神宮花火大会は別のスポーツ 気にしない気にしない
5月5日 気象情報を見ると、今日午後の東京都港区は南の風8m/s。秒速で言うとピンと来ないが、時速で言うと約30km/hなので、結構なスピードだ。
そして、地図を見ると、南風というのは神宮球場のホームからセンターへの方向にピッタリ重なる。
ああ、そういう事だったんですね。
この風を味方につけて、試合の前半から中盤はベイスターズが5本のホームランを放ち、一時は9-4とリードした。
しかし、8回に流れは完全に変わり、スワローズがホームラン2本で4点を挙げ9-8と一点差にまで詰めよった。
こうなると、ホーム神宮球場の応援と風を味方にしたスワローズが9回に登板した山﨑康晃を飲み込み、二死から長岡選手の逆転サヨナラホームランで9-10と勝利をもぎ取った。
私もそうだが、ほぼ全てのベイスターズファンが9-4の時点で今日は勝てるだろうと思い、恐らくベンチもそう思って、調整も兼ねてエスコバー投手をマウンドに送ったのだろう。
しかし、思い通りには行かなかった。
試合後のインタネット上のコメントでも、この采配に対する批判やワンアウトも取れずに降板したエスコバー投手に対する厳しい評価などが多く見られる。
月並みな言い方だけれども、長いシーズンの中にはこういう日もありますよ。
こう言う時は、この人にひと言いただきましょう。
今日の試合で合計24本のフライが外野に上がったが、そのうち11本がスタンドインした。
ちょっと普通じゃない。
この試合までのベイスターズのホームランが17本、スワローズが21本だったが、今日一日でそれぞれ5本と6本を追加した。
ちょっと普通じゃない。
と言うことで、強い追い風の中で行われた、神宮花火大会とも言われる今日の試合は野球の試合と言うよりはその前座として行われるホームラン競争のようなものだったと思うことにしよう。
これから仮にも優勝を目指そうと言うチームはこんなことでうろたえてはいけない。
選手や首脳陣がしっかり切り替えて明日の試合に向かって行くのは当然のことだが、それは我々ファンにも当てはまる。
優勝を目指すチームのファンであれば、143試合の中の一つでこう言う負けがあっても、“ああ、そう。明日勝てば良いよ“と言えるような鈍感力を身につけておきたい。
私が思うに、こう言う鈍感力を身につけるためのコツは、“勝てた試合”とか“勝つべき試合”などと言うコンセプトをそもそも作らないことだと思う。
仮に、今日の試合がスワローズに0-10とリードされた展開で、終盤にベイスターズが一発攻勢で9-10まで猛追した結果敗れたとしよう。
この場合には、むしろ、良くやった、と言う声が出るのでは無いだろうか?
ところがこのような試合展開でも今日のような衝撃的な展開でも全く同じ一敗なのだ。
イヤイヤ、それは全然別物なので同じようには扱えない、と仰る方も多いでしょう。
知ってる。そりゃそうだ。
でも、優勝を目指すチームのファンは痩せ我慢してでも、どんな負けでも一敗は一敗だよ、とクールに言うメンタルを身につけたいものだ。
選手達が必死に練習し、頑張っているのだから、我々もそのくらいの努力はしようぜ。
SNS等の発達した現代では、我々ファンの集団的な気分が選手達に届く可能性が高いと言うことを忘れてはいけないのだ。
ワンアウトも取れずに降板したエスコバー投手や急遽登板してスリーランを喰らった伊勢大夢、そしてサヨナラツーランを打たれたクローザーなどがこれから眠れぬ夜を過ごすかも知れないと言う時に傷口に塩を塗り込むようなことをして何の意味があるのか、と言いたい。
我々ファンの方からサッサと切り替えて、明日は頑張ろうと言う明るい気分で陽気な念を選手達に送るようにしよう。
ええと、こう言う時の景気付けになりそうなコンテンツとしては、こんなのが良いか。
それから、こんなのもあるぞ。
“明日になれば、また明日の太陽がピカピカやねん” じゃりン子チエ
さあ、元気を出して、大好きなベイスターズを明日も皆で応援しよう!
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