mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

開幕投手は石田健大 宮﨑連続弾など良いこともあったホークス戦




日本代表チームはチャーター機で米国フロリダへと飛び立ち、次の日本戦は21日朝(日本時間)の準決勝ということになった。


対戦相手は明日朝8時(日本時間)から行われる準々決勝メキシコ対プエルトリコの勝者ということになる。


どちらが来ても強敵だ。


ということで、今日はベイスターズのオープン戦について見ていこう。



3月17日 対ソフトバンクホークス戦 PayPayドーム


ベイスターズ 3 - 4 ホークス


スターティングメンバー


1番 林琢真 (SS)


2番 佐野恵太 (1B)


3番 宮﨑敏郎 (3B)


4番 楠本泰史 (RF)


5番 大田泰示 (LF)


6番 T. アンバギー (DH)


7番 大和 (2B)


8番 戸柱恭孝 (C)


9番 桑原将志 (CF)


投手


石田健大 5回、被安打7、奪三振6、与四球2、失点4(自責2)


三嶋一輝 1回、被安打0、奪三振3、与四球0、失点0


E. エスコバー 1回、被安打0、奪三振0、与四球1、失点0


伊勢大夢 1回、被安打0、奪三振2、与四球0、失点0



【得点シーン】


2回表 ベイスターズ 1 - 0 ホークス


大田泰示と戸柱恭孝のヒットで二死一、三塁となり、9番桑原将志が0-1からの2球目をうまく追っつけてセンター前のタイムリーヒット。


3回表 ベイスターズ 2 - 0 ホークス


一死走者なしで宮﨑敏郎が2-0からの3球目、落ち切らなかったフォークボールを捉えた会心の一撃はレフトスタンド中段に飛び込む大きなソロホームラン



3回裏 ベイスターズ 2 - 1 ホークス


増田選手と柳田選手の連続ヒットで一死一、三塁となり、4番栗原陵也の犠牲フライでホークスが1点を返す。


3回裏 ベイスターズ 2 - 4 ホークス


一死一塁で走者の三森選手を石田健大の巧みな牽制で誘い出したが、ファーストに入った京田陽太選手のセカンドへの送球がシュート回転しながら右に逸れていきベースカバーに入った大和選手が捕球できず。


記録は三森選手の盗塁失敗と京田選手の送球エラーということになった。


ショートが本職の京田選手にしてみれば、走者との交錯を避けてファーストからセカンドに送球するというのはあまり経験したことのない身体の動きだったと思う。


しかし、内野ユーティリティ枠として生き残りをかけるのであれば、そんなことは言っていられない。課題が明確になったことを喜んで、みっちり練習して欲しい。


石田投手はこういうピンチで崩れるような印象がある、などと思っていたら案の定。


増田選手のツーベースで二、三塁。さらに柳田選手の2点タイムリーツーベースで2-3と逆転を許した。


レフト大田選手のクッションボールの処理が悪く、その間に柳田選手はサードへ進み、続く栗原選手の今日2本目となる犠牲フライで2-4。



6回表 ベイスターズ 3 - 4 ホークス


この回先頭の宮﨑敏郎選手が前打席に続いて1-1からレフトスタンドへソロホームラン。


今日の宮﨑選手はホークス先発の大関投手にタイミングが合っていたようだが、それ以上に彼自身の状態の良さが目立った。


試合はこの後、両チームとも勝ちパターンの継投に入ってスコアに動きはなく、3-4のままホークスが勝利。



【このところの気温上昇で宮﨑敏郎は絶好調】


血行障害の持病がある宮﨑敏郎選手は、例年、気温の上がらない春には調子が出ないイメージがあったが、このところ4月並みの陽気が続いているせいもあって早くも好調期に入っているようだ。


彼のオープン戦での2打席連続ホームランというのは記憶にない。


今日のホームランは2本ともソフトバンクの開幕試合を任された大関投手から打ったもので、1本目はインコースに入ってくるフォークボール、2本目は見逃せばボールかも知れないという高めの球だった。


先日の横浜スタジアムの試合でも阪神の西勇輝投手から4点差をひっくり返した勝ち越し打(一時)を放つなど、このところ好調が続いている。


この好調をシーズンにとって置いてくれ、というのは我々ファンが考えがちなことなのだが、そもそも1年間の総ヒット本数は一定の法則、などというのはないので、ともかく打てる時はどんどん打てば良いのだ。


