mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

何か降りてきたような春先の関根





悔しい逆転負けに終わった昨夜の試合の勢いのままに、4回のタイガースの攻撃で梅野選手のタイムリーヒットなどで2点を失ったが、0-2で迎えた6回表に相手先発の西勇輝投手をとらえて一気に3点を挙げて試合をひっくり返した。


6回表の攻撃では先頭の牧秀悟が西投手の初球をとらえて右中間を深々と破るツーベースヒット。


引っ張ってホームランも打てる牧選手だが、私は彼の真骨頂はこの右方向のツーベースだと考えている。


この打撃が出てくると彼は好調期に入る。


続く宮﨑敏郎はしぶとくライト前のポテンヒットで出塁して無死一、三塁。


さらに、前の試合まで2日続けて猛打賞の関根大気がインコースのボールをうまく引っ張ってライト右へのタイムリーツーベースヒット。


その後、プロ初スタメンマスクの松尾汐恩のデッドボールで満塁としたところで、ベイスターズベンチは石上泰輝に代打大和を送ったが初球を打ち上げて浅いライトフライとなりサードランナーは動けず。


続いて、先発の中川颯に代わる2番手としてマウンドに上がった上茶谷のところで代打楠本泰史のカードが切られた。


楠本は西のツーシームとストレートの2球で追い込まれたが、4球目の変化球に体勢を崩されながらなんとかバットの先端で掬って投手の足元を抜くゴロヒット。



サードランナーの宮﨑に続いてセカンドから関根大気も生還し、3点目を挙げた。


その後、伊勢大夢、ウェンデルケン、森原康平、山﨑康晃と無失点で繋いで3-2のまま逃げ切った。


開幕2カード連続で勝ち越したのは2000年以来24年ぶりとのこと。


ウェンデルケンと森原はそれぞれ被安打1と与四球1でピンチを迎えたが、牧秀悟が二遊間を抜けようかと言うゴロに飛びついてセカンドで封殺するなどバックも盛り立てて得点は許さなかった。


勝ち投手は2番手の上茶谷大河。今年も便利屋さん的なポジションになりそうだが、身体に気をつけて頑張って欲しい。


その後の四人の投手たちが現時点での勝ちパターンということだろうか。



恐らく、クローザーの基本線は山﨑康晃で、先日の横浜スタジアムでの広島戦のように相性に応じて森原を起用することもあるのだろう。



ところで、関根大気のことである。


今日もタイムリーツーベースを含む3安打で三夜連軸の猛打賞。



規定打席には達していないものの、打率 .667、OPS 1.400という素敵な数字が並んでいる。


昨年も春先は大活躍で4月に貯金10を作るチームの躍進に貢献したが、今季も期待できそうだ。


昨日の走塁ミスやイージーフライをグラブの土手に当てて弾くなど致命的なミスも冒しがちの選手だが、やはりこの攻撃力は魅力だ。


関根選手本人にも本来の積極性という長所を失うことなく、かつ、ミスを減らしていく努力を期待するのは勿論だが、我々ファンも彼のミスを受け入れる大きな度量を持つよう努力する必要があると思う。


彼の才能が本当に開花するためには、これから未だいくつか苦い失敗を見なくてはならないだろう。しかし、その失敗は敢えて受け入れることにしよう、と私は心に刻んだ。



“我々は限りある失望を受け入れなければならない。しかし、限りない希望を捨ててはならない”


We must accept finite disappointment, but never lose infinite hope.


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