mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

2022年の開幕投手は東克樹に決定



つまり、


まず東(回文)


三浦監督は以前から昨日(9日)の横浜スタジアムでのオープン戦最後の試合のあとに開幕投手を決定すると公言していた。


2-1で勝利した後のインタビューでは、まだ決まっていません、悩んでいます、と言っていたが、実際にはこの日の試合前の練習中に本人に伝えていたとのこと(今シーズンの球団公式ドキュメンタリーはひょっととしてこのシーンから?)。


今日になって、三浦監督と初の開幕投手を任された東投手の二人が記者会見に臨んだので、昨日の段階では未だふせていたということなのだろう。


三浦監督は、会見で、


“総合的に判断して、東に任せることを決めた。開幕を任せるわけですから。1年間しっかりローテーションを守ってくれればと思っていますし、守るということはしっかりした数字も1年ついてくると思っている”


と言っていて、昨シーズン終盤の「勝てるピッチャー」としてのマウンドさばきや今オフのブルペンでのボールの威力等を含めて決定したようだ。


濱口投手には申し訳ないが、昨年の場合とは違って、監督もかなり確信を持っての抜擢ということのように見えた。


東投手自身も、監督から決断したことを聞いて次のように意気込みを語っている。


「まさか自分がというところは正直ありますが、任された以上は本当に、役割を果たしてチームに勢いをつけられるようにやりたい」


「本当に気が引き締まったので、やってやるぞというか。そういう気持ちは強くなりました」


「僕自身は手術を経て状態自体も本当に悪くないので。1年間しっかりとローテを守っていくという強い気持ちもありますし、この1年だけではなくて、手術をした以上、この先何年もベイスターズの柱になっていく投手にならないといけないと思っている」




東投手が一昨年の2月20日に左肘のトミージョン手術を受けてから、私はずっと待っていた。


2021年に入って、キャッチボールを始めたというニュースを見た。


その後も時々Twitterを覗いて近況を知った。


4月21日 手術後はじめて捕手をすわらせて投球しました。


4月24日 捕手の方にすわっていただいて初めて変化球を投げました。


5月9日 初めて打者に投球しました。


7月11日 ようやく実戦(二軍戦)に復帰しました。


徐々に復活しつつあることを知り嬉しかった。


捕手をすわらせて、から捕手の方に座っていただいて、に変わったことも嬉しかった。投球以外にも成長しているのだろうと思った。


そして昨年の9月28日、神宮でのヤクルト戦で東投手は767日ぶりに一軍のマウンドに立った。


4回まで無失点に抑えていたが、5回裏二死満塁で打席には青木選手が入った。青木への2球目は外角低めへのスライダーだったと思う。


そんなに甘いボールには見えなかったが、青木が一枚上だった。流し打ちの打球は風にものってレフトスタンドに吸い込まれて行った。満塁ホームランだ。


ここで東は降板。これが767日ぶりの彼の晴れ舞台だった。


その次の試合となった10月12日の広島戦では、エラーからのピンチもあったが、7回を投げて失点1、106球、三振8、被安打5、与四球1でハイクオリティスタートのピッチングだったが、九里亜蓮投手の前に味方打線が沈黙し、敗戦投手となった。


昨シーズン最後の登板は、10月23日の横浜スタジアムでのドラゴンズ戦。


この日の東は、一回にセカンドのエラーもあり、いきなり一死満塁のピンチを迎えたが、続く高橋周平をサードファウルフライ、渡辺をセカンドゴロに打ち取って無失点で切り抜けた。


これが大きかった。しかし、決して運ではない。東らしい丁寧かつ力強いピッチングだった。


その後は立ち直って2回から8回までパーフェクトで23人連続アウト。90球6三振で被安打1、四球1という堂々の投球だった。


5-0 で堂々の勝ち投手となった。


東克樹は、ヒーローインタビューで2年ぶりの勝利の感想を聞かれ、「久しぶりにこの景色を見ることができて、嬉しくて泣きそうです。」と言っていた。





こうして東克樹は、2022年シーズンを久しぶりにローテーション投手として全うすることとなった。そこで、彼は今オフ二つの課題に取り組んできた。


① おしりプリプリ計画

DeNA、開幕投手の濵口が契約更改 東は復活へ「おしりプリプリ計画」

2021年11月24日 https://baseballking.jp/ns/305572


“現在は「トレーナーさんからパワーを生み出すことに繋がるように“おしりプリプリ計画”に取り組んでいます」と肉体改造に着手。


手術明けの左肘は「問題も不安もなく、万全の状態」で、来季は「5年目なので責任感のある投手として、フル回転で投げていきたいと思います」と完全復活を誓った。“


昨年受けたトミージョン手術後の長いリハビリでも、筋力強化に取り組んだことは明らかで、復活時の東投手の体型は故障前と比べてかなりがっしりしていることがユニフォームの上からでも見てとれた。


