試みたが間一髪及ばず、タイムリーツーベースヒットとなってとうとう均衡が破れた。




9回裏は山﨑康晃が昨日に続いて登板し、土田選手と代打福田選手をいずれも内野ゴロに打ち取ってツーアウトまで漕ぎつける。


最後は難敵大島選手を高めのストレートで空振り三振に仕留めてゲームセット。


ドラゴンズの先発小笠原投手にあれほどの好投をされても負けなかったことが嬉しい。チームの強さが見えてきた一戦だった。


これで4月以来の貯金1。ここまで5回に渡りことごとく失敗に終わっていた貯金1の壁を越えることができた。





今日の勝利は投手陣の完封リレー無しにはあり得なかった。


このところ、二人で一人のような起用法の坂本投手と京山投手は7回までを無失点で抑えてくれたし、入江投手は不運なポテンヒットもあってハラハラさせられたが何とか切り抜けて今季2度目の勝利投手となった。


山﨑康晃投手は横浜スタジアム以外だと特に安心して見ていられるように思う。
代打の福田選手にフルカウントまで行き9球粘られたが、根負けせずにファーストゴロで打ち取れたことが良かった、


やはり、クローザーはどれほど揺さぶられても投げてはいけないボールは投げないと言うことが肝心だと思う



打線は小笠原投手の好投があり、最終回の連打を除けば散発の4安打に封じられた(最終的には6安打)。しかし、終わってみれば、牧と大和のマルチヒットもあり、ドラゴンズの好投手たちに手も足も出なかったと言うことでは全く無い。


打のヒーローは何と言っても牧秀悟。


勝負どころで頼りになる牧君が久しぶりに帰って来てくれた。
想えば、一死満塁の3-0から甘く入ったストレートに手を出して(これ自体は決して悪いことではない)、ピッチャーゴロでダブルプレーと言う最悪の結果に終わってから、今回の不審はずっと続いていたような気がする。


しかし、今日のこの殊勲打で以前の積極的で勝負強い牧秀悟が帰ってくるような気がする。


今日の勝利は、三浦監督にとって100勝目の節目と言うこと。
試合後に山崎康晃からウィニングボールをプレゼントされた三浦監督は嬉しそうに家に飾っておきますと言っていたが、こう言う節目で打つのはやはり不思議とスター選手なんだなあ。


牧の試合後のコメント。


“ピッチャーがすごく頑張ってくれていましたし、関根さんが体を張って、(死球で)出塁してくれたので、何とか点を取りたいという気持ちでした。チーム全体が勝ちに向かっていく中で打てました。”


(三浦監督の100勝目と聞いて)
“うれしいです。記念になればいいかなと思います。”


少し足踏みする時間があったが、今日からまた牧秀悟は牧秀悟と言うブランドを築いていく道を力強くノシノシと歩いていってくれるに違いない。