完封負けも野球のうち しかし試合後の監督コメントは改善できるはずだ
昨日活発だった打線は急冷され、楽天に0-4と4安打完封負けを喫した。
試合を通じて大きなチャンスはなく、チャンスの芽は全て併殺で潰えた。
先発のジャクソン投手は抜群の立ち上がりを見せ、ストレートの球威も素晴らしかったが、4回の太田選手のソロホームラン以降はバランスを崩したという印象。
これがもしスタミナの問題であれば、故障離脱の長引いているウェンデルケン投手の穴を埋めるために、一時的でもセットアッパーへの配置転換も一考の余地がありそうだ。
5回2/3 3失点でマウンドを降りたが、2番手以降のピッチャーも楽天打線の勢いを止めることはできなかった。
まあ、こういう日もある。
選手たちはさっさと切り替えて明日の試合でベストを尽くせるように準備してください。
今日、私が問題視しているのは、試合そのものではなく完封負けの後の監督談話だ。
“完封負け?点取れなかったですからね”
これは久しぶりの進次郎構文ではないですか?
私が記憶している最後の例は
“打ってくれないと困る選手なので、打ってくれないと”
というものだったが。
その他のコメントも、
“うまく攻められた”
“完封されているわけですから攻めきれなかったという感じですね”
などと鋭さも味わいも感じられない。
三浦さん自身も言っているように、完封負けも野球にはつきものなので、たまには仕方ないと思う。
しかし、そう思う反面、完封負けを喫した後の監督コメントについては、反省会を開き課題を明確にするとともにアナリストの方々も含めて改善に取り組んでもらいたい。
その願いを込めて、近年の各監督の完封負けした試合後のコメント集を作ってみた。
三浦さん、あるいは球団の広報担当の方の参考になれば幸いです。
【DeNA ラミレス監督】
“うちにいるベストなメンバーで点が取れなかった。これも野球のひとつかなと。どのように始めるかではなく、どのように終えるかが大事なので、明日はしっかり準備をして勝ちたいと思います”
“一生懸命、ベストを尽くした。野球なので打てる時も打てない時もあるので、そういうことが起きてしまった。何が今日起こっても、全部ここで終わり。明日からまた新しいゲーム。しっかり勝ちに行って、戦えればと思う”
【ロッテ 吉井監督】
“みんな元気がない。ちょっとやられっぱなし。自分に何ができるのかしっかりと整理して、新しい気持ちで球場に来てほしい”
“監督がへっぽこなんで、打順の並べ方が悪かったんじゃないですか。初回はきれいなヒットが3本続いて、進塁が1個ずつになった。後の右打者が打てばいい話だが、相手のあるスポーツなので。こちらの責任”
【ロッテ 伊東監督】
“ネタ切れです。いつものことで、点がとれない。何とかしたいんだが…。投手も頑張ってくれてるが、4安打でしょう。こっちが聞きたい。どうしたらいいか。以上”
【中日 立浪監督】
“相手投手を攻略できなかった。最後、いい形までつくったけど、あと一本というところだった。切り替えてやってくしかない。しっかり対策を練っていきたい”
“開幕からチャンスで1本出たり、いい流れのときもあった。ここへ来て、なかなか1本が出ない。メンバーについて、今いるメンバーで戦う。誰か代えるわけでもない。まずは、今、出ているミスを防いでいく。状態は良くなっていくから、我慢をして戦っていきたい”
“打線が弱い。チャンスに打てない。完封された試合でも、今日でも絶好機が3回くらいあった。そこだけだと思う。前向きにやっていく”
【巨人 阿部監督】
“1死二、三塁で逆転の形はちゃんと作れた。そこで打てなかったというだけなので”
“まあどうやったら点が入るか、今日寝る前に考えて寝ようかなと思います”
【日本ハム 新庄監督】
“7回に3点を取られて、スタンドのファンがバタバタと帰るのを見るのがつらい。最後の最後まで応援してくれている人たちに『もうちょっと、待ってください。いま出ている選手たちが必ず爆発するから、今は辛抱してください』と言いたい”
【広島 新井監督】
“振れていないわけではない。得点がなかなか入っていないところは私が考えたい”
“野手も何とか援護してあげたいって思ってるんだけどね。なかなかうまくかみ合わない、かみ合ってこない状況ですけどね。起用しているのは自分なんで。野手みんなの『何とかしたい、何とかしよう』という気持ちは伝わってくる。またあした1日1日断ち切って、あしたに向けていい準備をしてもらいたい”
【ヤクルト 高津監督】
“ほぼ初見の投手を打つのは、向こうの状態もいいんでしょうし、難しいのかなと思って見ていたけど、それでも何とかしないといけない。一点で負けちゃいけないですね”
【西武 辻監督】
“完封負けしようが負けは負け。関係ない。負け。明日勝つしかない。明日頑張るしか。全然選手たちも逆に元気あるし。引きずるような負けではないし。それだけいい投手ということは分かっている”
【オリックス 中嶋監督】
“どんな試合にしろ、我慢の時は必ずある。どれだけ勝っていても、つらいときはつらいですし。みんな一生懸命やってくれていて、それをつなげなかったのは、もう本当に僕のミスだと思います”
【ソフトバンク 小久保監督】
“微妙に動かしながらゴロばっかりで。この(ソフトバンク)打線をあそこまで抑えるんだから相手が良かったということですね”
【楽天 今江監督】
“オリックスは良いピッチャーが多いし、普通に打ったら力負けする。ただチャンスボールを投げさせなかったうちの打線ももう一回考えないといけない。相手どうこうではなくて、うちのチームはまず力を出せるようにやっていきたい”
“初回から相手チームに圧倒されてるような、恥ずかしながら、そういう雰囲気が出ててね、流れがほぼ来なかったちょっと寂しいゲームになりましたね”
【阪神 岡田監督】
“選手はヒット打つしかないやんか、全然攻めようがない。あす、野手がどういうバッティングするかよ。もう終わったことやし、そういうことやろ”
“何をそんな一つ一つ結果論ばっかり話せなあかんねん、俺が。俺、解説者ちゃうで”
“そういうもんや、結局な。あっこで決めとったら、そういう展開になったか分からへんからな。それが野球やから。点入れへんから、そういう展開になったんやから。そんなん、いちいち説明しとってもしゃあない。それが野球やから。長いことやってたら、そんなこといっぱいあるわ。敗因探してもな”
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