雨ニモマケズ 岡本和真ニモマケズ
雨ニモマケズ 岡本和真ニモマケズ
中4日デ120球ヲナゲテモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
ドンナ時デモ手ヲヌクコトハナク
決シテ諦メズ
イツモマウンド上デ闘ッテイル
という訳で昨日の雨でスライド登板となったトレバー・バウアーがやってくれました。
来日初の完封勝利をジャイアンツ相手に達成してくれました。
そう言えば、2年前は完投勝利はあったが完封はなかった。
バウアー投手はストレートの球威もさることながら、やはり今日のようにキレのあるさまざまな変化球でストライクをとっていくのが持ち味だ。
4月16日の前回対戦で5失点を許したジャイアンツ打線を相手に対策を練ったということもあったかも知れない。
1回の泉口選手、4回のキャベッジ選手、そして7回の岡本選手の盗塁を悉く阻止した松尾汐恩捕手の強肩もバウアー投手を助けた。
これまで苦手にしていたジャイアンツ打線を散発6安打に抑えたリードといい、2安打1打点を挙げたバッティングといい、トレバー・バウアー投手と松尾汐恩捕手は最優秀バッテリー賞を獲得した東克樹ー山本祐大に続く名コンビになりつつあるようだ。
今日の試合はいくつかターニングポイントがあったと思う。
一つ目は初回先頭の泉口選手が初球をライトに打ち返して出塁した直後、かなり際どいタイミングだったが松尾捕手が泉口選手の盗塁を阻止したこと。
このプレーはバウアー投手を大いに勇気づけ、ここから彼本来のピッチングを積極的に仕掛けていくことができた。
そして、二つ目は5回先頭の岡本和真選手がレフトオーバーのツーベースヒットを放った時に、オーバーランというか、勢い余って塁上で一瞬両足が浮いてしまった瞬間に牧選手がタッチしてアウトにしたこと。
これは、蝦名選手からの送球が素早く正確だったことが伏線としてあり、岡本選手が減速せずにスライディングせざるを得ない状況を作り出した。
そして、捕球した牧選手も抜け目なく岡本選手の足がベースから離れる瞬間を狙っていた。
以前はベイスターズ守備陣がバウアー投手の足を引っ張るシーンも見られたが、今日はしっかりと盛り立ててくれた。
いや、三つ目のポイントはエラー絡みだった。
8番萩尾選手の三塁側へのセーフティバントは絶妙でセーフのタイミングだったが無理した三森選手のファーストへの送球がランナーと重なる方向に逸れてしまいファウルゾーンへ。
打者走者の萩尾選手はセカンドまで進んだ。
続く打者はジャイアンツ先発の赤星投手。
この日、赤星投手はベイスターズ打線を7回まで無得点に押さえ込んでいたが、大事な場面での送りバントは小飛球になった。
この打球を三森選手がワンバウンドで捕球し、セカンドランナーはスタートせず進塁できなかった。萩尾選手の打球判断がやや甘かったようにも見えた。
このプレーの直後にベンチ内で突っ伏す阿部監督の姿が見られたが、これも珍しい。
結局、この回を終えて赤星投手は降板したので、大事な1点を取るためにピンチバンターを使うべきだった、という自身の采配上の後悔もあったかも知れない。
その後、後続2人を打ちとってバウアー投手はこの回も無失点で終えた。
この試合、両軍を通じて唯一の得点シーンはその裏、マウンド上にはジャイアンツ3番手の高梨投手。
一死から牧選手が四球出塁し、続く佐野選手がカウント1-2で詰まりながらライトへのヒットを放った。
ここで牧選手が必死にサードまで走った精一杯の走塁が次打者、松尾汐恩のレフトへの大きな犠牲フライを活かした。
打線の状態が重苦しいという意味では状況は必ずしも好転していない。
しかし、今日の1勝はバウアー投手が日本で初の完封勝利を挙げたこと、しかも苦手にしていたジャイアンツが相手だったこと、そして若い松尾捕手とのバッテリーで掴んだ勝利だったこと、を考え合わせると今季のこれからの闘いで大きな意味を持つものになると思う。
Go, Baystars!




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