佐賀出身の彼にとって、福岡は故郷の隣だ。


友人や知り合いの方なども多く球場にいらっしゃっていたそうなので、いつものオープン戦以上に気合を入れて、そして結果が出たことで気をよくしていることだろう。


このままの状態を維持して開幕を迎えてもらいたい。




【打線は全体的に活発だった】


このところのオープン戦で宮﨑選手の前を打つことが多い佐野恵太選手も第一打席で初球を目の醒めるようなクリーンヒットでセンター前に運んだ。


脚のハリということで大事をとって欠場した試合もあったが、もう万全と思って良いのだろう。


1軍に再合流した桑原理之選手も今日は元気にマルチヒット。


2回には二死一、三塁のチャンスで先制のタイムリーヒットを放ち、7回にも一死からセンター前ヒットで出塁した。


その後、牽制でアウトになったのは勿体なかった。オープン戦はアウトになっても盗塁に挑戦すべき時期なので良いと思うが、本番では致命傷になりかね無いプレーなのでしっかりと対策を立てて欲しい。


大田選手や楠本選手にもヒットが出ており、アウトになった打席も内容は決して悪くなかったので、この二人は開幕後も交互にスタメンを張るような起用法になるのではないかと思う。


林琢真選手は大関投手のストレートに押されている感じだったが、これもやはり勉強のうち。


そして、7回の4打席目にはドラフト2位の新人で日本製鐵鹿島から入団した大津投手の2-2からの5球目をセンター前に弾き返した。


これでオープン戦7試合連続安打を記録し、先日のセンターに加えてサードもそつなくこなした守備のユーティリティ性と俊足で1軍の中での自分の居場所を作りつつあるように思う。


対照的に柴田竜拓選手は少し首筋が寒くなってきたのではないだろうか?


捕手陣では先発マスクの戸柱恭孝選手が今日もヒットを放ち、オープン戦の打率 .333としている。


今の調子が続けば、最近絶滅危惧種になりつつある“打てる捕手”として開幕戦でもスタメンでマスクを被ることになるだろう。


全体としてはソフトバンクの7本を上回る9本のヒットを放っており、打席は活性化しつつあるように思う。



【勝ちパターンは盤石 特に三嶋一輝は3連続三振を奪う】


6回から登板した三嶋一輝、E.エスコバー、伊勢大夢はヒットを許さずほぼ完璧に試合の終盤をしめた。


エスコバー投手だけフォアボールのランナーを出したが、彼の投球スタイルの場合、たまの四球は仕方ないと割り切った方が良いように思う。


ただ、各チームとも追い込まれてからストレートをカットし続け、甘く入るスライダーを狙い撃ちするというエスコバー攻略法のようなものを共有しているようなので、根気よく制球してストレートを投げ切るとともに、奥行きも出せるゆるい変化球も必要だろう。


今年のキャンプではそのような意図でチェンジアップをコーナーに投げ切る練習を積んでいたようなので、オープン戦でも試してみるかと思っていたが、今日は一球もなかったようだ。


シーズン戦までとって置こうということだろうか?


伊勢大夢投手はシュートホップする独特のストレートで二つの三振を奪うなど危なげなかった。


昨シーズンの好成績に裏付けられた自信のお陰なのだろう、セットアッパーとしての風格が出てきた。


福岡市出身で高校まで県内だった地元の三嶋一輝投手は三者連続三振の見事なピッチングを見せた。


7番のホーキンス選手に対しては、2-2からアウトローいっぱいのストレートで見逃し三振に打ち取り、8番のガルビス選手の打席ではストライクゾーンのフォークで空振り三振。


さらに9番柳町選手にもフルカウントまで粘られたが最後はストレートで見逃し三振。


手術前の状態に戻すのではなく新たな自分を作り上げると言っている三嶋投手だが、その言葉の通り、変化球の割合を増やし制球重視で丁寧に投げ込むスタイルは進化と言っても良いかも知れない。


ここぞと言う時のストレートも150キロ台が出ており、回転数も2500を上回っていた。


開幕後も1軍に残るのはもちろん、勝ち試合の6回、7回辺りを任されることになるのではないだろうか。




【開幕投手は石田健大で決定】


ここまでのところは開幕投手を明言するのを避けてきた三浦監督だったが、今日の試合の後の記者団との応答で“開幕投手は石田健大”と明かした。


本人には15日に既に通達済みと言うことで、その時点では一次リーグ敗退の可能性がゼロではなかった日本代表チームがWBCの準決勝以降を戦うために渡米してもしなくても無理して今永昇太に開幕戦に間に合わせることはしないという意思統一がなされていたのだろう。


今日の石田投手はストレートの威力もあり、空振りのとれる低めの変化球も有効だったと思う。


そのお陰で6奪三振と言うのは良かったが、5回にエラー絡みで3点を失った点は反省すべきところだと思う。



慣れないファーストを守った京田選手の送球ミスは痛かったが、ミスはつきものなので、そこで踏ん張る気持ちの強さがなくてはなかなか二桁勝利と言う結果はついてこない。


3月31日の開幕戦は難敵青柳投手との投げ合いになる。


その前にもう一度ベルーナドームでの西武戦で石田投手の登板機会があるはずなので、そこではピンチで抑えきる強さを見せて欲しい。


いずれも敗戦した2017、2018年に続いて3度目となる開幕投手として、3度目の正直で初の開幕戦勝利をチームにもたらして欲しい。