mizuyashikiのブログ

横浜ベイスターズを中心にその時に考えていることを書きます。

オープン戦の成績を分析した結果ベイスターズの優勝が確実であることが判明した件





2024年のオープン戦は3月24日で全試合が終了した。


あとは29日の開幕を待つばかり。


今日は全国的な雨のために中止となったが、ベイスターズはイースタンリーグの試合(オイシックス戦)が新潟で組まれている。


この試合は1軍の開幕後2番目のカードとなる阪神戦(京セラドーム)のちょうど一週間前にあたるため、先発予定の3投手が調整登板をするものと目されている。


名前が上がったのはアンドレ・ジャクソン、ハマちゃん、中川颯の3投手。


その他にも石田健大、アンソニー・ケイ、小園健太、森唯斗といった候補がいるが、彼らは三浦さんの構想では第二先発という位置付けになるのだろうか。


エドウィン・エスコバーの退団後、そもそもブルペンで左投手が不足していることに加え、昨年頭角を表しかけた石川達也の調子がもう一つ上がらないので、石田投手とケイ投手にはリリーフに回って欲しいと言う思いもある。


本人の希望もあることなので、しっかりとコミュニケーションをとりながら納得のいく答えを見つけていってもらいたいものだ。



さて、ベイスターズのオープン戦の成績を振り返ってみよう。


打率 .270は2位のオリックス(.257)を引き離して単独1位。


防御率 2.26は中日(1.97)に続く2位。


昨シーズン12球団中最下位だった盗塁数は24で1位(2位は日本ハムの18)。


本塁打は12本でソフトバンク(18本)に続く2位。


こうしてみると、野手についても投手についてもベイスターズの選手たちはNPBの中でかなり高い水準にあると言うことが分かる。



一方、オープン戦の順位に関しては、7勝6敗5分けで全体の6位(セリーグでは3位)と言う結果となった。


個々の成績はハイレベルであるにも関わらず、勝率はやっと5割を上回る程度と言う結果をどう見るべきか?


下表はセリーグ各球団のオープン戦の成績をまとめたものだが、我がベイスターズは得失点差が19と断然トップであるにも関わらず勝ち数はあまり多くない。


得失点差わずかに2のヤクルトが勝率6割を超えているのとは対照的である。



こう言うデータを見ると、


“強いチームは負ける時は大差で、勝つ時は僅差なのだ”


と言うことを仰る野球通の方がいらっしゃる。


しかし、私は予々これは一種の都市伝説のようなものであり、本来は単純に得点が多く失点が少ないチームが強いチームなのではないか、と言う疑念を抱いていた。


そして今日、実にタイムリーなレポートがDELTAから届いた。


詳細はそのレポートを見ていただきたいが、趣旨は以下のようなものだと理解している。


① 得失点差と貯金(勝ち数−負け数)には強い相関があり、得失点差5でおよそ貯金1に相当する


② 得失点差が小さいにも関わらず貯金を比較的多く作るチーム(例えば昨年の広島)もあるが、僅差での勝ち負けは偶然によって支配される部分が大きく、狙ってできるものではない


③ 従って、偶然に依存する要素を排除して優勝を狙うためには、得失点差を大きくすることを目指すべきであり、一つのめやすとしてはシーズンを通じての得失点差で100を上回ることが目標となる(①の相関関係を使えば、およそ20の貯金が期待できることにもなる)


ほらね。


やっぱり、僅差で勝つのが強いチームというのは都市伝説的なものであり、本来はシーズンを通じて得点を増やし、失点を減らすことを目指すべきなんですよ。


と言うことで持論の裏付けが得られたところで、もう一度上の表を見てみると、我がベイスターズはセリーグ6球団の中で最多の得点数61と最少の失点数42を記録しており、必然的に得失点差も最高の19を達成している(2位は巨人の8でかなりの開きがある)。


ちょっと待って下さいよ。


つまり、オープン戦は試合数が少ないこともあり、偶然に左右される僅差のゲームでツキがなかった我がベイスターズは勝ち数にあまり恵まれなかったが、得失点差に対応した本来の実力ではセリーグでダントツだ、と言うことになりますよね。


そこで、セリーグ各チームのオープン戦での得点と失点をそれぞれの試合数に応じて単純な比例計算でシーズン通算の143試合分に換算してみた(簡単のため引き分けはないものと仮定した)。


結果は下表の通り。



得失点差が100を越えるのは、我がベイスターズ(151)のみであり、これは昨年優勝した阪神の131を上回っている。


ついでに得失点差から推定される勝率(いわゆるピタゴラス勝率)を計算すると、ベイスターズは .678となりトップに来る。


ちょっと待って下さいよ。


セリーグのトップと言うことは、俗に言う「優勝」と言うやつじゃあないですか。


2位の巨人に15ゲームの大差をつけて25年ぶりの悲願の優勝。



今年のはじめに「ベイスターズが優勝する7つの理由」と言う記事を書いた私だが、こうしてオープン戦の結果でその正しさが証明されるとは感無量だ。


ああ、この先の将来まで鮮やかに見えてくるようだ。


その将来というのがこれだ。


今年の10月26日に始まる日本シリーズでもベイスターズは同じくオープン戦のピタゴラス勝率どおりに優勝したソフトバンクホークスと2017年以来の因縁の接戦を演じ、第7戦を制してついに日本一の栄冠に輝く。


第7戦は奇しくも10月31日のハロウィン当日。


関内や石川町の界隈では、


“トリック オア トリート あるいはデスターシャ?”


と言いつつ家々を回るベイスターズファンが多くみられたとか。


めでたし、めでたし。