mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

有難う大貫 日本一への細い道はまだ繋がっている



10月9日 CSファーストステージ第2戦 横浜スタジアム


昨日の初戦では、エース今永のコントロールが安定せず、満塁のピンチで近本選手への真ん中に入ったストレートをジャストミートされてセカンドランナーまで生還を許した。


結局、この2点が決勝点となり、0-2で敗戦。ホーム開催のCSファーストステージでいきなり崖っぷちに立たされた。


試合前には平常心を強調していた今永は力が入っていたように見えたし、主審とのストライクゾーンの共有にも少し苦労しているように見えた。


打者達も堅かった。CSを初めて経験する牧秀悟も3年前はまだ代打がメインで経験値の限られる佐野恵太も打席で肩に力が入っていた。


8月末のヤクルトとの首位攻防戦で3連敗した時のように、チーム全体の硬さがとれないまま2連敗で万事休すということになってしまうのではないかと言う危機感を多くのファン(もちろん私も)が持ったことと思う。


何かきっかけが必要だ。


皆がそう思っていた。




そのきっかけとなったのは、大貫晋一の今年一番の好投だったと思う。


今日の大貫投手は、両コーナーを攻め切るコントロールがいつも以上に素晴らしかった。


6回1/3、97球、被安打2、奪三振10、無四球、無失点と言う投球で2回から6回まで三者凡退に抑え、特に味方が先制点を挙げた次のイニング(6回表)には3者連続三振という圧巻の投球を見せた。


初戦は肩に力の入った大振りの目立った打線もこの大貫の好投に背中を押されるように次第に力を出し始めた。


そして5回裏。


先頭の宮﨑が阪神先発の伊藤将司投手の外角低めの変化球をうまく拾ってレフト前ヒット。


続くソトは初球の外角高めストレートをコンパクトに打ち返して必死に飛びついたライト佐藤輝明選手のグラブの少し先を抜けて行くツーベースヒットを放ち、無死二、三塁と今回のCSで最大のチャンスを作った。


ソト選手はこれで昨日から4打席連続のヒット。ここに来て絶好調と言っても良い状態に上げて来た。大貫の作ったきっかけを彼が形にして見せたと思う。


回転式広告がファンケル内脂サポートの時は不思議とチャンスが来る



さらに、打席に入った勝負強い大和はいつものように田代コーチの声にも励まされて値千金のタイムリーとなるセンター前ヒットを放つ。


ややつまった当たりだったが、振り抜いた打球は二遊間を抜けていった。



サードランナーの宮﨑に続いて田中浩康コーチは腕を回してセカンドランナーのソトもホームに突入させたがこれはタイミング的にもアウト。


近本選手からの返球が走路上だったため、ベイスターズベンチからコリジョンルールが適用されるのではないかと言うリクエストがあったが判定は覆らずアウト。


結局この回は1点にとどまり、嫌な流れが始まりかけた。


そして、7回表の先頭打者、中野選手のボテボテのショートゴロが内野安打になって出塁すると初球から果敢にスタート。ベイスターズバッテリーもこれは読んでおり、ピッチアウトしたのだが伊藤光がうまく握れず盗塁成功。


さらに、糸原の送りバントで一死三塁の大ピンチ。犠牲フライでも同点という場面で打席に入ったのはタイガースで今一番怖い打者の近本。


ここで三浦監督は好投を続ける大貫に替えて伊勢をマウンドに送り、彼の球威で押さえ込もうという作戦に出た。



これがものの見事にはまり、初球のやや甘いコースだが力のあるストレートで近本をサードファウルフライ、さらに続く大山選手はセンターフライに打ちとって危機を脱した。


伊勢はさらに8回も登板し、原口、佐藤輝明、ロハスジュニアを三者連続三振に抑え込んでベイスターズの流れを確かなものとした。


その裏には得点にこそならなかったものの、ヒットの牧を一塁に置いて、宮﨑がプロ野球人生で初めての送りバントを決めるなど、やっとベイスターズはチームとして一つになり、そして機能し始めた。



9回表は山﨑康晃が登場して、代打マルテから始まるタイガースの攻撃を三者凡退にしりぞけてゲームセット。


緊迫した投手戦を1-0でものにした。




初戦を見る限り、2連敗で敗退の可能性が大きいと思われたファーストステージ。


ここに来てやっとベイスターズの野球ができる兆しが見えてきた。


第3戦のキーマンもやはりネフタリ・ソトだと思う。そして、不調に陥って迷いの見える桑原将志をどうするのか?


明日も負けたら終わりの第3戦。三浦監督は打線を思いきって変えてくるのではないかと思う。例えば、


1番 楠本(RF)

2番 佐野(LF)

3番 牧(2B)

4番 ソト(1B)

5番 宮﨑(3B)

6番 大和(SS)

7番 桑原(CF)

8番 伊藤光(C)

9番 濵口(P)


そして、どうか、どうか明日のハマちゃんが良い方のハマちゃんでありますように!