mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

負けるべくして負けた4試合 だから勝ち方もすぐわかる





“DeNA投壊と守乱で大敗”というような大袈裟なタイトルがスポーツ各紙に踊る今日この頃、ベイスターズファンの皆様はいかがお過ごしでしょうか?


この1週間ほど、“ベイスボール”とか言う蔑称を目にする機会も増えていますが、かつての暗黒時代に戻ってしまったようだなどと感じているのではないでしょうね?


イヤイヤ、そんなことはないのです。


これからその理由を書きますので、イライラしたり暗い気持ちになったりするのは少しお休みして読んでみてください。



【問題点は明確だ】


ベイスターズが直近で最後に勝ったのは4月12日のヤクルト戦。


エース東克樹が力投し、打線も12安打を放って3-1の快勝。


石上泰輝と度会隆輝の新人2人が共にタイムリーヒットで勝利に貢献した試合だ。


皆さん、以外と忘れているんですけど、


実はベイスターズってタイムリーヒット打てるんですよ(久しぶりの進次郎構文)。



その翌日の試合から昨日まで4連敗中な訳だが、その間の目につくデータを並べてみよう。


4試合での失点 30

同 得点 5


潔い負けっぷりではある。


その間の与四死球は20。


昨年のNPB平均が1試合当たり約3個なので4試合だと12程度。つまり、平均のおよそ2倍程度も乱発していることになる。


4試合での失策は7。シーズン通算だと250個のペースなのでこれは凄い(昨シーズンは69)。


四死球とエラーが絡むと大量失点というものが待ち構えているものだが、この4試合でもこの法則の正しさが実証されている。


いわゆるビッグイニングを挙げてみると次の通り。


13日のヤクルト戦、2-0とリードした6回表二死から4失点(投手 ケイ、上茶谷)。


塩見 ヒット

村上 フォアボール※

オスナ レフト前ヒット 失点1


(投手交代 ケイから上茶谷へ)

サンタナ フォアボール※で満塁

青木 走者一掃のレフトオーバーのツーベース 失点3


14日のヤクルト戦、0-2とリードされた7回表一死から7失点(投手 森唯斗)。


村上 ヒット

青木 セカンドエラー※で出塁(ゲッツーを焦った牧ファンブル)

サンタナ ライト前ヒット 失点1

オスナ レフト前ヒット 失点1

川端 ファーストエラー※で出塁(佐野トンネル) 失点1


長岡 犠牲フライ 失点1

中村 レフト前ヒット

丸山 センター前ヒット 失点1

塩見 ショートエラー※で出塁(石上悪送球) 失点2


16日の広島戦、1回裏3失点(投手 ジャクソン)


秋山 フォアボール※

菊池 フォアボール※

小園 ライト前ヒット

堂林 フォアボール※押し出し 失点1

坂倉 ライト前ヒット 失点1

上本 ダブルプレーの間に三塁走者生還 失点1


同じく16日広島戦二死から5失点(投手 ジャクソン、石川)


坂倉 ホームラン 失点1

上本 レフト前ヒット

田村 セカンド内野安打

矢野 ワイルドピッチで2、3塁となった後に敬遠※、満塁

床田 レフト前ヒット 失点1


(投手交代 ジャクソンから石川へ)

秋山 フォアボール※押し出し 失点1

菊池 レフトへのツーベース 失点2


実に4イニングで19失点と全く歯止めがかからなかった。エラーかフォアボールあるいはその両方が大量失点にからんでいる。


そして注目すべきはこの4イニングの打者27人に対して一つも三振がとれていないことだ。


詳しく見てみると、各打者に対してボール先行で、3球までにツーストライクとして投手有利のカウントにすること(昨シーズンの目標だった)がほとんど出来ていない。


つまり、ピンチになるとストライクゾーンで勝負できなくなり、厳しいところを狙ってカウントを悪くする、ということが続いた。


何故こうなるかと言うと、自軍の打線が点を取れないからだ。


打線の得点力に自信がないため、1点も失うことができないと思い臆病な配球、投球となる。


しかし、皮肉なもので、1点も失えないと思うと大量失点してしまうのは皆さんご承知の通り。


ということで、今度は攻撃陣を見てみよう。


4試合トータルで安打は37、ホームラン2本。


そう、打てない訳ではないのだ。



しかし、チャンスでもう一本が出ない。


また、広島とヤクルトは4試合で四死球8、エラー2であり敵の自滅もなかった(こっちの方が普通なんです)。


この4試合でタイムリーヒットは13日のヤクルト戦で石上泰輝の放った一本だけ。


それ以外の得点機は全てノーヒット(ヒット以外での得点はわずかながらあるが)。


特に、得点圏での三振が9個と目立って多い。


昨日の試合でも絶好のチャンスで桑原将志が2度三振に倒れたことは脳裏に焼きついている。


しかし、4試合トータルでの三振数は25であり、昨シーズンのNPB平均が1試合当たり7.3であることを考えれば決して多すぎる訳ではないのだ。


問題はメンタル面にあると思う。


チャンスで三振した打者たちは、例外なくガチガチに力が入っている。


オレが決める、決めなくては、という気負いが強すぎるのだろう。


ということで、問題の本質は、冷静さを失ったメンタルの連鎖にあることは明確だ。



【あとは改善するだけ】


“我々の課題は、我々が生んだものだ。


だからこそ、我々の手で、解決できる。”


ジョン・F・ケネディ




ということで、ここまで書いてきた通り、問題点がメンタル面での負の連鎖であることが明らかである以上、解決できないはずがない。


得点できない、失点が止まらないという現在のチーム状況は4月7日の読売戦で始まったと私は考えている。


そう、林琢真の初回のエラーに始まり、捕れない、捕れないアンド捕れないと言われたあの試合でベイスターズは今季初の完封負けを喫した。


この試合では満塁のチャンスが2回あったが凡打で無得点(どちらも打者は関根大気)。


ここから打線の不調が始まり、その後の得点力の減衰はこの図でも明らかだ。




そして、得点力の低下は投手陣へのプレッシャーとなり、1点も失えないという悲壮な覚悟から慎重すぎる投球となって四球多発、カウント負けからの被安打、さらには守備のミスの連鎖という定石通りの展開が繰り返されたのだ。


そう言えば、去年はスポーツ紙で取り上げられることの多かった遠藤メンタルスキルコーチの話がさっぱり出てこないが、まさか、ひっそりと退団していたのだろうか?


早速調べてみると、今年も在籍されており、しっかりと仕事をされているようだ。


ああ、良かった。


試合のない今日、遠藤さんは、打たれたり、打てなかったり、あるいはエラーをした選手たちにコーチングを行なっていることと思う。


バッターは、チャンスで打席に入った時に「打てなかったらどうしよう」という追い詰められた気持ちにならないこと。


ピッチャーは、ピンチの時ほど、「打てるものなら打ってみろ」という大胆さを持ってストライクゾーン内で勝負し、3球で打者を追い込むこと。


守備では、ゲッツーを狙ってファンブルするなど先走って失敗することのないよう、目の前のボールに集中すること。


こうした正しい姿勢を、もう一度、頭と心に叩き込んで欲しい。


それでも、ミスはゼロにはならないだろう。


その時にはこちら。


遠藤メンタルスキルコーチ特製の「切り替えスイッチ」2024年バージョンで切り替えてください。




頑張れベイスターズ!


勝っても負けても、いつでもどこでも。


ずっと応援している。