mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

一昨日の試合の答え合わせと今日の阪神戦の展望





快勝した20日の試合の後の記事で、この打線のつながりがホンモノかどうかはその翌日つまり一昨日(4月21日)の試合で検証できるだろうと書いた。


5連敗中は最高でも3得点という得点力不足に悩んでいたベイスターズ打線が、連敗を脱出した20日の試合では8安打で7点を挙げて打ち勝った。


確かに、この日の5回表、二死から5連打で4点を挙げた攻撃は往年のマシンガン打線を彷彿とさせるものだったが、古巣相手に気負って5回で5つの四球を与えた阪口投手の自滅という側面も少なからずあったので、果たして手放しで喜んでよいものかという疑念は残った。


そして一昨日の試合。前回対戦では沈黙させられたヤフーレ投手を攻略できるか否かが試金石になるだろうと書いたのだが、その思惑は大きく外れた。


ヤフーレ投手も自滅してしまったのである。


8-3の大差で連勝。



わずか1回1/3で被安打6、与四死球4というヤフーレ投手の予想外の乱調はベイスターズ打線が攻略したというよりは、初回先頭の度会隆輝にデッドボールを与えてからヤフーレ投手自身が不安定になってしまったという印象だ。


つまり、ベイスターズ打線が復調したか否かは未だ検証されていない、というのが私の慎重な見方なのだ。


今日の横浜スタジアムでの阪神戦の先発は昨シーズンの新人王にして最優秀防御率、MVPでもある村上頌樹投手。


この人は自滅しないでしょう。


いや、前回対戦となった4月2日京セラドームでの試合では被安打7、与四球1で5失点という結果であり、村上投手としては反省すべき点が多いと感じているかも知れない。


しかし、この試合では初回に佐藤輝明選手のエラーが失点につながったという経緯があり、村上投手の自責点は1に過ぎない。


しかも、その後2回の登板で村上投手はいずれも7回1失点以下の好投を続けており、4月2日に見られた「付け入る隙」は既に閉ざされていると見るべきだろう。


ベイスターズ打線がもし今の村上投手から3点奪うことができれば、今後のチームの盛り返しに大いに期待を持つことができる。


村上投手に対して昨年比較的良く打っているのは、


宮﨑敏郎 .556
関根大気 .444
桑原将志 .333
京田陽太 .286
佐野恵太 .273
山本祐大 .250


と言ったところ。


このうち4月2日に対戦のあった宮﨑、佐野、関根、山本はいずれもヒットを記録している。


これらの点を考慮すれば、今日のスタメンは以下のようなものだろうか。


1番 度会隆輝 ライト
2番 関根大気 レフト
3番 佐野恵太 ファースト
4番 牧秀悟  セカンド
5番 宮﨑敏郎 サード
6番 山本祐大 キャッチャー
7番 京田陽太 ショート
8番 桑原将志 センター
9番 ジャクソンピッチャー


恐らく宮﨑は村上を得意にしており、村上もそのことを認識していることは試合前の彼へのインタビューでも明確なので、1〜4番が出塁してプレッシャーをかけられるか否かが勝負のポイントになると思う。




一方のディフェンス面では、一昨日の試合で4月12日以来となる無失策を記録した。


エラーがないことがニュースになるようではいけないのだが、引き続き無失策で先発のジャクソン投手をサポートするのは最低限達成してほしい。


そして問題はそのアンドレ・ジャクソン投手。


前回の阪神戦では、好調だったオープン戦の勢いそのままに力強いフォーシームと大きく曲がるナックルカーブでタイガース打線を抑えたが、その後の2試合では制球を乱し、チェンジアップを打たれて敗戦投手となっている。


特に、4月16日のカープ戦では、2回1/3で被安打7、被本塁打1、与四球4、失点8(自責8)と大炎上している。


ともかくストライクを取るのに四苦八苦しており、ピッチングにならなかったという印象。


阪神のアナリスト達もこの試合は当然観ており、これを踏まえれば、今日の試合ではボールをよく見る待球戦術で臨む可能性が高い。


唯一の勝機は、これが裏目に出ることだろう。



つまり、横浜スタジアムで寒過ぎない条件の中、ジャクソン投手が本来の自分の投球を取り戻し、ストライク先行のピッチングで序盤を立ち上がれた場合、タイガース打線は受けに回ってしまう可能性がある。


その間にベイスターズ打線が1点でも先制出来ていれば、面白いゲームなる。


その場合の勝利の趨勢を決めるのは、今日のジャクソンはストライク先行だと判断した後に積極的に振ってくるタイガース打線をかわす山本祐大の配球とそれに応えるアンドレ・ジャクソンの制球だ。



6回を2失点以内に抑えてくれれば勝機はなくはない(あるとは言わない)。


いずれにしても、引き分けを挟んで6連勝中の首位タイガースとの対戦が簡単な訳はない。


しかし、必ずチャンスはある。それを掴むことができるかどうか。


でもねアンタ、本当は、先方だってそろそろ負ける頃なんじゃないか、なんて心配しているところなんだよ。