彼が取り組んだお尻プリプリ計画は、特に下半身を強化することにより、平均140km/h台後半、最速152km/hに達した故障前のストレートの球速を取り戻し、さらに向上させることを目指していると考えられる。


② 遅いチェンジアップ

DeNA東克樹「遅いチェンジアップを」中日笠原らと自主トレで宝刀に磨き

2021年12月19日

https://www.nikkansports.com/m/baseball/photonews/photonews_nsInc_202112180000634-0.html


“DeNA東克樹投手(25)が宝刀チェンジアップに幅を持たせる。


1月は、名古屋で中日の選手らと自主トレを行った。


「笠原さんのチェンジアップを身に付けられたらいいなと考えている。浜口さんのもそうですが、今より遅いものがあれば武器になる」


と、同じ変化球を得意とする左腕から学びたい考え。



彼が目標としている中日ドラゴンズの笠原祥太郎投手のチェンジアップは自分のこれまでのチェンジアップよりも10キロほど遅い110km/h台前半のもので、腕の振りを変えることなくこの球種も身につけることができれば大きな武器になることは間違いない。


遅いボールを意識させることで他のボールが生きてくることが考えられる。とは言っても、東投手の2021年シーズンのストレートの被打率は.036であり、既にこれ以上下げられないほど低い。


そう考えると、彼の真のねらいは被打率の高いカーブ(.333)やスライダー(.400)の効果を高めるような配球の幅を作ることにあるのかも知れない。


例えば、110km/h台の変化球がカーブだけなので、タイミングを我慢されると狙い打ちされることがあり、そこで同じ球速帯の遅いチェンジアップを意識させて迷わせたい、とか。


あるいは、今シーズン彼にしては珍しく失投を痛打されることのあったスライダーとの急速差をつけることで、失投時に打ち損じる可能性を高める、とか。




開幕戦の相手は広島カープ。鈴木誠也選手が抜けて戦力ダウンなどと言われてはいるが、大瀬良、九里、森下という先発三本柱、そして抑えには盤石の栗林投手がいることに加えて、中崎投手も往年の威力を取り戻しつつある。決して簡単な相手ではない。


先方の開幕投手はエースの大瀬良投手。5日のオープン戦(対西武ライオンズ マツダスタジアム)では1失点で敗戦投手となっているが、4回を投げて被安打2、与四球1と順調な仕上がりのようだ。


対する東投手の最近の対戦成績は、上述した昨年10月の1試合のみで、敗戦投手にはなったが、1失点のハイクオリティスタートと相性は悪くない(もう一人の有力候補だった大貫投手は昨年前半だがカープ戦で打ち込まれたことがあった。この点も開幕投手の選考では考慮されたかも知れない)。


カープには西川、小園、松山、田中広輔、坂倉といった左の好打者が多いことから、左投手を当てたいという三浦監督の思惑もあったかも知れない。


東投手はこのところ登板がなく、少し心配していたが、開幕投手に指名されるくらいだから順調なのだろう。


明日からの静岡遠征(対楽天ゴールデンイーグルス戦)には帯同する予定で、恐らく、明日(11日)の先発になるだろうと思う。ここから恐らく中6日の登板間隔で25日の開幕戦に合わせて行くことになるのだろうと思う(18日は札幌ドームでの日本ハム戦)。


東投手の新人時代、初登板の阪神戦を私は忘れることができない。


4年前の4月5日、彼は当時タイガースのエースだった百戦錬磨のメッセンジャー投手と投げ合い、敗れはしたものの7回1失点のハイクオリティスタート。九つの三振を奪う堂々たる投げっぷりだった。


勝ち負けなどどうでも良い。

思いっきり腕を振って、東克樹らしいピッチングを堂々と見せてほしい。


肘の故障で実力を発揮することのできなかった2019年から3シーズンぶりに本当の力を発揮する時が来たのだ。


“自分にとって満足できるための基準は、少なくとも誰かに勝ったときではない。


自分が定めたものを達成したときに出てくるものです。“


イチロー