mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

下げて、上げて、また落とす 同じパターンでの連敗から脱出しよう





日曜日のジャイアンツ戦と驚くほど似た展開で残念な再逆転負けを喫した。


しかし、不思議なもので日曜日の敗戦ほどはがっかりしていない。何事にも耐性と言うのはあるものなのですね。


考えてみると、暗黒時代を経験したベイスターズファンは耐性マスターと言っても良いだろう。


ここ一、二年でファンになった人は悔しい思いをしていることと思いますが、この位のことでファンを辞めないで下さいね。ここを我慢すれば、後は段々気持ち良くなってきますから。


投手陣崩壊、打線は完封されて10点差で負けた試合の翌日にホームラン5本の花火大会のような勝利を収めたりすると非常に気持ちよくなります。


こう言う状態を我々は「整う」と言っております。



【まず下げる】


日曜日のジャイアンツ戦ではハマちゃんがボーダーラインを遥かに超えた不調でジャイアンツ打線に全く通用せず、2回で4点を失ったが、昨夜のカープ戦でも似たような序盤となった。


先発の坂本裕哉は3回まで毎回ランナーを出しながらも無失点に抑えていたが、味方が1点先制してくれた直後の4回表、先頭の小園選手にヒットで出塁を許したところで急激に崩れた。


いや、正確に言うとヒットまでは問題なかった。


問題はその後の盗塁にある。坂本は一走の小園に完全に癖を盗まれており、脚を上げると同時に走られた。


捕手の山本祐大が捕球して送球体勢に入った時にはもう小園はセカンドベース手前に達していると言う完璧なスタート。


5月初めのカープ戦でトレバー・バウアーがフォームの癖を完全に読まれて大炎上したことがあったが、今のカープには動作解析の凄い人がいるに違いない。


坂本の場合は、牽制球を投げる時と打者に向かって投球する時とで違う何かがあり、カープの走者たちはそれを知っているのだろう。


イニング途中でそのことに気がついた坂本は、もう平常心ではいられない。


急にコントロールを乱して続く菊池とデビッドソンに連続四球を与えてしまった。デビッドソンへの四球は3-1からだったが、次の5球目にはなんとセカンドランナーの小園が三盗しようとスタートを切っていた。よほど自身があるのだろう。


無死満塁となって、坂倉にタイムリーを浴び、さらにマクブルームの内野ゴロの間にも失点して1-2。坂本はこの回で降板となった。


彼は一旦抹消されて、カープの凄腕アナリストに見抜かれた癖を特定し、それを矯正してからでないと一軍のマウンドには上がれないだろう。


2番手はタナケン先輩だったが、彼も5回裏の先頭打者、森投手に外角の変化球をレフトの前にポトリと落とされてから苦しい投球になった。


続く堂林選手に外角一杯のカーブを狙い澄ましたようにライト前に打たれた時点でカープ打線に精神的に優位に立たれてしまった。バッターに上から見られるようになるともういけない。


その後、野間選手に三塁側に上手いバントを決められると、オールセーフとなり満塁。一死から菊池涼介にセンター前2点タイムリーを打たれて1-4とリードを許した。


この野間のバントも問題だ。タナケンが反応して素早く捕球しサードに投げようとしたが宮﨑もバントに誘い出されてベースは空いていたため投げられず、反転してファーストに送球したが間に合わなかった。


ジャイアンツ戦でも全く同じプレイがあった。宮﨑と投手の連携の悪さが露呈しており、これが改善されない限り、相手チームは何度でも同じことを仕掛けて来るだろう。



【そして上げる】



日曜日の試合では1-4とリードされたところで知野直人の代打逆転満塁ホームランが飛び出たが、昨夜の試合でも4回表に牧秀悟のソロで挙げた1点と上述したカープの4点とで1-4という同じスコアの8回表に試合は動いた。


ヒットで出塁した大和と藤田(の代走林琢真)を一、二塁に置いて桑原将志がカープ2番手の島内投手から起死回生の同点スリーランを放った。


さらに、4-4で迎えた9回表、3番手の矢崎投手から先頭の牧秀悟がヒットを放ち、送りバント、エラーと申告敬遠があり一死満塁となって山本祐大が押し出しのフォアボールを選んでとうとう逆転、5-4とした。


しかし、代打楠本泰史はショートフライに倒れ、続く関根大気もファウルフライで追加点はならず。関根は9月2日のジャイアンツ戦でホームランを打ってから全ての打席でホームランを狙っているように見えるのだが気のせいだろうか?


それにしても、8月以降、26打数2安打で打率 .077の楠本の不調は誰の目にも明らかだが、実績重視の三浦監督は序列に従い彼を起用した。


打ってくれないと困る選手だから打ってくれないと困る、という進次郎構文なのだろう、なんつってね。危ない危ない、やらないと誓った采配批判をしてしまうところだった。


日曜日と同じ1-4からの逆転劇で私も喜びはしたが、この後がどうせダメなんでしょ、と言う冷めた視線も併せ持っていた。学習能力がない訳では無いのだ。



【結局、落として終わる】


5-4と1点リードで迎えた9回裏、クローザーの森原康平が登板したが、先頭の代打松山にセンター前ヒットを打たれ、送りバントと進塁打で二死三塁となったところで、野間にセカンドへの内野安打を打たれて5-5の同点とされた。


ここで代打松山を使うことができるカープの選手層にやられた、という側面もあるだろう。


その後、二死満塁まで追い詰められたが、最後はデビッドソンを内野フライに打ちとりサヨナラ負けは回避した。


しかし、延長10回裏に登板した山﨑康晃が二死から崩れ、打率 .083の曽根選手にフォアボール、さらに続く矢野選手にも粘られた末にフォアボールで一、二塁と得点圏に走者を進められる。


そして好調の堂林に打順が回り、サヨナラ打をセンター前に打たれて逆転負け。


前進守備を敷いているにもかかわらずセカンドランナーの生還を阻止できないのも今のベイスターズの弱点の一つで、ここも狙われていると思う。



【連敗脱出へ】


今日の先発はエース今永昇太。


同じ敗戦パターンから抜け出すために、まずは試合序盤で「下げる」ことのないよう、QSできればHQSの7回2失点程度で乗り切って欲しい。



そして打線はいい加減大瀬良大地を打ち崩そう。ベイスターズだけに通用するピッチャーが2人もいる(もう一人は今季の青柳晃洋投手)というのは大問題だ。


唯一苦手にしていない京田陽太をショートで起用することになるだろう(京田のシングルヒットでどうやって得点するのかイメージは湧かないがノーヒットよりは良い)。


そして、もし僅差で最終回となった時には、ウェンデルケンをクローザーで起用するというのをそろそろ試しても良い頃だろう。



昨日の今日で森原のメンタルも難しいところがあるだろうしね。